テネシー・ワルツ
バスの中で帰り道はビデオをかけることが多いのですが、著作権の関係とかで、かけるビデオって、わりと決まっているのです。「やすきよ」(横山やすしと西川きよし)なんか、かなりネタ覚えたよ。しかし横山やすしはホンマ天才やね。何度聞いてもおもろいわ、やすきよの漫才。
映画だと、高倉健主演の「鉄道員」などをよくかけます。浅田次郎原作のヤツ。って、実は私ちゃんとコレ見たことがないんだけど。あんまり興味も無いし。
ところで、この高倉健主演の「鉄道員」の冒頭に流れる音楽をご存知でしょうか。
実は「テネシー・ワルツ」なんですね。健さんの離婚した奥さんの故・江利チエミが歌ってヒットした歌。私はこの歌が、とても好きなので、この映画はちゃんと見たことは無いけれども、この「テネシー・ワルツ」が流れて健さんが登場するシーンだけは、いつもなんだか切ないのです。
「テネシー・ワルツ」を選曲されたのは、高倉健さん御本人だと何かで読んだことがありますが、何を想って選曲されたのでしょうね。自分が主演する映画に、かっての妻で今はもう亡くなった女性の歌っていた歌を使うというのは、それは健さんご本人にしかわからない想いなのでしょうけれども。
去りにし夢 あのテネシー・ワルツ
なつかし愛の唄
面影しのんで 今宵も歌う
うるわしテネシー・ワルツ
思い出なつかし あのテネシー・ワルツ
今宵も流れ来る
人の想いのこめられた歌や言葉は美しい。それらは人を癒す。だから歌や文章が必要なのでしょう。腐った世間を生き抜くために。