金玉晦日のご挨拶


「金玉夫人って、いいよね」 

 と、代々木忠監督に褒められ(?)ちゃいました!


 そんな金玉夫人ですっ!

 
 今年の師走は怒涛の如くの日々で、年賀状も放棄し(すいません・・・)掃除も放棄し(いつものことですが)、恒例の「秋の観光シーズンご苦労様一人旅」も無く、でした。

 そんな金玉夫人ですが、先日、9月以来に上京し、渋谷駅で彷徨っているところを、サングラスをかけてスキンヘッドの関西弁のガラの悪い男に、無理やり拉致され、手足を縛られ目隠しをされて猿轡を咬まされワゴン車に乗せられどこぞへ連れていかれるという、危機が訪れたのですっ!!



「あ・・・あたし・・・クリスマスイブに婚約したばかりのいたいけな清純派バスガイドなのに・・・これからどうなっちゃうんだろう・・・もしかして、あのサングラスのスキンヘッドの関西弁の男をリーダーとしたレイプ集団に犯されちゃうのかも・・・いやっ! そんなの嫌っ! 助けて吉村ちくびちゃん!」



 と、婚約者の名前を呼ぼうにも猿轡を咬まされててどうにもなりません。そのまま、しばらく車に乗せられ、恐怖におののき、期待に胸を弾ませた金玉夫人・・・・

 やがて車が到着し、金玉夫人の目隠しがとられて見た光景は、


 先ほどのサングラスのスキンヘッドの関西弁の男が餅をついていました・・・・


 「ザ・面接」面接軍団の市原隊長でした。



 AV男優・日比野達郎さんも。



 面接軍団、肛門様こと佐川銀次さん。和やかに隊長と談笑。



 スーパーラッシュ片山邦生さん。


 そう、ここは千葉県某所。
 ほのぼのムードのアテナ映像の忘年会なのでした。

 そのうち映画「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」の石岡正人監督、朱京順プロデューサー、配給会社スターサンズの方々も餅つきをされました。

 私もついたよ・・・へっぴり腰で・・・

 そして、代々木忠監督と面接軍団と一緒に「ザ・面接」最新作を観るという不思議な体験をいたしました。
 面白かった・・・。


 そして、夜も更けて、平本一穂兄貴と、男優・吉村卓さんも登場。


 平本さんは現在は男優業は引退されて美少女メーカー「フルセイル」の社長さんであります。

 私が最初に観たAVが「ザ・面接」なので、平本一穂さんという方は「元祖AV男優」のような存在でした。mixiでやり取りはさせていただいてたんですが、実際にお目にかかるのは今回が初めてで感激いたしました。
 平本さんは、「爽やか」という言葉がよく冠につけられていて、女性の人気も高いのですが、私の印象としては、「汚れの無い人」です。裸になりセックスしても「何事にも犯されない」ように見える。女優さんでも、たまにそういうものを感じる人がいるんですが、「揺るぎない清廉さ」を持っている稀有な男優さんだったと思います。その揺るがなさはとても強い物で、それを持ちうる女優さんの「強さ」が輝きでもあるのです。
 平本一穂さんは男優さんですが、そういう「揺るがない強い輝き」を放つ方でした。

 画面の中で普段観る人達と実際に会うというのは不思議な感覚です。映画の試写会の時に、太賀麻郎さん、片山邦生さん、佐川銀次さんの写真を撮ってそれを後で観て思ったんですが、やはり「被写体」として映える人達です。そして、やはり「役者」しかも人前でセックスをするという特殊な職業の役者さんだからなのか、独特の色気が漂っています。

 その時の写真。



 そんなこんなの年末でした。



 今年という一年をまとめようと思ったけれど、よいことも悪いこともあり過ぎて、まとめらんない。
 第一回団鬼六賞受賞と、初めてと言っていい、ちゃんと大声で「恋人」と呼べる人に出会えて、婚約したこと。こう書くといいこと尽くめみたいだし、実際にそうなんだけど、今年の前半は最悪な出来事があり「地に落ちた」のです。このことは、ブログで書くのではなく、作品という形でいつか世に出せたらと思う。と、いうか、多分受賞作とかにもその「最悪な出来事」は反映されていると思うし、これからも私が書く物には自分という人間が抱く全ての感情――喜び、憎しみ、呪い、哀しみ――は反映される。「表現」って、そういうもんだと思っているし。
 昔から言い続けているけれど、私が物を書く動機は、「復讐」それは、これからも変わらない。だから作品というのは墓場のようなものかもしれない。文章で、人を、そして自分をも「殺し」そこから生み出していく。で、死なないと、再生できないんだよ。
 そういえば、私は墓場に行くのが好きだ。肝試しではなく、例えば歴史上の人物や尊敬する作家の墓に参ることが。仕事の合間にもプライベートでも、墓にはちょくちょく行っている。

 婚約に関しては、本当に、思いがけない展開としか言いようがないです。
 ここ数年は、「誰かと生きていきたい」とかぼんやりと思いつつも、自分には無理だろうと思っていたので、ホンマに想定外の出来事で、これからどうなるやらわかりません。私しゃ男の人と暮らすどころか、相手の家に行ったことも殆ど無かったので、いちいち新鮮です。


 来年には、1月に映画「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」も公開され、私は人妻となり、作家となります。
 まさか一年前は、一年後にこんなことになるとは予想もつかなかったので、次の一年後にはどういう展開になっているのか、怖くもあり楽しみでもあります。

 数年前、男に貢いでサラ金地獄で職も住処も失い、実家に戻るワゴン車の中で、「いつか絶対に、京都に戻ってきてやる」と、去り行く京都の景色を見ながら唱え続けていた。
 たまに「東京行っちゃうの?」とか聞かれますが、私は京都を離れません。
 せっかく帰ってこれたんだもの、京都に。

 来年の抱負とかも、今は思いつかない。ただ、目の前のことをこなすだけかな、と。そしたら、なんとかなるだろう。

 今年もこちらのブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
 来年には、「作家・花房観音」の本も出版される予定です。是非に是非に、そちらもよろしくお願いします。出版だけではなく、様々な取り組みも企画して参加したいと思っております。

 今後とも、変わらぬお付き合いを、よろしくお願いいたします。

 それでは、来年も、よろちんこっ!

 金玉夫人でした!


***映画「YOYOCHU SEXと代々木忠の世界」の予告編R−18バージョンがUPされておりましたので、是非ご覧ください。かっこいいっ!!http://yoyochu.com/R18/trailer.html



映画公式サイトhttp://www.yoyochu.com/