2009-01-01から1年間の記事一覧

 全身映像作家 ―平野勝之―

平野勝之という表現者がいる。 ドキュメンタリスト・冒険家、全身映像作家。 1964年、静岡に生まれる。16歳の時にマンガ批評誌「ぱふ」にて「ある事件簿」でデビュー。17歳、「雪飛行」で「SFリュウ」誌の月例新人賞受賞。後、「ヤングマガジン」新人賞、ち…

 208 SHOWCASE

昨日、こんなことしてきました。 魁! 真夏の納涼アダルトビデオ塾! え? そういうことは事前に「お越し下さい!」って告知するもんじゃないかって? まあそうなんだけどさ。 今回、キャパがあまり大きくなく、ホームパーティっぽい集いですし、それに私の…

 琵琶湖周航の歌

さざ波や 志賀の都は 荒れにしお 昔ながらの山桜かな この歌は、「千載集」に、「詠み人知らず」として載っている。実際には平清盛の弟、平忠度が都落ちする際に、歌の師である藤原俊成に託した歌である。平家は罪人であるが故に「詠み人知らず」とされた。…

 永遠のテーマにしたくないけど

私のいいところってなんでしょう? 魅力はどこでしょう? と、今、聞きたくなった。 例えば、男からでも女からでも「好き」と言われると、「何で?」と思います。 恋人が居ないから、そんなこと思うのかな。 君が一番好きだよと、誰よりも好きだと言ってくれ…

幸福喫茶

仕事を終え、まっすぐ家に帰らず、前田珈琲明倫館店に行く。 木屋町のクンパルシータ、ミューズ無き後、私のBEST喫茶店はここだ。明倫館店は明倫小学校の建物を利用しているので、ほぼ「教室」の雰囲気を残してあるので、一番好きだ。珈琲は勿論、飯も安…

 夏をあきらめて

恋をしていない夏なんて、何年ぶりだろう。 もうそんな夏さえあったことを忘れてしまうほど、昔。 苦しくなくて、とても自由な夏。 恋愛という熱病にかかっていない夏。 恋をしていない夏を、私は楽しんでいる。 去年より、今年の夏はいそがしくて、どうかし…

 優れる女と書いて、「女優」 

今月8日発売の「DMM DVD」8月号に、いつもの通りのコラム「アダルトビデオ調教日記」と、イイトコドリ! のコーナーでは、岩崎弥郎監督・吉沢明歩主演の「団地妻・昼下がりの情交」について書かせていただいております。 さて、この「団地妻・昼下が…

 ムラノムスメ その3

数年前、また村の人間の訃報を聞いた。C子の妹の同級生だった。まだ20代の彼は結婚し子供をもうけたが、妻に暴力を振るい続けた。妻は耐え切れなくなり実家に逃げた。逃げた妻子に男は頼むから戻ってきてくれと懇願したが、妻の離婚の決意は固かった。そし…

 ムラノムスメ その2

今度は、B子の話。 A子は生まれつきの美しい顔立ちと明るく屈託のない性格だったが、B子はどこか媚びて八方美人なところがあった。 C子は、A子のことは好きだったが、人の顔色を伺うB子のことは少し苦手だった。だから自分の知らないところでA子とB…

 ムラノムスメ その1

山深い、80戸ほどの小さな集落。JRの駅からは10キロほど距離がある、田んぼと畑だらけの村。ただ、小さな温泉があり、ごくたまにそこに観光客が訪れることもあった。 「私」が知る範囲で、この村には4人の自殺者が出た。その数が多いのか、少ないのか…

 昔の男

昔、ちょっと好きだった人と会った。 実家に強制送還される前の仕事関係者。だから、もう7年とか8年前の話。 好きとか言っても、私にはその頃出来立ての彼氏がいたし、本気でどうのこうのというのは無かったと、思う。 と、いうか、私より十歳以上歳上のそ…

青春と書いてオナニーと読む

☆男子いじめ・その1 ある日、「会話の9割は下ネタ」の三十路独身清純派バスガイド藩金蓮さんが、SFファン(めちゃめちゃ詳しい)の20代青年T君に、毎度の如く、「AV見てヌクんかぁ?」 「オカズは何使ってんのやぁ?」 と、セクハラ質問を投げかけ…

「ドキュメント ザ・オナニー」代々木忠監督

「ユダは、その長子エルにタマルという妻を迎えた。 しかしユダの長子エルは主を怒らせていたので、主は彼を殺した。 それでユダはオナンに言った。「あなたは兄嫁のところにはいり、義弟としての務めを果たしなさい。そしてあなたの兄のために子孫を起こす…

 ひとりごとのようでひとりごとじゃないもの

☆ 本屋で立ち読みしながら、陳列してある本の上に鞄を置いてる人をちょくちょく見かける。 あの行為が、死ぬほど嫌いだ。頭に血が登る。 どういう神経をしてるんだろう。私だって本を大切にしている方ではないだろうけれど、本をああいう風に扱うヤツは本屋…

 京都繁華街の映画看板 〜タケマツ画房の仕事〜

As Time Goes Bay 〜時の過ぎ行くままに〜 あの時のキスはただのキス あの時の溜め息はただの溜め息 新京極通りから、東西の筋を少し入ったところにあったポルノ映画館の「八千代館」が去年閉館した。「八千代館」の前にはハンフリー・ボガート…

 性のめざめ 〜永井豪記念館〜

さてさて、紫陽花の季節、まだまだ観光業界、新型インフルエンザの余波が続いておりまして、連日えらいこっちゃ! です。 そんなどっぷり不景気な観光業界に在籍しておりますので、日々、様々な形で各地のいろんな情報が耳に入るのですが、先日、石川県の観…

 恋文 ― 「あんにょん由美香」 松江哲明監督 ―

歳をとる毎に思い知らされることが、幾つかある。 例えば、人は、ある日突然何の前触れもなく、いなくなってしまうことがあるということ。 さよならを言う隙も与えずに。ありがとうと言う隙も与えずに。あなたに会えてよかったという隙も与えずに。愛してる…

 北天の雄

☆ 清水へ 五月最後の今日、朝から清水寺へ行って参りました。京都駅は驚くほど人が少なかった。やはりまだ新型インフルエンザの影響が残っているのでしょうか。 駅からバスに乗り、五条坂で下車。急な坂道を歩いて清水寺へ。京都で一番観光客が訪れるのがこ…

 過剰なほどに、恋してる To 林由美香

☆ 今日の午後3時からの社長秘所業務内容。 近畿の都道府県の警察のHPの「身元不明遺体」欄を閲覧・・・・ 身元不明遺体って、圧倒的に女性より男性の方が多いんですねぇ。HPでは死亡した場所(病院の中庭とか、ビルとトイレとかもあったよ)と、身につけ…

 どしゃぶりの雨の中

数年前のあの日は、雨が降っていた。 雨音を聞きながら私は、荷造りをしていた。昨夜から寝ていなかったのに、全く睡魔は訪れなかった。 家賃の滞納に業を煮やした大家が実家に電話を入れた。家賃の滞納どころではなかった。借金が膨らみもうどうしようもな…

 美しい過去など

以前、「働くマスクお姉さんの職業別エロ事情」というAVのレビューを雑誌に書いたことがあるのですが、今や関西はマスクお姉さんやらマスクオジサンやらだらけでございます。 はい、私もしっかりしております。もともと喉の保護の為に毎晩マスクをして寝て…

 京都極楽堂書店 in 清水寺

私は自分へ平凡で地味でこそこそと「生まれてきてすんまへん」と思いながら世界の片隅で壁際に張り付いて生きている人間のつもりなのですが、人から見るとどうもそうではないらしい。 思いがけず妙な出来事に遭遇する時に、「う〜ん、もしかして私って何か変…

 オナニー・ブルース

とか落ち込んだりしながらも、明日は必ずやってくるのので、とりあえず寝ないといけないのですが、寝るための努力で、思い浮かぶのが、 オナニー です。 ちなみに私は「オナニー」という言い方より、「せんずり」という響きの方が好きです。 そら、快眠のた…

 久々にゲロを触った

今日、久々にゲロを触りました。 吐瀉物という例のアレです。女子中学生のゲロです。ゲロだと思わず、タダのゴミだと思ったので、うっかり手に触れてしまいました。ゲロが。 こういう仕事なのでゲロ&尿なんて慣れっこ・・・と言いたいのですが、やっぱりい…

 名前のない女たち 最終章 〜セックスと自殺のあいだで〜 中村淳彦・著

セックスばかりしていた時期がある。 複数の男と、毎日のように、セックスをしていた。 好きな男はいた。その人に申し訳ないと思いながらも、そんな生活をしていた。どうしてそんなことをしていたのか。セックスが好きだから。いや、違う。今だってセックス…

 あめのしたしる五月かな

五月某日 帰郷 午前中仕事を終え、電車にて帰郷。前日、朝まで飲み会だったので意識が朦朧。駅には下の妹、甥、姪が迎えに来てくれる。翌日姪の3歳の誕生日なのでケーキを買いにいく。 今まで激しく懐かなかった甥&姪が、急に懐きだす。(ケーキを買ったせ…

 るーみっくわーるど、京都参上

小学校、中学校の時の文集の「将来の夢」の欄には、いつも迷わず「漫画家」と書いていた。それ以外は考えられなかった。 大学に入った当初、一度だけ漫画の投稿をしたことがある。しかしそれから精神的な暗黒期に入り大学にも行かなくなり漫画を描くこともし…

 愛の人になれなかった

RCサクセションを聞き始めたきっかけは、「風呂あがりの夜空に」(著・小林じんこ)という漫画だった。 高校生達の日常の中に、RCサクセションの名曲の歌詞が散りばめられていて、それで聞き始めた。 聞き始めたと言ったって、全然コアなファンなどでは…

 君の未来は明るい

君はバスの真ん中より、少し前寄りの座席にいた。 身を乗り出して私の話を聞こうとする君は、背が高く色白の澄んだ目の少年だった。 同僚が、「修学旅行の仕事が続くと、仕事を辞めたくなる」と言っていた。 普段、ツアーや御一行さんに行き慣れているベテラ…

 エロ子さん、心霊スポットにいく

昨夜は、怪談取材にて大阪南部の心霊スポットであります某廃墟に行ってまいりました。 有刺鉄線でちょいと手首付近に傷をつくり、「リストカッター!」とか言いながらきゃあきゃあ緊張感無くうろうろしてました。(これぐらいの傷は私は全然平気よ。バスの中…