縄の日

 もう日付超えちゃったけど、30日は、濃い1日でした。
 
 午後から大阪のある媒体へ。
 取材(される方)です。

 行くと、麻縄が用意してありました・・・・・・
 こ、これを私にどうしろと・・・・・・

 この麻縄を使っていろいろ写真を撮られたり。
 楽しい取材でした。また掲載日等は告知します(西日本限定だけど)。

 夜は京橋へ。
 京橋というと、いつも脳内に流れるのは、「京橋は、ええとこだっせ、グランシャトーがおまっせ」(作曲は、なにわのモーツァルトキダタロー先生?)

 京橋は、ええとこだっせ〜♪ と、つぶやきながら吉本興業の劇場・京橋花月へ。
 本日は、「京橋ナイト・ステージ ヨシモトガールズパラダイス」、吉本の女性芸人さんが30組近くそれぞれネタを披露するというライブでした。
 友人のツジカオルコが出演するというので足を運んだのですが、結構な人の入り。

 いやー、驚いたのは、現役バスガイドの芸人さんとか、還暦を過ぎて会社経営をされている女社長・新人芸人さんとかいはるのね。
 現役バスガイド兼芸人さんの話は、うんうんと頷くことばかりでした。
 現役バスガイド兼官能作家としては、「ライバル登場かっ!」と勝手にひやひやしてたけど・・・・・・

 ツジカオルコは「3年B組・緊縛先生」として、いきなり白いブラウスと黒のスカートの女教師スタイルに、なんと亀甲縛りで登場(女王様に習ってセルフ緊縛術を取得しているそうです)


「みんなの服装の乱れが目立ちます! 先生の下半身のように!」 

 と、淫乱キャラ全快。

 緊縛先生の授業が展開され、ラストは中島みゆき「世情」が流れ、


「みんな、先生の土手まで走るわよ!」
 

 と亀甲縛りのまま走り去る緊縛先生・・・・・・。


 最高でした。
 かなりきわどい台詞も飛び出す芸なので、客席からヤジが飛んだりもしましたが、
 これぐらいふりきらないと、どうするんだって。
 普通の人が、ちょっとおもしろいことを言っても、それは「芸」じゃないのだから。
 ツジさんの同期のいがわゆり蚊さんの芸もすごかった。
 書いて表現することが出来ないけれど、圧倒された。
 安全なところに自分を置かない若き「芸人」に感動しました。

 あと、殆どが女性コンビの漫才などが多かったのですが。
 おもしろいとは思うし、笑いはしたけれど、罵倒するような関西弁の連発と、「ブス」「デブ」「モテない」ネタが多くて、しかもそれがネタのメインになっていて、そういう漫才を立て続けに見ると、だんだんつらくなってくる。痛々しい。
 芸人さん達は基本的に自分の容姿をネタにはするけれど、その「卑下ネタ」がメインになると、しかも女性の場合は決して愉快なことではない。
 それに容姿卑下ネタって、何も生み出してないんじゃないかと、思う。
 容姿を卑下したり嘲笑する「お笑い」ってのが容易に存在しているから、女性の容姿をあーだこーだ、明らかに失礼なことを直接言う男性がたくさんいるのかな。
 私も散々言われ続けてますよ。仕事でも、プライベートでも。
 そう親しくない、あるいは初対面の女性に対して容姿のことを(美人とか可愛いとかではなく、明らかにマイナスのことを)いうのって、どういう神経をしているんだろうと思うけれど、わんさかいますよ、そんな男は。
 あと、年齢のこともね。
 バスのお客さんは仕方ないとはいえ、運転手さんでも「若くて可愛いガイドがよかったなー」とか言うてくる人いますからね。朝からそんなこと言われて仕事する心境ってね……
 そういう人に限って、「お前がいうな!」って感じの人だけど。
 女性も男性に対して「ハゲ」とか「デブ」とか「気持ち悪い」とか「臭い」とか言うてもいいのかな? 
 いちいちそんなことに「セクハラだ!」とか怒ってられないし泣いてもいられないけれど、はっきり言って心の中では、


「死ねばいいのに」


 って思うことあるよ。
 死ねばいいとか悪い言葉なのは知ってるけれど、敢えて使う。それぐらい不愉快で、そして傷ついているってことです。
 他の人は知りませんが、私はそういうことを言われたことは延々と覚えているし、特に初対面とかで言うてくる人は、もう「失礼で無神経」という太鼓判押してます。一番嫌なのは、他の女と較べてこちらの容姿を侮蔑する人ですけど。まー、わんさかいますよ。「○○に較べてお前はブスだ」みたいにね。
 そして、「女性にモテる」つまりは女性受けする男性は、容姿のことをあーだこーだ言いませんよ。だからモテるんです。

 なんか話がそれたけれど、「お笑い」の方向が、そっちじゃなくて、「オリジナリティ」「狂気」を孕む方向に行って欲しい。それは私の好みがそうだという話ですが。
イベントはホントにおもしろかった。また是非行きたい。
 
 公演終了後、楽屋に挨拶。

 ツジカオルコが先ほどまでセルフ緊縛していた縄を手に持っている。




 何故、縄を持って来るんだ、ツジカオルコ・・・・・・


 そんな、縄々しい1日でした。
 

 
 え?? 自分はそんなに男性に容姿をけなされたことがないし、そんな男性がいるのが信じられないって???


 そりゃあ、あなたが、さぞかしお美しく、おかわいらしいんでしょうねっ!!
 そりゃあようござんしたっ!!