化粧なんて
化粧をしないと、生きていけない。
永平寺修行で実感したのはですね、そぉいぅことです。
修行なんでずっとすっぴんでトイレで鏡見る度に
「……ぶっさいくなオバハンや……」
と思い知らされました。これぞ修行。
普段もそんな化粧はしとりません。
最近までファンデーションすら塗らず日焼け止めとパウダーのみでしたが、直射日光浴びまくる仕事なんですごい勢いでシミ増えるしこの夏からBBクリーム使い始めました。
だけど基本的に眉毛、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ(これはしない時もある)口紅という最低限のみです。
しかも殆どDHCでセールの時に購入。
スキンケアは体洗うのと同じ石鹸で顔を洗い、500ミリリットル798円だかの化粧水にDHCのクリームとオリーブオイル。
あんま金かかってない。
でも今より少し金かけてた頃より、調子はいい。
しかし永平寺ですっぴんで過ごして「老い」と「ぶさいく」を実感して、女をやらな、と強く思いました。鏡見る度にうんざりした。ぶっさいくぅー。
それでも昔よりはマシになりましたが。
リアルわたしの知人は御存知でしょうが、わたしはよく「乳出し服」を着る。いわゆる、胸元が開いた服ねん。
昔(20代)はこういうの一切着られなかった。スカートすら抵抗があり化粧も殆どしなかった。
自分は女として駄目なので、女の装いをする資格もないと思っていたのだ。
と、そんな姿勢の弱味をつかれるようにロクでもない男につかまり「こんな女としてダメな私の相手をしてくれる人はいない」と依存し貢いだり、その後もロクでもない男と関わる。エンドレスバカ女とはワシのことよ。
今は乳出し服も着るし(乳首は出さないよ)女っぽい服の方が好きですし、化粧しないと人前には出ません。
それにバスガイドはホンマに時間不規則で睡眠時間少ないし直射日光浴びまくりで肌に悪い仕事だ。この仕事続ける限りは老化早いだろうなぁ・・・
今は、女が女を売りにすること、女を出すことの何が悪いの? って思う。女として生まれてきた以上、「女」という商品なのよね。で、「女」のメリットって、すごく多いのよ。そらデメリットもあるけれど、「今の日本は女が生きにくい」ことはないと、思う。その「世界」にもよるから、いちがいには言えないけれど。少なくとも、私の住む世界は。
わたしは今はバスガイドという「女社会」にいるんですが、運転手とか客とか「男」の中の「女社会」なので、特殊で、ドロドロ醜いことも多いけれど、それも含めて面白い。
女として生きていくだけで、女の恩恵というのも受けているんですが、その上で「女を売りにしたくない」とかいい年してほざくヤツは嫌いだなー。ハイヒールで顔を踏みつけてやろう。えいえいえーい。
永平寺で修行が終わった直後、すごい勢いで化粧をした。
化粧した自分の顔を見て、嬉しかった。
女で、よかった。
化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことなら あいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに 思われたい
バカだね バカだね バカだね わたし
愛して欲しいと思ったなんて
バカだね バカだね バカだね わたし
愛してもらえるつもりでいたなんて
「化粧」中島みゆき
っとに、バカだね、わたしは。