来年は勃起年(たつどし)

 金玉夫人です!
 怒涛の一年が終わるので近状報告とご挨拶などを。

 クリスマスは鯖だね

・24、25日は新快速に乗って隣の県・滋賀県に行ってきた。24日は長浜市、25日は近江八幡をぶらぶら。私は仕事でアホほど行っているのだが意外にも夫が「長浜未経験」だというので。長浜には夫の大好きな「アーケードのある商店街」があるのに! と行き先を長浜に。昼は名物の焼鯖そうめんを、夜はネットで調べて予約した「長浜の縄」というお店で食べたんだけど、ここが大当たり。

・翌25日は近江八幡市へ。悲運の武将・豊臣秀次が築いた城下町。クラブハリエにて出来立てのバームクーヘンをいただく。世界一のバリスタが入れてくれた珈琲を飲む。

滋賀県大好き。仕事で行くのも好き。滋賀県の魅力を語ると長くなるのでまたの機会に。

・24日は、プロポーズ一周年。知り合ったその日に付き合い始め、3ヵ月で婚約、半年で結婚して今にいたる。私は結婚を前提にした付き合いとか、男を他人に紹介したりとかも夫が初めてで、えらいすごい勢いでバタバタとここまできたのだが、思いがけず平穏な日々。とは言ってもまだ別居なんで、いまいちピンと来てなかったりするんですが。

・クリスマスを男の人と過ごしたのは夫が初めて・・・・・・と思っていたが、よく考えたら一昨年のクリスマスイブは伯爵こと北夙川不可止様と、クリスマス当日はラファエル木村と過ごしているのだった。(2人きりではないけれど)どっちもバリバリのゲイだけど!
 


 忘年会

・ 先日、今年最初で最後の忘年会の為に、朝4時半起きで新幹線に乗り込む。渋谷から車で千葉県某所へ。代々木忠監督のアテナ映像の忘年会へ。
 代々木組の男優さん達を交えて楽しい時間を過ごす。

・夫に「忘年会でアワビを食べた」というと、「自分のアワビはいじられたりしなかったんか?」と言われる。家庭内セクハラ発言。

・男優の吉村卓さんは、名字が同じだけじゃなくて顔もうちの夫に似ていると思った。市原隊長よりも似てる。それを言うと隊長に「家庭内で面接できるからええやないか」と言われる。どんなんやねん。




 監督失格

・ そして翌日、新幹線まで時間があるので、渋谷にて「監督失格」鑑賞。4回目。
  1回目は試写、2回目は六本木初日、3回目は京都のTOHOシネマズ二条にて。ちょいと仕事のことで、いろいろ思うことがあり、自分の尻を叩くために、気合をいれるために、「創作者の苦しみ」が描かれたこの映画をまた観たかった。

・ 観るごとに思うけれど、この映画は恋愛映画というよりは、親子の映画であり、創作する人間の地獄と、「そのさきにあるもの」を描いた映画だと思う。

・ 私がこの映画の中で、一番こみあげてくる場面は葬儀の後、「映画監督 平野勝之も死んだ」というテロップが出るところ。

・ 監督・平野勝之も、林由美香さんも、由美香ママも苦しんでいる。一瞬の苦しみではなく十字架を背負わされた逃れることのない苦しみの中で慟哭している。そしてこの映画では苦しみのトンネルを走りつづけていると、その先に希望の光を見せてくれる。その光に向かって、一度死んだ映画監督は再びカメラを手にして映画を撮った。

・ 生きることは地獄だと思う。耐え難い悲しみに必ず遭遇する。どんなに愛しても、幸せでも、人は「別れ」から逃れられることが出来ないのだから。
 「監督失格」は地獄の先にある希望を見せてくれる、本当にいい映画。

・ 亡くなった人の心を勝手に推測することは良くないことだとは思いつつも、「何故」林由美香さんの死に、かつての恋人である平野勝之監督が立ち会ったのか。それはやはり「呼ばれた」のだと思う。何故、呼ばれたのか。愛して欲しかったんだ。信頼する平野監督のカメラを通じて、ママと、世界中の人達に「私を愛して、忘れないで」と叫んでいるような気がした。「愛して」と乞うことは、苦しい。求めることは、つらい。それでも、必死に「愛して」と叫びながら誰にも媚びず自分の力で生きてきた林由美香さんの姿は、美しい。誰よりも、美しい。


 東京

・ 今年は仕事のこともあり、毎月のように東京に行った。でも、まだ慣れないし、やっぱり好きになれない。1年前よりは、だいぶマシにはなったけれど、この街に拒まれているような気は消えない。空き時間が出来てもぶらつく気にもなれず、だいたいネットカフェにいます・・・・・・。



 今年と来年

・ 今年は仕事にも恵まれたし、「いい年だった」と言い切りたいところだけど、躊躇いがある。東日本大震災があったから。

・ 震災関連以外でも、たくさん人が亡くなったような気がする。今年の漢字は「絆」らしいが、相応しいのは「死」だな。

・ だから、来年は「再生」の年になればいいと願う。

・ そういうことも含めて、来年は「辰年」ではなく、「勃起年」(たつどし)。

・ 個人的には、来年は、お仕事頑張ります。今年も頑張ったつもりだけど、全然納得いってない。

・ とりあえず、来年は、私の大事な人達が健康で幸せでありますように。