2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 都桜便り

「奥さんのここも開花宣言出てるでぇえええ〜ッ!満開やぁあ!花見やぁあ!」 「ぁあぁぁぁあああああっ!狂い咲きしちゃうぅぅぅううう〜っ!駄目ぇええええ〜っ!!」 実際には京都の桜は、まだ5分咲き程度かな。場所にもよるけど。今日は京都市左京区岡…

 花を恋うる歌

春は花 いざ見にごんせ東山 色香あらそう夜桜や 粋も無粋も ものがとう 見上げると夜空の星を見失わさせるほどの桜吹雪。この世ではないような錯覚に襲われて、目にしただけで吸い込まれて違う世界、もしかしたら知らずにいるべき世界なのかも知れない場所に…

 卑屈と傲慢

能登半島の地震で幾つか仕事がキャンセルになりました。行ったことのある場所だからこそ映像が痛い。仕事で泊まった輪島の海の見える温泉のあるホテルとか、輪島の朝市で食べたえがら饅頭とか、キリコ会館とか思い出すとねぇ、、、好きな土地なんです、輪島…

 藤棚の下で濡れて舞え

平安時代後期京の都で「白拍子」というものが流行した。白拍子とは、烏帽子、水干、要するに男装で舞いを踊り歌を謡う女の芸人である。元々は遊女でもあったと言われる。白拍子が流行するにつれ貴族や武士の間でも彼女達の舞いを愛で、高名な白拍子の噂を聞…

 あたしの、初体験

あたし、恥ずかしいけれども、、ずっと怖かったんです、、、、だから、30半ばまで、開けたことなかったんです、、、、ピアスの穴、、、、。 でも、あたし、本当はずっと興味があったんです。怖かったけれども、開けたかったんです。だから、去年派遣で働い…

 私の好きなあの人は、いい男です。

まいど!横山だ!(横山やすしのことです、、、と、わざわざ書いてしまうところが昭和は遠くになりにけり) 前回の日記にも書いたが、ワシが部下の新人OLを仕事を教えるついでに調教して、完全なマゾ奴隷となった新人OLがワシの命令に従い会社の皆の前で…

 ゆっくりとしたサヨナラ ―「猫の神様」東良美季・著― そして「鴨ちゃん」の訃報

私は動物に対して冷たい。これから先もきっと動物と暮らすことは無いだろう。犬や猫が擦り寄ってきても抱きしめることは無い。目を逸らして逃げてしまう。友人達は「どうしてそんなに動物に冷たいの?」と言う。きっと怖いんだろう。縋るような瞳で自分をま…

 優しい暗闇

大学を中退して、とりあえず職を探さねばと思い職安に行った。そこで見つけた職場が、ある小さな映画会社が経営している映画館での仕事だった。職安の職員の女性は、「映画、たくさん見られるといいですね。」と、言った。 面接では「映画は好きですか?」と…

 邪眼入道

京都東山に六波羅密寺http://www.rokuhara.or.jp/という小さな寺がある。大通りから外れてるので、ちょっとわかりにくいかも知れない。この小さな寺の宝物館には平清盛の木像がある。 この清盛像は本当に邪悪な顔をしているのだ。目が据わっていて、開き直っ…

 ボインは、お父ちゃんのためにあるんやないんやでぇえ〜

ボインは、赤ちゃんのためにあるんやでぇ〜 ・・・・って、ほんなら赤ちゃんのおらん女のボインは誰の為にあるねん?やっぱりお父ちゃんのためにあるんかなぁ、、、、? 先日、先輩のベテランガイドさんとガイド制服について話してましたの。で、その先輩が…

 「狂」人伝  高杉晋作

神様など居ない。ずっとそう思っていた。もし神様が居るとすれば、自分は神様に恨まれているのだと思っていた。 昔、知人が「神様は自分の中に存在する。」と言っていた。今は私もそう思う。既存の神を信じはしないけれども、人それぞれの中に自分だけの神様…

 春ですねぇ

「播磨屋」ってとこのオカキ、美味しいですよ。マジに。160円で全種類の試食が出来ますからお試し下さい。http://www.harimayahonten.co.jp/shop/okaki/shisyoku/syouhin.html ↑この試食の件を、社長に教えたらエライ喜んでましてん。社長、自分の兄弟全…

 男という荷物を背負って

居酒屋で昔バイトをしていた時に、常連の30代後半の男性がいた。その男性は、いつも高級そうな車に乗って(飲酒運転やっちゅうねん)、高い時計とブランドの鞄を身につけていた。しかし、とても下品な人だった。声がでかい。何もそこまで張り上げなくても…

 「書く」こと。そして「読む」楽しみ。

明かりをつけましょぼんぼりに〜お花を上げましょ桃の花〜 「奥さん、、今日は何の日か、わかっとるやろなぁ、、、。」 「ああああ、、、ひなまつり、、、、」 「そうや、桃の節句や、、、奥さんの桃、見せてもらうでぇ、、うつぶせに寝るんや、、、。」 「…

 あの場所を通る度に

私は関西生まれの関西在住人間でもあり、仕事やらなんだかんだと移動することも多いので「福知山線」という路線にも何度か乗ったことがあります。福知山線に乗る度に、あの凄惨な事故の事を思い出します。JR福知山線の尼崎での数年前の事故のことを。http:…

 素人公開羞恥現場

「お願い、、、トイレに行かせて、、、もう我慢できないの、、、。」 こみ上げる尿意が限界に近づいたのか、女はうずくまり股間を手で押さえる。朝、時間をかけてセットしたであろう髪形は無残に崩れ、汗で頬にへばりつく。女の肩は小刻みに震え、目には涙が…

 百鬼夜行

今日は、東山花灯路http://www.hanatouro.jp/に行ってまいりました。京都東山の三条から清水寺までの参道沿いに灯籠が灯され、それに伴い界隈の寺院の夜間拝観などが行われております。夜間拝観しているのは以下のお寺です。 高台寺(豊臣秀吉の正室・北政所…

去年の桜・その4

私は走り続けた。悩む暇も落ち込む暇も無く。 盆正月GWも休日出勤を頼まれたら断ったことは無かったし平日に派遣で行っている会社の仕事が無ければホテルでのお運びや厨房の手伝いスーパーの試食品のマネキン、勿論バスガイドも添乗員も仕事がくれば全て受…

去年の桜・その3

故郷に帰る前は、複数の男と関係していた。 「女の不良品」「人間の不良品」であった私、男に貢いで借金を背負って働く私。可哀想な私。昔読んだ漫画の中に「同情という餌で男は釣れる」と台詞があった。初めての男の元から離れ、二番目の男からは思い出すだ…

去年の桜・その2

その男と出会ったのは19歳の時。22歳上で、文章を書く仕事をしている人だった。それからしばらくは、友達、、というのでは無いけれども、話が合う人というだけの存在だった。彼には皆の公認の婚約者が居て、私もその人に紹介された。疎遠になっていた時…

去年の桜・その1

小学校の時に、給食でホットドッグが出た。 何も無い田舎の子供達にとって、当時の給食は、普段食べられないものを食べることのできる楽しみな時間だった。いつもは、コッペパンだったけれども、その日のメニューはホットドッグで皆朝から心待ちにしていた。…

月夜の孤独

将来とか、世間とか、そんなことはもう考えられなくて、ただ心がその人の存在で溢れそうなほど満ちて、胸がかきむしられるように切ない夜がある。 別々の人間である限り、どんなに抱き合っても相手を手に入れることなど出来やしなくて、それでも求めずにはい…

 本当に、美しい女 ― 女優・キャサリン・ヘップバーン ―

私は好きな人が死んだ時、どうするだろか。 米女優キャサリン・ヘップバーンの自伝を読んだことがある。彼女は長く仕事上のパートナーであった俳優スペンサー・トレイシーと私生活でも良き伴侶であったが、彼は妻子が居て、宗教上の理由と彼の子供がハンディ…

 傘がない

小雨だから大丈夫と、傘を持たずに家を出た。一瞬、どうしようか迷ったのだけれども、そのまま靴を履き外に出る。 思いのほか雨は止まずに肩を濡らす。ああ、やっぱり傘を持ってくるべきだったのか。どうして、私の選択は、いつも間違ってしまうんだろう。 …

 お前がこれから出会う全ての快楽のために

私は毎日電車通勤をしているのですが、しょっちゅう電車が遅れます。本当に、しょっちゅう。大抵が人身事故。私自身も線路に人が入ってきて、係員に外に連れ出される姿を見たこともある。 どうして、人は自ら死を選ぶのか。私自身もずっと死にたい死にたいと…

 かさぶた

前回のように、私は自分の「友達」の事を、たまに書くけれども、彼女達に対して「親友」という言葉を使うべきかどうか躊躇する。きっと、「一生付き合っていきたい」と思っているから、もしかしたら「親友」なのかも知れないけれども、相手の方はどう思って…