その3 〜純情少女と「ヒトシ」〜

 さて、その後の純情少女Nちゃんのお話です。


 ある朝、会社のトイレでNちゃんに会って、おはようと言うと、いきなり彼女は私にこう言った。


「私、けっこうヒトシ好き!!」

 お姉さんは、会社のトイレの鏡に頭をぶつけそうになったよ、、、、いったい何を言い出すんだ、と思って、、、、(ちなみにヒトシとは、二村ヒトシ監督の事です。詳細は前回参照)


「あのねあのね!私、ああいう格好してる人好き!和服!あの人、名前がカタカナなのがいいよねっ!」(意味不明)



 ・・・・・・そして、彼女は何やらあのオーディションやらビデオやらを見て、えらい「ヒトシ」という人、そしてその世界に興味を持ち始めたのだった。


「私、ヒトシの写真欲しいっ!」


「ヒトシの会社には、普通に事務してる人とかいるの??」


「ヒトシの本、読みたいっ!」


「ああいう世界も歴史ってあるんでしょ?聞きたいっ!」


「ヒトシは撮影中、ずっと触ってるんでしょ?(ナニを)それは、ずっと大きくなってるの???」(知らねーよっ!!)


「ヒトシは自信があるから、ああいうの撮ってるの??」


「(第二回のD−1オーディションで)とーじろー(さすがに、はんじろう、ではないことに気づいたらしい)の選んだ長谷川ちひろちゃんって子、肌きれいだね!うらやましいよっ!」(それは私も思った)


「星月まゆらちゃんって、名前が顔と合ってるよね!(芸名だと思います)可愛いよねっ!」


「私、○○監督って、嫌いっ!あの人は、自分が好きなことしてると思うよっ!!」(皆、そうだと思います。)


「ヒトシが頭につけてた変なものは、何でできてるの??中はどうなってるの??見たいよっ!!」


「あのオーディション行きたいよっ!あ、でも恥ずかしいから、全身タイツで行くよっ!」(余計目立つと思います)



 なんだか毎日のように、「ヒトシ!ヒトシ!」と騒ぐNちゃん、、、、何故呼び捨て連発なのかわかりませんけど、、、すいません。私が代わりに謝っておきます。


 しかしこれは思いもよらぬ展開でした。私はNちゃんが「恥ずかしいよっ!いやらしいよっ!」って、AVを見て赤面するのが楽しくてAVを貸していて、ついでに彼女が私と同じAV見て興奮でもしてたら、、、それって、AV使った3P???おっ、同じAV(男)を使って、ナニしてるってっ!もしかして3P???とか、想像して、、、、



 Nちゃん、お姉さんが今まで○○○してた×××を見てみる??ほらぁ、お姉さんの☆☆☆に○○○してた×××が、Nちゃんの可愛い△△△に★★★しちゃってそれを見てるとお姉さんもうたまんないのっ!!ほうら今度はNちゃんが○○○してた×××をお姉さんが★★★しちゃうよぉーほうらぁーお姉さんが男の人(AV)の△△△を○○○するとこを見ててぇ、そうそう、Nちゃんも同じように▲▲▲してみてぇ、、うぅ〜んNちゃんたら純情な顔しちゃってるのに、とっても上手ぅ〜いつも彼氏にそんなふうに○○○してるのぉ〜?お姉さん、Nちゃんの彼氏が羨ましくなっちゃったぁ、、Nちゃんたら、本当はスケベなんだぁ、お姉さんよりスケベなのかも知れないねぇーもうNちゃんったら恥ずかしがっちゃって可愛いんだからぁ、、、Nちゃんお姉さんと同じスケベなAV見て興奮してるんだぁ、どの場面が好きなの?○○○するとこ?それとも×××するとこ?このAVとってもスケベでしょ?Nちゃんもお姉さんと同じようなスケベなことしながら見てると思うと、お姉さんいつもより興奮しちゃって○○○を×××で★★★も□□□になっちゃって、もしかしたらこの場面を見てNちゃんも☆☆☆かと思うと、あああああああああああーーーーーっ!!!



 ・・・・・・・とか楽しんではいたんですが、まさかこれほどまでにも好奇心をむき出しにして、AV、そして「頭に変なものをつけて和服を着たヒトシ」に興味を持つとは、思いもよらなかったのです。


 しかしAVとかエロ物に何の免疫も無い(この前まで、69とかも知らなかったんでっせ)彼女の反応や質問はおもしろかった。結構、目が鱗ってこともあったし私自身もいろんな発見があった。


 で、Nちゃんが二村ヒトシ監督のAVに、思いっきり反応して、「ヒトシのビデオ、いやらしいよっ!恥ずかしいよっ!」って、首筋まで真っ赤に染めるのが、お姉さんは可愛くて可愛くて、、、、お姉さんのビデオセレクトは間違っていなかったと思ったのです。


 彼女には何本がAVを貸したんですが、一応考えてセレクトしたのですよ。AV初心者の女の子に向けて。
 まず、エロ免疫の無い純情少女なので、レイプやSMなどハード物は、最初のとっかかりとしてはよくないかなぁと。私自身は全然平気なのですが、やっぱり女の人の中には、そういう暴力的なセックスに嫌悪感を示す人もいますので。ホンマ私は全然アリやねんけど、いや、むしろそんなんにエライ興奮することもありますがな。


 それと、例えば「抜けないけど、おもしろい」AVとか私は全然アリだと思うんです。そういう多様性、すなわち自由さもAVの魅力だと思うから。ただ自分が見ることとは違って、私が女にAVを見せるのは、女の子がそれを見て発情して興奮して恥ずかしがる姿を見るのが目的なので(変態じゃないですよ)、やっぱりエロくて、ストレートにいやらしいものがいいかと思ったんですよ。



 にやり。
 ・・・・・って、したいんでね・・・・・いろいろ想像して・・・・・・



 あと女性の容姿に対しては、むしろ異性より同性の方が厳しい、というか、気になると思うんです。私も、やっぱり自分と同世代の熟女(笑)とか、エロいと思うけど、皺とか腹の肉が、ま、結構自分自身の身につまされながらも気になったりするし。

 

 そういうわけで、女の人が綺麗で、発情してて、とても、いやらしい「ヒトシのビデオ」(呼び捨て重ね重ね失礼)は、うまいことNちゃんのツボにはまったのね、と。



 にやり。




「ヒトシのビデオ、いやらしいよっ!恥ずかしいよっ!女の人が、すごいことなってるよっ!」(Nちゃん赤面)





 にやり。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・たまらん・・・・・・・・・・ええ反応しよるわぇ・・・・・・・・




                          ☆ ☆ ☆


 さて、そうやってNちゃんと楽しい日々を過ごしていたのですが、お姉さんは、その会社を辞める日が近づいてきました。実家の在る田舎の会社だったのですが、お姉さんはお金を貯めて、実家を出て昔住んでいた京都にずっと戻りたかって、その時期が来たので派遣で勤めていた会社に退職届けを出したのです。そして同じ部署の派遣社員女子達が私の送別会を開いてくれることになりました。

 その時に派遣のリーダーが「主役だし、送別会の場所とか何か、注文ある?」って言うので、そうだな、主役だしと思って3つほど注文をつけたのです。


 ① 場所は、音の漏れない場所。


 ② 生贄を3人用意してもらう。


 ③ 衣装は、私の希望で。



 私は主役なので何をしても許されるのです。王様だから。殿様だから。将軍さまだから。総理大臣だから。何でもし放題。  だ・か・ら・場所は大きな声を出されても外に漏れない、通報されたりしない場所で☆


 Nちゃんは、それを聞いてエライ動揺して、、


「いっ!いけにえっ!何をする気なのっ!怖いよっ!」


「だって、私主役やから何してもええねん。最後やから好きにするでっ!」


「何をする気なのっ!怖いよっ!わかったっ!いやらしいことだねっ!いやらしいことをする気だねっ!」


「いやらしいことって、なんやねん。何想像しとんねん。何想像してるか、言うてぇ〜」


「いっ、いえないよっ!いえないよっ!」


 と、赤面するNちゃん。(可愛い、、、、)


「Nちゃん、何想像してるか、言ってっ!!」



「い、言えないよっ!ヒ、ヒトシのビデオみたいないやらしいことだよっ!絶対に言えないよっ!ヒトシのビデオみたいなことを生贄にする気だねっ!いっ、いやらしいよっ!駄目だよっ!」



 と、Nちゃんは何を想像してんのかよくわからないが一人で勝手に赤面して騒いでたのであった。Nちゃん、、、あんたの中では、「いやらしい=ヒトシのビデオ」なんだね、、、、それにしても、ヒトシのビデオみたいなことって、何を想像してんのか、、、すごく気になる、、、、あんなことかしら、、、こんなことかしら、、、、、、レズ????レズでっかっ???


 ③の衣装については、そら、ワシが主役の送別会やし、最後やから、オナゴ達に「ワシが着せたい衣装」を着せて囲まれて飲みたいって言うのはごくごく普通の願望なわけでんがな、というわけで、同僚達それぞれに衣装を指定したのです。ナース服、女教師、袴(はいからさんが通るみたいな)、ボンテージ、セーラー服、赤い長襦袢、メイド服、チャイナドレス、短パンに猫耳、アイドル風衣装などなど、皆に似合うものをね、、、、(さすがに実現されませんでしたが妄想で楽しませて頂きました)



 にやり。


 で、Nちゃんが、
 
「○○さん(ワシの名前)は、どんな衣装着るの?主役でしょ?」



 あ、そうか、考えてなかった。普段着で行くつもりでいたよ。そうか、主役の私だけ地味な普段着ってのもなんだね。じゃあ、私は、


「バスガイドの衣装着るよ。」



 って言うと、それは衣装じゃなくって、仕事着やん!普通やん!と、突っ込まれましたが、一応OKが出ました。
 しかし、Nちゃんはこう言うのです。



「バスガイドの服着て、ヒトシみたいに頭に変なものつけてよ!頭に変なものつけて会社から送別会の場所に来て、ずっとそれつけててよ!」
(※頭につける変なものとは、ちん○の張り型のことです。D−1のオーディション参考)



 Nちゃん、、、あんた、、、、皆言ってるけど、そんな娘じゃなかったよね、、、、、、
 最近、皆が言ってるよ、Nちゃんが変わったって、、、明るくなったのはいいけど、何かがブチ切れてるって、、、、



「Nちゃん、、私がそれをしたら何でもさせてくれる?」



「な、何でもって、何??怖いよっ!」



「例えば、、、、、ちゅーとか、、、」



「あ、、、ほっぺたと口は駄目だけど、おでこなら、いいよ。」



 奥さんっ!奥さんっ!おでこならちゅーしていいらしいでっせ!!!

 私、35歳独身女子、一瞬通販でペニパン購入して本気で頭につけようかと思ったよ、、おでこにちゅー、、、、おでこにちゅー、、、おでこにちゅーーーーーー、、、、奥さんっ!(もうええっちゅうねん)


 で、結局送別会では、「バスガイドの衣装着て頭に変なものつける」ってのは出来なくて(当たり前です)、ちゅーも実現してないんですけどね、、、、



 そうして送別会を終え、最後の日に皆に花束を貰い私は退職したのです。退職の日、私はNちゃんに、ドグマのD−1のオーディションの第二回のヤツをプレゼントしたのです。なんや、えらいアレが気にいったみたいやったし。それを手渡したときの彼女の第一声、、、



「ねぇっねぇっ!ヒトシ和服!?」


「うん、和服で今年も頭に変なもの(ちん○の張り型)つけてるよ。」


「やっぱりヒトシは和服がいいよっ!髪は短い方が若く見えていいよっ!和服のヒトシはいいよね!和服のヒトシはステキだよ!あれは好きになるよ!」


 ・・・・・Nちゃん、なんかあんた思いもよらぬ方向に行ってるような気がするよ・・・・ヒトシ、ステキ!の瞬間にお姉さん、机に頭ぶつけそうになったよ・・・・


 で、私が「今年も何人か泣いてる娘いたよー」って言うと、彼女はにやぁと笑い、、


「今年も、ドラマがあったんだね。」


 ・・・・・・・・Nちゃん・・・・・・・・



 でも彼女を見て「AVを見る人」「見ない人」の境界線って無いんだなーってつくづく思った。私の周りは「モザイクのあるAVは見てもしょうがない」とか「AVなんてどれも同じだ」って人ばかりなんだけど、その境界線をちょっと乗り越えればちゃんとNちゃんみたいに「いやらしいよっ!恥ずかしいよっ!」と赤面しながら自分からも「見たい」って言うやん。



 あと、びっくりしたこと。Nちゃんが、第二回のD−1のパッケージを見て、「あ、この娘、去年も出てたね。」って、楓アイル嬢を指差したことです。よく覚えてるね、、、お姉さん、ビックリしたよ、マジで。私みたいに普段AV情報誌とか見てるならともかく、よくあれだけの数の女の子がいるのに顔覚えてたね、、、
 あと、この前も 「ねぇねぇ!テレビでやってたドラマの中に出てくる雑誌にねっ!星月まゆらちゃん出てなかった??あれまゆらちゃんだと思うんだっ!」
 って、、、、いや、そこまで知らんけどね、、、、、


 そんなNちゃんが、お姉さんは、とってもとっても可愛くて、会社を辞める前に、


「結婚してください。」


 って、プロポーズしたのですが。


「お断りします。そういう対象じゃないんだよ、友達だから。」


 って、フラれちゃいました。プロポーズの場所は女子トイレだったのですが、ヨソの部署の人がそのやりとりを聞いて笑ってましてね、うちの部署のリーダーが、


「すいません、、、うちの部署、、こんなんで、、、、。」


 って、謝ってましたよ。だって、Nちゃん、、、可愛いんですもん、、、、すぐ赤面するところとかがね、、、そのくせ好奇心丸出しで、「ヒトシ!ヒトシ!」って騒ぐ素直さとかね、、、、、


                       ☆ ☆ ☆
     


 そうして私は、今からちょっと前に会社を辞めて実家を出て、一人暮らしを始めました。Nちゃんと離れるのは、本気で寂しかったよっ!実は、ちょっと泣いてたんだよっ!友達とかにも「Nちゃんと結婚したい、可愛い、、、会いたい、、、」とかメールして「結婚は無理」とかいう心のこもった慰めとか貰ったけどね、、、、


 そして先日、Nちゃんから用事があってこちらに出てきているというメールがあったので、お姉さんはルンルン気分で彼女と会って食事をしたのです。相変わらず、、、、、、可愛い、、、、、、


 いや、それはともかく、私は一つ送別会の時に気になることがあったのです。私とNちゃんが働いていた会社は、母体は某有名企業でして、私らは派遣社員なんですが、ここの正社員達が、ちょっと異常なくらい仕事に対して覇気がなかったんです。
 福利厚生が今時とても良くて、休みも給与も多く、それはそれでいいんですが、問題は「仕事をしなくても、出社してるだけで」そういう好待遇を受けられる会社だったんです。正社員さん達はね。私らは派遣やから、時給ナンボで、働かなゼニにならんかったけど。

 そうやって「仕事をしなくても」会社がまわっちゃう、そして待遇がいい、ただ居るだけで給与もあがるという会社で、その会社自体は大赤字なのに、長く続いた体質のせいか、みっともないぐらい仕事しない、責任感が無い、覇気がない、「仕事」とは、ただ会社に出社して、机に座ってるだけ、というような人が多かったんです。
 派遣社員は、必死で働いてたのに、それでも何の保障も無くて、しかも給料がそいつらの半分とかだったし、正直やっとられんかったのです。

 そして、送別会の時も、そういう話をしていたのです。あの人達にとって「仕事」って何なんだろう。自分の「仕事」に対して、愛情も情熱も責任感も何もないよね、魅力無いよね、みたいな話をしている時に、私の隣に座っていたNちゃんが、ボソっと、こうつぶやいたのでした。



「ヒトシはさぁ、変わった仕事してるけど、あの姿勢はいいよね。」

 Nちゃん、、、、なんでそこでまた「ヒトシ」が出てくるんだとお姉さん口の中のマンゴー(マンゴーパフェ食べてたのです。ま、まんごぉ、、、好きなもんで、、、)噴出しかけたよ、、、、、


 で、その「変わった仕事」の件について、Nちゃんとこの前一緒に食事をしていた時に改めて詳しく聞いたのです。


 彼女は地元の学校を出てから、その「覇気の無い」社員ばかりの会社にずっと勤めています。「自分は頭が悪く」「平凡で」「何もできない」「やりたいこともない」という彼女は、(私は彼女が頭悪いとは思わないけどね)このままでいいのかと将来を不安に感じながらも、その会社以外の場所に行けなかった。ずっと、その世界しか知らないまま、なんとなく自分は生きていくのだろう、と。


  Nちゃんは言いました。
 今の会社しか知らない私は、「仕事」に対して、あんなふうに楽しそうに積極的に(多分、それはD−1の監督さん達だけじゃなくて、女優さん達も含めてのことだろう)やっている人達がいるってことに、いろいろ考えさせられたのだ、と。ヒトシはさぁ、変わった仕事してるけど、でも、頭に変なものつけたり和服着たり、いいものを撮ろうとしたり、楽しそうにしてたり、それを見て、すごいなーと思ったのだ。
 自分も、「仕事」に対して、考えさせられたのだと。



 それ聞いて私こそ、Nちゃんこそ、すごいなーと思ったのです。私はあんまりそういう見方してなかったから。「仕事」という視点でD−1のオーディションを見てなくて、ただ単純に「女の裸が、たくさん、、、、」とか、そんなことしか考えてなかったし。
 で、彼女が「セックスの仕事」を「変わった仕事」って表現するのも、なんかいいなーって思ったのです。ぶっちゃけた話、良い悪いという問題ではないけど、そんな堂々と人に言える仕事ではないと思う。見合いの釣り書に書ける仕事じゃないし、ま、聞いただけで、ひく人もおるわな。私がAVを所有してるってことも、ひくヤツはひくよ。彼氏がAV持ってるのだって許さない女も少なくないし。
 でもそういう仕事を非難したり、茶化したりせず、「変わった仕事」と、自分なりに表現するとこが、なんかいいなーって思ったのです。可愛い、、、、(いや、それはええねんけど)


 で、正直言って、彼女がなんでそこまで「ヒトシ!ヒトシ!」と「変わった仕事をしているヒトシ」(呼び捨てすんませんすんませんすんません、、、)を気に入って、写真欲しいだのなんだの言うのか不思議でした。
 自分とは全く違う世界の人で「珍しい生き物」を面白がる感覚なのかなーと思っていたんです。(失礼)


 でも、彼女があのオーディションの監督さんや女優さんや「ヒトシのいやらしいビデオ」を見て、それを「自分の仕事を持っている人」という視点で見て、彼女なりに自分のおかれている状況などに思いを馳せながら、いろんなことを考えていたんだなーと思うと、、、、、、、、


 お姉さん、、、惚れ直したよ、、、、、、、


 いや、それは、置いといて。


 私も、いろいろ自分の「仕事」についても考えさせられたのです。「仕事」って言うのは、それこそ会社行って給料貰ってって意味じゃなくて、他の誰でもない自分がやるべきことって意味ね。最近、司馬遼太郎の「龍馬がいく」を再読したら、龍馬がよくそういう意味での「仕事」という言葉を使っていることに気づきました。


 そして、Nちゃんも、「やりたいことは無いけれど、それならば、嫌じゃないことを、とりあえず頑張ってやってみよう。」と、最近、いろいろ頑張っているらしい。
 やりたいこと無くても、いろいろやってるうちに、いろんなことを経験してるうちに、そのうち彼女は彼女にしかできない「仕事」が見つかるんじゃないかな、と思っている。私だって、彼女の年齢のときには、何にも考えてなかったよ。何も考えず、ただ、男に依存して、結果何も残らない20代だった。
 だから、「何をしたいかわからない、自分の仕事は、何なのかわからない」けれども、「とりあえず、いろいろ頑張って、前へ進んで、何かを見つけてみよう。外の世界に触れて、今自分がいる世界の外の世界の人にも怖がらずに触れてみよう」と、自分を変えようとしている彼女が、私は凄く嬉しい。


 自分のやりたいこととか、自分に自信とか、そんなもんは、後でついてくるもんだよ。とりあえず目の前のことを一生懸命やってたらさぁ。

 彼女にAVを見せて調教して、どんどん思いもよらぬ展開になったのだが、そうやって彼女が前向きになるきっかけになったということが、私は嬉しい。可愛い、、、(もうええっちゅうねん)



  そんなNちゃんに惚れ直したお姉さんは、彼女が飲んでいたアイスココアのストローの彼女が口つけた部分を、舐めようとしたら、


「やめてよ!恥ずかしいよ!」



 と、嫌がられました。そうして、また恥ずかしがって赤面する彼女が、、、、、、、可愛い、、、、、、、。

                         ☆ ☆ ☆

 
  ところで、第二回のD−1のオーディションのDVDを見て、Nちゃんは、あることに関してエライ怒っていたのです。それは何かと言うと、、、



「ねぇねぇっ!なんでヒトシは途中で和服から普通の服に着替えるの???ずっと和服で居るべきだったよっ!面接も和服でするべきだったよっ!ヒトシは和服じゃないと駄目だよっ!!」



                         ☆ ☆ ☆
 

 Nちゃんが、あんまりにも「ヒトシ!ヒトシ!」と言うので、以前、一度、どうしてそんなに「ヒトシ」が気に入ったの?と聞いたことがあります。そしたらね、、、、



「私、かっこいいタイプとか好きじゃないんだよっ!可愛くておもしろいタイプが好きっ!俳優で言うと、西村雅彦が好きなんだっ!」

 ・・・・・・・・Nちゃん、、それって、、、ほっ、褒めてるんだよね・・・・・・



 でも、そんな可愛い(つーか、たまにわけわからん)彼女に、お姉さん、メロメロっ!