ボインは、お父ちゃんのためにあるんやないんやでぇえ〜

 ボインは、赤ちゃんのためにあるんやでぇ〜


 ・・・・って、ほんなら赤ちゃんのおらん女のボインは誰の為にあるねん?やっぱりお父ちゃんのためにあるんかなぁ、、、、?



 先日、先輩のベテランガイドさんとガイド制服について話してましたの。で、その先輩が、こうおっしゃってたんですよ。

「私、胸大きいやん?若い頃は胸にサラシ巻いて仕事しててん。昔はセクハラなんて言葉も無かったからなぁ、胸が目立つと、ホンマ露骨に酔って触ってくるお客さんとかおったから。」


 そうなんざますの。私達は酔客を相手にすることもありーの。特に田舎のおっちゃん達は、ホステスと勘違いしてる人もおりますの。(ホステスさんだから触っていいということは無いですが)



 その先輩と話してたんですよ。仕事に色気(セックスアピール)はいらん!邪魔やっ!って。ほんで仕事を円滑にするために愛想良く気をきかせてたら、勘違いする人もごく稀におりますのよ。ごく稀にやけど!今はそんなことしたら大問題になってクビになりますが、大昔はバスの運転手さんがガイドさんを宿泊先で手篭めしそうになって、、みたいな話もあったみたいですし。さすがに今はこういう御時世やから無理やりってのは無いと思うよ。同意の元ならあるんだろうけど。


 ワシらはまだマシかもしれんけど、若くて可愛いガイドさんなんか、抵抗しないと思われて(舐められてるんでしょう)お客さんに触られたりということは、正直多いみたい。ベテランになればなるほど逃げ方を知ってるんですけど、「若い」と舐められるんすよね。ぶっちゃけ私も「温厚そう」に見えるので(いや、マジに。中身は横山やすし並みにキレやすいのに)舐められやすいんです。あ、ベテランになったらなったで「オバン」とか「若い娘の方がええねん」って言葉のセクハラも思いっきりありますわ。でもこういうのはセクハラ云々以前に人としての品性の問題だよなぁ。それに実は女だって、男に「言葉のセクハラ」して傷つけてることだって、たくさんあるのだ。



 しかし中には、色気で仕事する人もおりますねん。運転手さんやお客さんにベタベタする人も。でもそういう人は奥さん!嫌われまっせ!同性に!仕事中に色気ふりまく女は!間違いなく!仕事やりにくくなりますねん!そういう人は、どこの世界にもいるんやけど。仕事やりにくくしてどないすんねんって。変な噂も立つから一緒に仕事すんの敬遠する人も出てくるしさぁ。



 でもそうやって「女だからセクハラの対象になる」「女だから舐められる」から「女は損してる」のかと言えば、そうは言えない。だって、損してることもあるけれども、得してることも少なからずあるんですもん。そもそも「バスガイド」って言うのが、スカートはいて「女の役割を要求される」が故に「女しか出来ない」仕事であるんですよ。だから、「仕事に色気はいらんねん!」とは思うけれども、「女らしさ」は必要なのね。一般的な女らしさ、細やかな気の使いようとか、雰囲気を和らげたりとか。やっぱり「女の役割」というのは確かにあるんですよ。だから女にしか出来ない職業というヤツは存在する。


 「女にしか出来ない職業」では無くても、やっぱり普通の職業でも「女の役割」というのは存在する。で、「女の役割」故のメリットは確かにある。デメリットもあるけれどもメリットは確かにある。だから女の人で「女のメリット」を当たり前に享受しているのに、「女のデメリット」だけを主張するのもどうかと思うし、男の人が「女のデメリット」を見ぬフリして「女のメリット」にやっかむのもどうかと思う。だから男がどうのとか、女がどうのとか、そういう議論のほとんどが現実的には空論だと思うんだ。性差というヤツは確かに存在して、それを踏まえた上で人それぞれの役割の中で仕事をせねばならぬのだから。
 現実に働いて食っていかねばならんのやから。



 私は自分が女好きだから思うけど、やっぱり女という存在は花だなーと思う。女大好き女だから、特にそう思うんかなぁ。


 しかしやっぱり度を越すアホウはいるわけで、不愉快なことも多いです。以前、とにかく触ってくるオッサンがおって、最後にキレて、ものすごく冷たい声で「・・・触んなよ・・・・」って、メンチきったったら、さすがに相手はおとなしくなりおったけど。うちの社長は触られてお客さん殴ったことある言うてたよ。「腕があたっただけ!わざとやない!」って弁解したたけど、、、絶対にわざとや、、、



 それでも「女」やっていくってのは、いいこともありーの、嫌なこともありーの、そんなことは当たり前の話だから、腹くくるしかないんですよなぁ。仕事に色気はいらねーとは思うけど、花としての女の役割は必要で、だからこそ女にしかできない職業させてもうてますねん。女のメリットも享受させてもらいます代わりに、デメリットも引き受けた上で不条理な輩とは戦いますねん。それが女の生きる道ではないでしょうか。


 でも〜ボインは、お客さんの為にあるんやないんやでぇ〜♪大事な、あ・の・ひ・との為にあるの☆(←寒くてすんません)