怪談を心より愛する女と「色悪」

 メンズナウの連載コラム「関西エロ名鑑」第13回・怪談作家三輪チサさんへのインタビューがUPされました!

 こちらから読めます⇒
http://www.mens-now.jp/column/pref/u/2012-03-22/a/%E8%8A%B1%E6%88%BF%E8%A6%B3%E9%9F%B3

 


「怪談を心より愛する女」三輪チサさんとは2010年に怪談社の怪談イベントにて知り合いました。同じ年に私は団鬼六賞大賞を受賞し、彼女は「幽」怪談文学賞の長編部門を受賞しました。私が処女作を出版した二ヶ月後に、彼女も処女作をだしました。作家として同期の彼女は、かつて私と同じく10年間全く書けない期間があったそうです。その三輪さんが再び筆をとったきっかけとなった「運命的な出会い」の話も聞いております。怪談を愛し、怪談に導かれて世に躍り出た三輪チサさんの語る「死」そして「想い」を是非読んでください。

  

死者はバスに乗って (幽ブックス)

死者はバスに乗って (幽ブックス)




「怪談を心より愛する」というフレーズは、実は怪談社の新刊のあとがきから拝借しているものなのですが(怪談社書記の伊計翼さんごめん)そんな怪談社のイベント「恐国BASARA」に先日行ってきました。場所はなんと、大江能楽堂。100年以上前、明治時代に作られた建物です。怪談社のイベントは場所のセレクトが素晴らしくて、思えば三輪さんと最初に会ったのは京都・五条楽園(知る人ぞ知るアレな場所)の歌舞練場での怪談社イベントでした。

 今回、能舞台にて暗闇の中から怪談社・紗那さんの姿が現れた時は、鳥肌が立った。

 紗那さんは、ごっつ男前なのですが、今風の男前ではなくて、「和風」の男前。ガタイもいいので、着物や作務衣とかが似合う。改めて舞台映えするなぁと今回思ったのです。紗那さんのことを、以前、「幽」編集長の東雅夫さんが「色悪」という表現をつかっておられたのを見た時、「それだ!!!」と膝を打ちましたね。「色悪」それ以上に相応しい表現はないな、と。陰陽でいえば「陰」、善悪でいえば「悪」、そしてねっとりした色気を漂わす「異界」の男。その「色悪」が、能舞台に登場したのですから、あまりにもハマっていて、鳥肌もんでしたよ。(実際の紗那さんは優しくてとてもいい人です)
 そして相方の紙舞さん、こちらは今風のかっこいい兄ちゃんなんですが、最初の彼の語りを聞いた時は衝撃でした。何この人! 上手すぎる! って。未だにその「語り」は右に出る人がいないと思っております。
 ゲストの宇津呂鹿太郎さんと朱雀門出さんの語りもよかった。2人とも上手すぎる。
 個人的には朱雀門さんが現在お住まいの地域の話が興味深かったです。私も仕事やプライベートでよく行くところなのに、全く知らない話だった。

怪談社HP⇒http://www.kwaidansya.com/

こちらで怪談社の語りも聞けます。

 


取材で京都の北の大原に行ってきた。花粉症の症状がでまくり。
 けれど、春の野花がところどころに顔をだしていて、いい季節。


 
 


 

かつて大阪の南森町208という人が集う場所がありました。そこで以前、喋らせてもらったこともあるし、その場所で知り合った人は多い。最近そこで出会った岩淵拓郎さんや、田中課長、山納洋さん、アサダワタルさん、金益見さん達と、この2週間ほどで顔を合わせる機会があった。しかも別々の機会で。
「住み開き」提唱者のアサダさんは、いまや時の人であちこちで顔を見かけるし、一つの場所から世界に散らばった人達が様々なジャンルで活躍してて、すごいなと思った。

 

住み開き―家から始めるコミュニティ

住み開き―家から始めるコミュニティ

 三輪さんのインタビューで痛感したが、人の出会い、それがもたらすものをそのまま受け止めるということ以上に、「世界を動かす」ものはないかも。