あなたのカラダ、ほぐします

 メンズナウの連載コラム「関西エロ名鑑」第19回UPされました!今回登場していただいたのは新大阪にて女性向け「ほぐし屋」を経営されるチャーミング堂の亥戸碧さんです。碧さんは「ほぐし屋」経営の他に女優、モデル等の顔もあります。彼女と、「女がひとりで生きていくこと」のシビアな話をしています。

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*チャーミング堂店内





 縁あって鞍馬山鞍馬寺管主さんのお話を聴く機会がありました。尼寺でもないのに女性の管主さんというのは珍しいそうです。
 鞍馬は本当の空気が美味しくて、清々しい場所です。一週間ぐらい住みたい。




 京大にて、作家の貴志祐介さんの講演「何故エンターティメントには残虐な表現が必要か」を聴いてきました。刺激的なタイトルですが、「何故」をとても論理的に説明してくださり、また「表現の自由」の話には、目が覚めたような気になりました。
 久々に「感動」をいう言葉を使いたくなる、素晴らしいお話でした。



 金益見さんの新刊「性愛空間の文化史」が発売されました。「ラブホテル進化論」で話題になった金さんの久々の単著で、今回も「性愛空間」つまりラブホテルの歴史からの考察がなされています。
 巻末のラブホテル年表が面白い!
 それにしても「性愛空間」にしても「ラブホテル」にしても、セックスは愛を伴うという前提ありきの名称なのでしょうか。愛は伴うということを建て前に出さなければいけないのは、利用者も経営者も「愛」という言い訳を必要としているからなのでしょうか。
 私は我ながら青臭いと少々恥つつも、愛あるセックスが一番素晴らしいと思っているし、セックスは愛する人としたいと願っている。
 けれども「セックスに愛を持ちこまないで欲しい」いう気持ちもあって、愛(というか、恋愛感情)抜きのセックスが必要なときも人間にはあると思うし、「愛がないからセックスが気持ちがよくない」なんて絶対に思わない。恋愛感情抜きだからこその快楽は確かに存在する。
 以前、ある女の人に「AVのセックスで感じるわけがない。愛がないから」なんてことを言われたことがあるんだけど、それってAVそのものを(ポルノ全般含め)否定したいんだなーと解釈した。そもそも「愛って何よ?」という話になってしまうと、収拾がつかなくなってしまうのだが。本人が愛だと思い込んでいても、傍から見たらそうじゃない場合は多いし。私自身が思っている愛も、違うものかもしれない。
 セックスも愛も、よくわからない。
 わからないから、おもしろいし、わかりたくもないんだけど。

 
 ただ、この本を読むと、ひたすらラブホテルに行きたくなった。
 ラブホテルは好きです。わくわくするし、楽しい。
 私は結婚するまでは、「相手の生活空間に入れない関係」のつきあいがほとんどで、相手だけではなく自分の部屋という日常的な場所で会えないような人としか関係してこなかったので、ラブホテルユーザーにならざるを得なかったのです。
 日常空間に踏み込めない悲しさは常にあったけれども、ラブホテルは好きだった。
 ゴージャスで楽しくて驚かされて常にわくわくする楽しい場所だった。
 結婚という日常に埋没して、久々に「ラブホテルのわくわく」を思い出して、ラブホテルに猛烈に行きたくなりながら読んでいました。
 そんな機会はないけど!
 ひとりで泊まりに行こうかな……。それもまた楽しそう。
 女ひとり、全国ラブホめぐり旅とかしたい。
 愛とか恋なんか、持ち込まずに、ただその場所の持つ記憶に身を浸しながら。


 

性愛空間の文化史

性愛空間の文化史