過剰なほどに、恋してる To 林由美香


 今日の午後3時からの社長秘所業務内容。
  近畿の都道府県の警察のHPの「身元不明遺体」欄を閲覧・・・・
 身元不明遺体って、圧倒的に女性より男性の方が多いんですねぇ。HPでは死亡した場所(病院の中庭とか、ビルとトイレとかもあったよ)と、身につけていた衣類、付属品などの写真が見ることが出来ます。
 それを見ているうちに、いろんなこと考えちゃいましたよ。身元不明ということは、家族が捜索願を出していないということで、その時点で非常に「ワケ有り」なんですよね。
 その「身元不明遺体」の衣類とか見ると、当たり前なんですがこの人達にもそれぞれ人生があったわけで・・・
 身元不明遺体の数だけ、ミステリー小説のような物語が存在するのではと考えました。
 「身元不明遺体」欄を、じっくり見た後は、「サラ金」「闇金」の関係を閲覧、と。
 
 なんでこんなことしてるかっていうと、ま、先日書きましたように、「消えた」人がいるからでございます。インフルエンザで仕事無くなったから、みんなでその人捜索行こかーと冗談半分、本気半分話してたりして。



 このブログには、たまに妙なキーワードで検索して辿り着く方がいらっしゃるんですが、最近印象に残った検索キーワードが、


「オナニー葬」


 ・・・・オナニーは好きだけど、そんな葬儀は嫌です。


☆☆☆☆☆ 本題です。


 実家を無理やり出てから8月で3年になります。実家を出るまでの葛藤や苦闘はmixiにずっと綴っておりましたが、自分で今読んでもなんかすごい。
 そして家を出て京都に戻ってきてからの私も、もしかしたら、ちょっと凄いかもしれない。
 永年、ずっと焦がれてた人達に会えたから。

 私という人間の要素の何割かを占めているのが「AV」です。つまりは今ここに居る私という人間は「AV」が無ければ、出会わなければ、いないわけです。存在してないんですよ。もし、出会わなければ、全く違う「私」がいた。
 「AV」、つまりは男性のヌキ目的の映像なのですが、どうしてそんなに好きなのとはよく聞かれるんです。「AV」が好きというても、あらゆるAVを見ているマニアでは決してないんです。AVAV言ってるわりには見てない方です。見るものが偏ってるだろうし。
 だけど何でそんなに「AV」が好きなのと問われれば、過去に幸福な作品との出会いがあったから、それで今の私が出来てしまったのと答えるしかない。
 その人生を変えるほどの作品を作った人達は、代々木忠平野勝之カンパニー松尾という方々です。そして方達と関わっていた、ある1人の女優さんの存在も大きい。

 去年の夏に、東良美季さんのお導きにより、平野勝之カンパニー松尾監督に思いがけなくお逢いすることが出来ました。すごい状況だーと目を回しそうで、現実味が無くて、未だにあれは夢やったんやないかと思っているんですよ。だけど、生き延びてりゃ、こういうこともあるんだなぁと。

 だけど、1人、もう、会えない人がいます。
 2005年の6月に亡くなった「林由美香」という女優さんです。AV女優という枠を超えて、存在感があり、愛らしく、手を伸ばして抱きしめずにはいられない、そして素晴らしい演技力の持ち主の女優さんです。
  
 去年の夏、私の右隣にカンパニー松尾監督がいて、正面に平野勝之監督がいて(固まっちゃったよ)かつて林由美香さんの恋人だったその2人が、目の前で林由美香さんの話をされていたのを聞いて、その場にいることが嬉しいやら、でも由美香さんという人はもう居ないのだなということが哀しいやら、でした。

 平野勝之監督が、当時不倫相手だった林由美香さんと2人で北海道に自転車旅行をしたドキュメンタリー作品「由美香」。これを見た当時は私は映画館勤務で月に30本は映画を見ていたんですが、これは、もう、全てを超えてぶっとんだ。一番見ている作品で、何十回も見ています。そして未だに、見る度に泣くんです。(別に哀しい内容じゃありません)今も、心が弱くなった時に見ます。そして泣いて、画面の中の「林由美香」と、北海道の景色に安堵して、切ないながらも幸福な気持ちになるのです。

 林由美香さんが亡くなったのを知ったのは、まだ実家に居て工場勤めをしている時でした。東良美季さんが、メールで知らせてくださいました。
 それから、年月が過ぎ、私は家を出て、東良さんにも、カンパニー松尾さんも、平野勝之さんにも、代々木忠監督作品での重要な存在である市原克也さん、太賀麻郎さん、そして他にもいろんな人と会って、いつのまにか文章書きになり、AVのことを綴るようになっていました。
 そして、林由美香さんが亡くなった年齢を、とっくに追い越してしまいました。

 その由美香さんに、会えます。
 松江哲明監督の新作「あんにょん由美香、遂に公開です。

 以下、「あんにょん由美香」オフィシャルサイトより抜粋。
 ↓

 2005年に急逝した女優・林由美香の全記録をまとめた書籍『女優林由美香』によって謎の韓国産ビデオ作品が発見された。作品名は『東京の人妻純子』。林由美香の生前にきちんと仕事する機会を得られなかったドキュメンタリー監督・松江哲明は「すごく間違っている」けど「何だかキュート」な同作品に惹かれ、その謎を追うべく取材を開始する。同時にかつて林由美香を撮った3人の監督(平野勝之カンパニー松尾いまおかしんじ)らと林由美香所縁の地を巡り、貴重なインタビューも敢行。林由美香を巡る一大騒動は、遂に日本から韓国へ、そして韓国から日本へ、出会うはずの無い人々を結びつけ、たくさんの「想い」を集め、やがて1つのゴールへと突き進んで行く…!
 前作『童貞。をプロデュース』が記録的な大ヒットとなった松江哲明の、そして愛され続ける女優・林由美香の奇跡の最新主演作がここに誕生!

林由美香 ユ・ジンソン 入江浩治 キム・ウォンボギ
カンパニー松尾 いまおかしんじ 平野勝之
柳下毅一郎 中野貴雄 野平俊水 華沢レモン 柳田友貴

演出・構成:松江哲明(『童貞。をプロデュース』)

編集:松江哲明、豊里洋|構成協力:向井康介|音楽:豊田道倫
挿入曲『ほんとうのはなし』(唄:川本真琴)『さよならと言えなかった』(唄:豊田道倫
プロデューサー:直井卓俊|撮影:松江哲明、近藤龍人、柳田友貴
制作・配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS|配給協力:インターフィルム
製作:『あんにょん由美香』フィルムパートナーズ
2009|日本映画|DV|16:9|カラー|119分


 公開は7月。東京だけどな・・・関西はいつも「文化おいてけぼり」なんだよ・・・
 なんかおもしろそーなことって、東京だけっちゅうの多いやんけっ! 
 あ、関西でもちゃんと公開の予定らしいです。
 そうやなかったら暴れるわぁっ!! 暴動起こすわぁっ!
 こんなにも林由美香を愛しているのにっ!!
 ガラ悪い関西のオバハンで、ホンマすいません。


 ほんで、ですね(やっとホンマの本題)。
 松江監督が、「あんにょん由美香」のチラシ配布に協力される方を探しておられます。東京での公開にあたり、ですので都内限定だそうですので、京都在住のワシは口惜しいけどどうにも動けないので、都内の方で、もしご協力して下さる方、いらっしゃいましたら、下記の松江監督のブログをご参照下さい。
      ↓

 http://d.hatena.ne.jp/matsue/20090522

 
 とにかく見てくれ、みんな。
 って、そら私は勿論まだ見ていないんやけど、見たいんだよ。林由美香って人、ホンマに可愛いから。
 びっくりするぐらい、可愛いから。
 あのねー、写真より、動いてる林由美香の方が、絶対可愛いから。

 また、この映画の情報などについては随時、書きますので、よろしゅうお願いします。





あんにょん由美香」オフィシャルサイト
http://www.spopro.net/annyong_yumika/


「ただ恋のためだけに ― 女優・林由美香 ―」歌餓鬼抄より
http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070625#p1


 自分のブログ、読み返して改めて思った。


 これ、恋だ。

 これって、恋だ。

 こういう気持ちって。

 だから、会いたい。

 そして、もうすぐ、会える。