都桜便り


 「奥さんのここも開花宣言出てるでぇえええ〜ッ!満開やぁあ!花見やぁあ!」

 「ぁあぁぁぁあああああっ!狂い咲きしちゃうぅぅぅううう〜っ!駄目ぇええええ〜っ!!」



 実際には京都の桜は、まだ5分咲き程度かな。場所にもよるけど。今日は京都市左京区岡崎の京都市立美術館で「大エルミタージュ美術館展」http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index2.htmlを見てまいりました。エルミタージュ美術館ちゅうのはロシアのエカテリーナちゃんが主に収集した美術品がある、でかい美術館です。
 感想はと言いますと、、正直言って個人的にはピンと来なかった。個人的な趣味の問題だと思うけどね。ゴーギャンとかは好きなんだけどなぁ。以前、美術史を学ぶ友人とも話してたんだけど、やっぱり「キリスト教文化」という土壌に育ってないからというのもあるのかなぁ、と。でも日本人が全員、仏教美術を愛好するわけでも無いから、やっぱり個人的な趣味の問題か。仏像とかは、ついつい入り込んでしまうんだけど。
 ついでに言いますと、何故私が仏像が好きなのか。仏像は、めちゃめちゃエロティックだからです。


 この岡崎という所は、他にもいろいろ美術館があるので、今回は、細見美術館http://www.emuseum.or.jp/というところにも初めて行きました。外観は普通の建物ですけど、中の構造とか面白かったです。「むろまちっくす」って(笑)室町時代水墨画やらを特別展で展示しておりました。



 そして平安神宮へ。http://www.heianjingu.or.jp/さすが週末で人が多い。和服着たギャルがたくさんいて、勇気を出して、「すいません!写真撮ってもいいですか?」と頼んでみようかなとも思ったのですが(思いません?)やっぱり変に思われそうで止めました。しかし何か良い方法は無いのかしら?変に思われず、和服ギャルの写真を撮る方法は。
 ギャルも綺麗でしたけど、平安神宮の「左近の桜」は満開でございました。ちなみに私の言う「ギャル」は、「若い女娘」(10代〜20代)を指してると思ってください。別に特に若い女が好きというわけじゃないですよ。30過ぎたら、30過ぎたなりの良さがあるしね、、、この前、熟女ビデオ見て、しみじみ思ったよ、、、、いいっすね、、、熟女も、、、、




 平安神宮の近くに大きな邸宅がありまして、その隣の更地にある見事な枝垂れ桜が満開でしてね、道行く人が皆写真を撮っておったのです。多分私有地やと思うんやけど、道に面してるから人は自由に出入りしてた。ほんで、個人所有の桜だと思うけど、ライトアップ装置まであるんですね。ちなみに、この大きな邸宅というのは、一時期よくテレビに出てましたよ。あの、日栄の松田社長の家です。


 そこからちょっと歩いて哲学の道へ参りました。この辺、実はラブホテルが多いんだよ。・・・・・私の処女喪失もこの付近です・・・・・って、そんな暗い暴露話は置いておきます。詳しく書くと、きっと読む人が重い気分になるでしょうよ・・・・・こんな感じで、


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                       ブルー





 ・・・・と、泣きながら(嘘)哲学の道へ。桜は個人差があるので(桜に個人差ってのも変な書き方ですが)5分咲きやら、7分咲きやら、満開の見事な桜も数本ございました。そして、久々に「グルニエ」というお店へ。AV「くるみのブログ」(森下くるみ主演・カンパニー松尾監督)http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070116#p1に登場するお店です。ここのカレーは美味いんですが、一日二十食限定です。私は16時頃行ったので、カフェオレとデザートを注文。どのデザートを注文したかと言うと、、、「くるみパイ」、、、、、いや、ついついね、、、、変な意味は無いですけどね、、、、。



 しかしAVって便利だね!せんずりが出きるだけじゃなくって、京都の観光案内にもなるんだね!あと、この前、「何か笑えるビデオが見たい、、、」とふいに思った時に、AV箱から取り出したのは、代々木忠監督の「ザ・面接大全」、、、、。誤解の無いように言っておきますが、お笑いAVではありません。ただ、副音声が面白いのよ、笑えるの。主に市原さん(AV男優兼監督の市原克也さん)のトークが。AVって、便利だね!せんずりだけじゃなく、お笑いビデオとしても活用できるから!
 あ、「AV箱」というのは、そのまんまAVが入ってるダンボール箱です。押入れの中には「AV雑誌箱」や「その他オカズ箱」もあります。あと、「エロ記事スクラップブック」とかもあったりして(二冊)。しかも「AV雑誌」には、ご丁寧にお気に入り記事に付箋まで貼ってるんですよ。




 奥さんっ!実は私最近まで、自分が特に「AVが好きな女」だと思ってなかったんですよ。今更やけど。AVを見るけれども、それは「お寺が好き」とか「日本史が好き」「映画が好き」とか、そういう幾つもの興味の中の一つに過ぎなくて、ぶっちゃけ数は見てないし、例えば履歴書の趣味欄には書くほどの事じゃないと思ってたんですね。(書きませんけど)
 しかし、調教中の純情少女Nちゃんに、「どっからどう見ても相当AVが好きな人にしか見えない」とか、私がAVを人に貰ったーとか彼女に言うと、「宝物だね」と言われてしまったり、久々に会った知人男性が頼みもしないのにAVを持ってきてくれたり(そういえば昔の職場の上司も、新しいAV入手する度に頼まなくても持ってきてくれたよなぁ)、ふと気がつけば毎月定期的に購読する雑誌がAV雑誌だけという事実に気付いたり、いつのまにか「アダルトビデオ」と冠する(しかもAVに関したことは、あんまり書いてないにも関わらず)ブログ作ってたり、、、、そろそろ、「AVが好きな女」だと自覚した方がよろしいんでしょうか?往生際悪いっすね、、、



 それはともかく、「グルニエ」は、好きな場所です。交通の便がいいところなら毎週でも通いてぇよ。この近くに「若王子」って喫茶店があって、そこもすごく好きな場所だったんですが今はもう営業してなくて残念無念。


 そんな感じで、ぼちぼち桜を眺めながら哲学の道を歩き、帰りました。来週ぐらいが見ごろかな。



 ところで、この前も、ある人に「一人で旅行行ったり、観光したり、飯食って楽しいの?」って聞かれたんですが、「楽しいですよ」としか答えようがないわけです。楽しんでるんだから。でも、「一人でいる」=「寂しい」という捉え方しか出来ない人も多くって、そういう人に、「一人で何かするのが寂しくないわけがない」って考えを押し付けられちゃって困ることがある。
 私の場合、思いつきで動くし、歩くペースが速い上に、相当歩くので(普通の人は途中で挫折します)一人の方が都合良かったりするのです。

 ところで、この「一人で何かする」ことを、私の友人達の間では、「ロンリーウルフ」という言葉を使います。「今日は、彼氏が家に来なくてロンリーウルフで寛いでるよ!」とか「今、ロンリーウルフでお茶してる」とか、「会社でロンリーウルフで気楽やわぁ」とか、「ロンリーウルフな時間て大切やんね」「ロンリーウルフできひん人間は嫌やねん」とか、、、、、。私が実家出る時も、皆は「ロンリーウルフ暮らし頑張れ!」と応援してくれたし。あと、「あなたは男運が悪いから、一生ロンリーウルフで居た方がいいよ」と言ってくれるしね、、、、、、そ、そうかもしれないね、、自分でも思うけど、人に言われると、ちょっとね、、、




 でも、「孤独」って言葉より「ロンリーウルフ」って言った方が、何かカッコいいっすよ。人間は、実は死ぬまでロンリーウルフなのよぉ〜。
 


 そう言いつつも、薄く染まった桜を見ると、ふいに寂しくなることもある。桜の儚さが、儚さの持つ悲しさと美しさが、心の隙間に入り込むのかも知れないと、思った。



 桜に関しては、坂口安吾桜の森の満開の下http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42618_21410.htmlが、私はこの世で最も美しい小説だと思います。あれは鈴鹿の桜だけれども。キチ○イのような綺麗な桜の下にいると、こちらも狂ってしまいそうになります。


 「桜の森の満開の下」を読むと、私はセックスがしたくなる。誰も居ない静寂な桜の森の満開の下で、セックスして、狂ってしまいたい。もっと、もっと、今よりずっと、私は狂ってしまいたい。桜に狂わされたい。ただ、その美しく静寂な芳香を放つ快楽に、酔って狂わされたい。

 狂いたい。