私は男が憎いの、どーん

先日、「戦闘少女」を観に、京都みなみ会館へ行ってたんですが、そこでソフト化されてない井口作品の上映もあり、それが、もう、本当に面白かったんです。

 タイトルは「魔悪子が来る!!」

 勿論元ネタは、藤子不二雄A先生の「魔太郎が来る!」でしょう。「魔悪子」は。眼鏡にすっぴんで、髪を後ろにひっつめた絵に描いたような地味女。黒いマントの下には細かい花柄? のタンクトップでジーンズという、「こんなやつ、おる」な魔悪子が、超棒読みで、

「私は男が憎いの」


 と、のたまわり、魔力で女達を自分の仲間にしていくのです。
 棒読み過ぎて、全く憎しみが伝わってきません。 魔悪子の虜にされた女達は・・・何故かオナラが止まらないのです・・・・ぶっぶっぶりぶり、ぶーー。
 そして更に女達はゾンビと化し、魔悪子の、

「復讐しなさい。どーん」


 と、いう超棒読みの号令に操られ、男達を襲っていくのですが、彼女達を愛する男達は、魔悪子に操られ、オナラを連発しゾンビと化し、更には見たくない過去まで見せられ、どうなっていくのか・・・

 この映画のテーマは、「愛」です・・・・いや、ホントに。台詞にもありますが、愛について考えさせられる映画です・・・笑いながら・・・・

 この作品は、「ENBUゼミナール」という映像・演劇関係の学校の井口ゼミの卒業制作として井口昇監督・演出・脚本で作られたものだそうで、出演されているのも生徒さん中心だとか。
 これ見たら、つまんない作品を作って「低予算」とか「素人」の言い訳なんか通用しないのが改めてわかる。って、最初からそんなん通用しないけどさ。
 「片腕マシンガール」「ロボゲイシャ」「戦闘少女」最近の、「戦う少女」路線もいいけど、井口監督には、こういう脱力し笑いながら感動させられる傑作をまた撮って欲しいと思った次第であります。

 どーん。


 そして、この「戦闘中年」のチラシも素晴らしいのであった・・・http://www.jumpei-kawamura.com/blog/archives/category/informationこれ見た時、感動した。

 どーん。


 しばらく、このフレーズが離れない。

 どーん。

みなみ会館では、7月16日〜25日と、市川雷蔵特集するみたいです。詳しくはコチラ→京都みなみ会館HP

 なんやかんやいうて、雷蔵は、美しいわー。
 でも、私、初めて雷蔵観たのが、市川昆監督の「炎上」なんですね。三島由紀夫の「金閣寺」を原作とした、劣等感塗れで吃音の放火犯の話・・・
 市川雷蔵は、ものすごい色気のある俳優だけど、あえてこの「炎上」では色気を消し、その分、脇を固める仲代達也と二代目中村鴈冶郎のフェロモンがすさまじくて悩殺されます。脚本は和田夏十、美術は西岡善信、カメラは宮川一夫大映という今は無き会社が創り出した奇跡のような傑作。
 あ、今回の特集上映では「炎上」はなしですが、かっこよくて色気のある雷ちゃん、ごらんください。

 
大映というと、これだよ、これ!! 

 京都駅ビルシネマにて、7月24日〜8月22日、「大映のヒロインたち」の特集上映があります。京マチ子山本富士子若尾文子藤村志保達を中心とした古き良き美しき時代の映画が上映されます。
 私が一番好きな女優が、京マチ子で、密かに「俺のマチ子」呼ばわりもしているんですが、例えばオードリー・ヘップバーンが「妖精」と呼ばれ、その魅力が現実感の無さなら、京マチ子の魅力は、現実の中での生々しい存在感。生命力溢れるバイタリティから溢れる色気と、逞しさ。悲劇からコメディから時代劇から何でもこなす、真の女優。現在、86歳。
 最後に見たのは、10年ほど前のNHKのドラマで、呉服屋の女主人か何かの役でしたが、十分に美しく逞しく見惚れてしまいました。
 京マチ子もそうなんですけど、例えば岸恵子とかも、十代、二十代より、三十代以降の方が綺麗なんですね。年齢を経て経験を積んだ貫禄が色気に変わり、美貌にハクがつくというか。外国でいうと、マレーネ・ディートリッヒなんかもそうだ。ローレン・バコールも。ディートリッヒはデビューも遅かったが、五十代でも奇跡の美貌(今みたいに整形技術が無い時代ですよ!)。いつも思うんだけど、夏目雅子が三十、四十代で生きてたら、どんなにすごい女優になっていたことか・・・亡くなった時、29歳ですからね。

 「大映のヒロインたち」詳しくはこちら→京都駅ビルシネマ



六甲コスプレアイランド

 7月18日に、こういうイベントがあります。
 「六甲コスプレアイランド

 定期的に開催されているようです。
 コスプレ・・・自分とホントに縁遠い筈の、気がつけばメジャー化している世界・・・
 私達が学生ん時、ちょうど「コスプレ」とか出始めてたけど、うちんとこは超ド田舎で、高校の「アニメ研究会」の人達がやってたけど・・・ものすんごい、変わり者扱いで、実際変わり者ばっかだったのになぁ・・・
 それが今や、映画村でもしょっちゅうコスプレイベント見かけるし、バスガイドの後輩でもコスプレイヤーと、自分はしないけどコスプレ好きでおっかけやってす娘とか知っております。
 この、「自分と縁遠い筈の世界」に興味もありますので、おそるおそる、という感じでうろちょろしに参ります。一般の方も遊びに来られますので、お時間ある方、どうぞおいでください。

 こちらがそのCM映像。

上田秋成の季節


 上記のCM映像を製作された映画監督・山田誠二さんと、お世話になっております(最近ご無沙汰しておりますが)怪談作家・中山市朗先生も寄稿されております怪談雑誌「幽」13号が発売されております。

 お目当ては、上田秋成の特集。
 「幽」の中で対談もされていますが、この前読んだ、岩井志麻子さんの「雨月物語」が、非常に面白かった。もう、まさに岩井志麻子節の、「女」の情念染み入る、「雨月物語」。月並みな言葉で申し訳ないですが、怖いのは、幽霊ではなく、人間だということを再認識させられました。

 そして、7月17日から京都国立博物館で「上田秋成展」始まります。こちら→京都国立博物館HP

 
 「雨月物語」は、読んでおくべき名作です。
 私も、「吉備津の釜」が一番好きかもしれない。

 まさに、

「私は男が憎いの、どーん」
 
 ってところにぐるっとまわって帰ってくるわけです。

 どーん。 

幽 2010年 08月号 [雑誌]

幽 2010年 08月号 [雑誌]

雨月物語

雨月物語


どーん