エロ子さん、心霊スポットにいく

 昨夜は、怪談取材にて大阪南部の心霊スポットであります某廃墟に行ってまいりました。
 有刺鉄線でちょいと手首付近に傷をつくり、「リストカッター!」とか言いながらきゃあきゃあ緊張感無くうろうろしてました。(これぐらいの傷は私は全然平気よ。バスの中でビールを箱から出す時、よく紙で手を切るもん)
 夕方まで雨だったのでジーンズもドロだらけ。

 女子はわたくしと、大学生になりたての18歳の怪談大好き少女Sちゃんだったのですが、2人とも結構平気でうろうろしてました。(さすがに1人で行けって言われたら怖いけど)

 発見したのは、意外に自分は怖がりじゃないんだなぁということ。
 

 私は霊というのはいると思うけれど、感じたことも見た事もない。
 よく、バスガイド&運転手は旅館に泊まりに行って、客室がいっぱいの場合は、普段使わない部屋をあてがわれるといいます。
 普段使わない部屋・・・つまりは自殺などのあった部屋。
 額の後ろ側にお札が貼ってあったとか、そんな話も聞きます。
 何人かの同業者からはそういう部屋で霊に遭遇したという話も聞いたことがあります。
 でも私自身は全然見たことも感じたこともなく、いつも夜は爆睡。
 だった朝早いから眠いんだもーん。

 今回も(終電で帰ったのですが)数時間いて何も感じませんでした。
 ネットで見たら、そこ、かなり目撃情報あるみたいなんですけどね。
 黒い塊が何回か飛んでいたので、Sちゃんと、

「あれはティンカー・ベルだ!」

 と、話しておりました。

 でも友達に聞いたら、結構みんな霊って見てるのね。

 私は「貧乏神」「男運悪い神」という相当エネルギーの強い悪霊がとりついているので、霊も寄って来れないんだと思います。
 まじ。ホント、なんとかしてくれ、この悪霊。

 帰りの電車で、Sちゃんに、

「女子大生、18歳という特権をいかして、『18歳の女子大生Sの、変態オナニー日記』という連載を携帯コンテンツなどで配信するんだ! 怪談でヌいちゃう変態女子大生Sです☆ Sのオカズは、霊なんですぅ! 昨夜は『新耳袋』第○夜でヌいちゃった☆ 心霊スポットに行くとムラムラしちゃうSって変態なのっ! とか書くんだっ! 私がゴーストライターするから! 絶対ウケるでっ!」


 と、提案してみる。

「失うものが多いから嫌ですっ!」


 と、却下される。



 実は私は普段は怪談というのを読まないんだが、小泉八雲は好きです。上田秋成の「雨月物語」も。
 エロティックで、哀しくて、怖くて美しい。
 恐怖に酩酊してしまう。