和菓子と映画と「くさよめ」と着物と悦
☆ 和菓子と帽子
和菓子と帽子先日、和菓子の青洋さんと帽子屋ビザールさんのコラボ店に行ってまいりました。
前回も足を運び、美しい和菓子と帽子に嘆息して、またその味に感激したのですが、今回も素晴らしかったです。
いただいた和菓子は葡萄を餡でくるんだおまんじゅう。堪能いたしました。
☆ 京都映画祭
10月2日〜8日まで開催されていた第8回京都映画祭のクロージングパーティに参加してきました。
今回の映画祭は総合プロデューサーである中島貞夫監督の作品中心に、若手監督たちのインディペンデント映画&伊藤大輔監督などの無声映画まで幅広いラインナップで、どの会場にも連日通いたくてたまらないと悶えておりました。
私が観た映画は、どれもこれも素晴らしかった! 魂を震わせる心揺さぶる映画たちばかりです。
また今回、ゲストトークされた梶芽衣子さんが急遽ミニライブを開催され、「怨み節」も披露されました。衰えぬ美貌と迫力のある歌声に場内には芽衣子コールが起こり、すごい熱気でした。その後、梶さんが出演されている「仁義なき戦い 広島死闘編」の上映後も盛大な拍手が。新しく発売されたCDも買っちゃいましたよ。生・芽衣子かっこよすぎ!
そう、この京都映画祭、何が素晴らしかったかというと、上映が終了する度に客席から拍手が沸き起こること。
素晴らしい作品に、観客が敬意を表している、幸せな空間でした。
あと、今回は太秦東映の方で、若手監督や配給、宣伝の方たちのシンポジウムが開かれました。日本映画の「今」を語り合う、本当に貴重な機会でした。
クロージング・パーティでは中島貞夫監督、津川雅彦さん他、林海象監督や、川谷拓三さんの御子息で俳優の仁科貴さん、メンズナウでインタビューさせていただいた柴田剛監督や、「サウダージ」「堀川中立売」などの出演で名演技を見せてくれた野口雄介さんなどの顔も。
中島貞夫監督とは、映像作家・ササタニーチェのイベントで御一緒させていただいたこともあるのですが、長年、大阪芸術大学で指導されており、うちの夫の恩師でもあります。
また団鬼六先生の「悦楽王」というエッセイ集には、若き日の中島監督が、団先生のもとを訪ねてこられて、東京六大学の乱交映画を撮りたいという相談を持ちかけられてきたことが書かれています。また中島監督の「セックスドキュメント 性倒錯の世界」には団先生が出演もされてます。
中島貞夫作品、とんでもなく面白かった。
なんて幸せな時間なのだろうと、思いました。
新旧の映画人たちの熱気にあてられた、お祭りでした。
「京都には映画のおばけがいる」これは中島監督がよくおっしゃる言葉です。
映画のおばけに、確かに出会えました。
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☆「くさったよめがあらわれた」「イマワノキワ」
大阪のふるさと怪談で御一緒させていただいた、漫画家・うえやま洋介犬先生の新刊です。「イマワノキワ」は後味の悪い、救いの無いホラー漫画。ホラーに求めているのなんてハッピーエンドじゃない。とことん醜く落ちて痛めつけて絶望して――爽快感を味わう。
そしてWebでも連載している「くさったよめがあらわれた」(通称・くさよめ)ホラー漫画家と、その嫁の超腐女子の日常。何でもBLに結びづける(電子レンジさえも!!)腐りまくった嫁と、全力でツッコミを入れる夫……めちゃくちゃ面白いです、この漫画。何回も読みましたし、夫は、ふるさと怪談でサインと、くさよめイラストを描いてもらい喜んでおりました。
うえやま先生の鋭い爆笑ツッコミに噴き出さずにはいられない。
そしてこんなバトルの日々なのに、じんわりと「夫婦愛」(?)みたいなものが伝わってくる。
くさったよめがあらわれた! ~腐女子嫁×観察日記~ (バンブーエッセイセレクション)
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☆ 召しませキモノ
私の本を置いてくださってるカフェ&アンティークショップ「正尚堂」さんが載っているということで購入しました「召しませキモノ」。イラストレーターのひよさ&うにささんの着物エッセイです。イラストも写真も可愛くて綺麗で、そしてとても読みやすく役に立つ! 着物初心者の私にとっても嬉しい本です。
着物には昔から興味がありつつも、「着付け習うのって金がかかるよなー」「そもそも着物に手を出す金がない。おそろしく高いのに」「まず、似合わないだろ、顔も体型も!」と言う、様々な言い訳で遠くで眺めているだけだった着物……。
しかし京都に住んでいると、驚くほど着物が下手な洋服よりも安くで手に入ることに気付きます。しかも流行がないし、組み合わせでいろいろと遊べる。それに洋服だと不可能な色や柄が、着物だと身に着けることができる。
あと、京都を舞台に小説を書いていると、どうしても着物の女が登場して、それを脱がせたりするのですが、その時に基本的な知識がないと、どうしても頓珍漢なことを書いてしまう。
てなことで、「仕事のために勉強」という理由を見つけて、この春に着付け教室を探していたところ、とても安く親切に教えてくださる方に出会えて、そんな凝ったことはできないんですが、なんとか5回通ってとりあえず着られるようになりました。
とはいえ、そのあと夏になってあんまり着る機会もなく、着付けを忘れないように秋と冬は頑張ろう……と、40歳を過ぎてからの着物デビューを果たそうとしているのです。
似合わないのは百も承知で、人前で着るのは激しく勇気がいります。けど、着たいし、後悔するの嫌だし。
最近は、着物の本とかをみてうっとりしている時間が一番幸せです。
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☆ 「悦」発売
発売が延び延びになっておりました、官能文芸誌「悦」が来週出ます。
私は「花灯路」というタイトルで、京都の行事「東山花灯路」を舞台に短編を書いております。