2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
さざ波や 志賀の都は 荒れにしお 昔ながらの山桜かな この歌は、「千載集」に、「詠み人知らず」として載っている。実際には平清盛の弟、平忠度が都落ちする際に、歌の師である藤原俊成に託した歌である。平家は罪人であるが故に「詠み人知らず」とされた。…
私のいいところってなんでしょう? 魅力はどこでしょう? と、今、聞きたくなった。 例えば、男からでも女からでも「好き」と言われると、「何で?」と思います。 恋人が居ないから、そんなこと思うのかな。 君が一番好きだよと、誰よりも好きだと言ってくれ…
仕事を終え、まっすぐ家に帰らず、前田珈琲明倫館店に行く。 木屋町のクンパルシータ、ミューズ無き後、私のBEST喫茶店はここだ。明倫館店は明倫小学校の建物を利用しているので、ほぼ「教室」の雰囲気を残してあるので、一番好きだ。珈琲は勿論、飯も安…
恋をしていない夏なんて、何年ぶりだろう。 もうそんな夏さえあったことを忘れてしまうほど、昔。 苦しくなくて、とても自由な夏。 恋愛という熱病にかかっていない夏。 恋をしていない夏を、私は楽しんでいる。 去年より、今年の夏はいそがしくて、どうかし…
今月8日発売の「DMM DVD」8月号に、いつもの通りのコラム「アダルトビデオ調教日記」と、イイトコドリ! のコーナーでは、岩崎弥郎監督・吉沢明歩主演の「団地妻・昼下がりの情交」について書かせていただいております。 さて、この「団地妻・昼下が…
数年前、また村の人間の訃報を聞いた。C子の妹の同級生だった。まだ20代の彼は結婚し子供をもうけたが、妻に暴力を振るい続けた。妻は耐え切れなくなり実家に逃げた。逃げた妻子に男は頼むから戻ってきてくれと懇願したが、妻の離婚の決意は固かった。そし…
今度は、B子の話。 A子は生まれつきの美しい顔立ちと明るく屈託のない性格だったが、B子はどこか媚びて八方美人なところがあった。 C子は、A子のことは好きだったが、人の顔色を伺うB子のことは少し苦手だった。だから自分の知らないところでA子とB…
山深い、80戸ほどの小さな集落。JRの駅からは10キロほど距離がある、田んぼと畑だらけの村。ただ、小さな温泉があり、ごくたまにそこに観光客が訪れることもあった。 「私」が知る範囲で、この村には4人の自殺者が出た。その数が多いのか、少ないのか…
昔、ちょっと好きだった人と会った。 実家に強制送還される前の仕事関係者。だから、もう7年とか8年前の話。 好きとか言っても、私にはその頃出来立ての彼氏がいたし、本気でどうのこうのというのは無かったと、思う。 と、いうか、私より十歳以上歳上のそ…