寺とエロの日々

hankinren2008-06-19



 春の観光(修学旅行)シーズンで日に焼けまくったり、キツい日焼け止め塗って肌荒れたり白髪増えたりして、「加齢」とか「老化」という言葉に敏感になりつつある今日この頃です。修学旅行生をお迎えするお父さん、お母さんに、明らかに自分よりヤングな人達がいます。そらそうか。
 
 そんな爽やかバスガイドな日々(いや、本当に仕事中の私は爽やかで上品なんですよ。演じてるからやけど!)も落ち着いて、ゆっくりしたいわんと思いつつ、なんやエライばたばたとしているのです。勝手に自分で予定入れてるだけやけど。仕事仕事の日々が続くと、その反動で「やりたいこと全部やってやる〜〜遊んでやる〜〜」っていう激しい衝動にかられます。とは言っても、私の「遊ぶ」って、「1人で寺に行く」とか、「史跡巡りをする」とか、そんな地味なモンです。

 6月15日の日曜日は、アーティストのフリーマッケットとも言われる京都百万遍知恩寺の手作り市に久々に行ってまいりました。この手作り市は、毎月15日なので、なかなかお休みが合わないから行けるときに何がなんでも行かねばっ! って、気合入れて行ってきました。
 日曜日のせいかすんごく人が多くて、人混み慣れした私でも疲れてしまうし、ゆっくり見られないのがちょいと残念でしたけど、相変わらずレベル高くてお値段お手ごろですげぇ楽しかったです。その辺の陶器なんでも使った時計とか、ジュースの缶を使ったじょうろなど面白いモンもあったし、いろんなフルーツを使用した「厄除け大福」とか、焼き菓子、野菜、演奏しながら自作CD売る人、皮靴などもありました。京都という土地柄か、和風のモノが多いのが嬉しい。でも、正直言って、アクセサリーは充実してるんやけど、洋服とかバッグも、もっといろいろあっていいんやないかとも思う。これはっ! って思わせる「作品」が。
 

 今回の戦利品は上の写真です。このアクセサリーは、「CHONIi CHONIi」 http://choniichonii.web.fc2.com/さんが製作されたオリジナルブランドです。(御本人の了解を得てリンクさせていただきました)写真が下手で、こちらのアクセサリーの可愛さが伝わりにくくてごめんなさい。手作り市ならではの、乙女心直撃(ワシ30代後半やけど)デザインで、ぎぇーっ! 可愛いーっ! と、一目惚れしてしまいました。モノに一目惚れするのって、幸せですよね・・・(手に入る値段のものの場合やけど)

 この「手作り市」の中には、よくある趣味の延長ってな感じの、可愛いが凡庸なアクセサリも正直多いけど、こういうここでしか出会えないモノに運命の出会いをすると大袈裟ですが、京都に来て良かった、生きてて良かった、幸せだと思えます。
 人混み疲れと睡眠不足でゆっくり周辺ぶらぶら出来ひんかったけど、この百万遍京都大学周辺も古本屋とか多くておもしろいから、楽しめるところです。

 わたくし、昔、少しだけ京大のサークル入ってたから通ってたのよね、この周辺。学祭などでも来たことあるし、学食で何度も飯食った。ヨソの大学なのに、うろちょろしてたなー。


 毎月行きたいです、知恩寺の手作り市。日曜は人が多いから平日行きたいけど、仕事の関係で行けませぬ。ああもっと自由と金と時間が欲しいなんて贅沢な望みを持つ、わたくし。
 それから、知恩寺百万遍ですので、東山にある浄土宗の本山・知恩院と間違えないでね。
 そうや、この知恩院の日本一でかい三門の内部に、冬の特別公開の時期に初めて入りましたが、これも感激しました。徳川家の実力を見ました。(徳川家は浄土宗に帰依しています)ちなみに、「山門」または「三門」というのは、「三解脱門」の略です。空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門。


 またまた某日は、エロ子お姉さん初めての体験・・ドキドキしながら、「せいじんえいが」を観に、1人でポルノ映画館に行ってまいりました。散々AVについて書いたり自身の性体験についてて書いてるくせになんですが、もうすんげぇ緊張して心臓バクバクさせながらポルノ映画館に行ってピンク映画三本立観てまいりました。

 こういうところに来ること自体は初めてじゃないです。学生ん時に、京都の八千代館というところに女2人で冷やかしに入ったことはあるけど、その時は2人ともバリバリ処女だったのもあって、画面いっぱいに男と女が絡んでる映像にビビって、すぐ出てきてしまいました。

 あと、もうちょっと大人(笑)になってから、セフレのような関係やった人と、SMプレイの一貫として2人で入ったことがありますけど、その時もすぐに出てきました。SMプレイの一貫だから、映画を観る目的やなかったしね。そんな〜時代も〜あったねと〜♪ (遠い目)

 心臓バクバクさせながらも何故今回行ったかというと、「林由美香特集」で三本立してたから、林由美香さんをスクリーンで観たくて、どうしても行きたかった。関西って、そういう機会あんまりないから、これは絶対に行かねばっ! って思ってビビりながら行きました。ちなみに上映されてた作品は、


☆ 痴漢電車 いやらしい行為 (1993) 
☆ 飼育のレズ部屋 熟れすぎた恭子 (2004)
☆ ミスピーチ 巨乳は桃の甘味 (2005)

 の、三本です。AVは日常的に観てるけど、ピンク映画ってほとんど観たことが無いです。AVとは全く別物だなぁと思ったけど、長さもちょうど良かったし、三本ともすごく面白かったです、ホンマに。ちゃんとした「映画作品」やったし。

 三本それぞれに、違う役を演じる林由美香さんが居て、「少女」だったり、「マゾ」だったり、「サド」だったり、「コメディエンヌ」だったり、「恋する可愛い女」だったり・・・
 ホンマに、ええ女優さんやなぁ、と思いました。「上手い」のは、本当に上手いんやけど、「巧い」やなくて、なんちゅうか、「役を自分のモノにする」んやなくて、「役に自然に融け込んでる」ってな気がしました。
 ほんで「役」に溶け込むだけやなくて、景色に融け込んでるんですね。海に、都会の街角に、山奥の淫靡な小屋に、風景、つまりは場面に融け込んでると思って、ああ、そうか、平野勝之監督の「由美香」で、彼女の存在が「北海道」そのものであったのは、北海道の風景と溶け合っていたからか、と気付きました。

 同業者の中には、北海道と沖縄に憑かれた人達というのが居ます。仕事で北海道に行き、移住してそのまま帰ってこない人達が、幸福な憑依をされてしまった人達が。私も北海道に住みたい、放浪して周りたいという気持ちがずっとあって、その憑かれた人間の中の一人です。
 自転車は無理なんで電車とバス移動で・・・


 そこのポルノ映画館にはレディースシートがあって、そこで観てて、映画自体は面白かったんだけど・・・
 やっぱり女が入ってきたから、ブツブツ言って移動するおっちゃんとか居たし、怖いというより、なんか居心地悪いのと、そこで楽しんでるおっちゃんの邪魔しちゃったなぁという申し訳なさとかあった。出入りする人にチラチラと見られるし。あたりまえなんやけど。

 普段AV観て、親しい友達にはそのことを話してもいるけれども、やっぱりエロの世界は男の娯楽で、私は部外者で居心地が悪いと思いました。でもそんなん当然の話。
 「いかがわしい場所」ってのはやっぱり危険なモンやし、男の世界やし、それは「差別」ではないと思う。「文化」なんてモンやなくって、もっと動物的で攻撃的なもんやしね、「性欲」って。そして動物的で攻撃的だからこそ「エロい」。だから女は自分の身を守りつつ、自分の欲望を満たそうとしなくちゃと思う。
 性欲とかエロの危険性や攻撃性を無かったことにして「文化」にしてしまうのは何か違うし、そういうエロはユルいとも思う。そして「男の性欲の娯楽」に、女が平気になっちゃうのもどうかなとも思う。いかがわしいものは大好きだけど、そこにズボズボはまっていろんなことに麻痺したくもない。
 レイプや痴漢モノに興奮するのは、その攻撃性故やから。
 いかがわしいものは、怖くて、危ない。



 秋の観光シーズンまでの三ヶ月、はんきんれんさんは追い詰められると思います。
 良い意味で、追い詰められて、体力的にも精神的にもアップアップして「こんな人生嫌やぁ〜」と泣いてるかもしれない。追い詰められないと、なんも出来きない怠惰な人間なもんで。良い意味で追い詰めてやろうかしら、自分を。


 でも追い詰められるの実は好きかも。
 マゾだから。