終わりよければ、すべてよし
☆「徳川セックス禁止令」
映画監督・山田誠二氏おススメの「徳川セックス禁止令」を、観る。
「徳川セックス禁止令」
・・・・って・・・・
タイトルだけで、「どうかしてる」でしょ?
昭和42年公開の東映の映画です。
セックス禁止って・・・セックス禁止って・・・考えただけでも泣きそうになります。
そして内容ですが、台詞といい、音楽といい、設定といい、「どうかして」おりました。
って、一見バカ映画と思いきや、深いテーマを持ち、そして考えさせられる物語で、ところどころ、胸をつかれ涙が込み上げる場面がある。
特にラストのテロップの言葉は、重く響く。
普段、「ヌく」ためにAVを観たりはしているんですけれども、時折、「ヌく」けれど、何ともつまらないと思うことが、最近多くなった。正直、段々と興味が薄れていっている。もともと、自分が興味があり惹かれているのは、セックスそのものではなく、セックスを描くことによって炙り出されるモノだったからなのか。
セックスが描かれる世界って、今でも一番好きで、くどいほど、うっとおしいほどに拘り続けている。
セックスという行為を自分がすることも好きなんですが、それ以上に、「セックスが描かれる世界」が好きなんです。
AVの中には、セックスをしているのに、セックスが描かれないものが、多々ある。綺麗な娘が裸で挑発して、やってて、それだけでヌけてしまうけれど、なんだかもうそういうのに少しうんざりしている自分がいる。なんだろう、「気が済んだ」のかもしれない。
けれど、セックスって、そういうもんじゃないだろう、って。
心と情が絡み合い、時には人を地獄に落とし、天国に送り、人生を狂わせてしまうこともある。
それぐらい危険な凶器でもあり、人を幸福に導くものでもある。
心ある人間同士のセックスには、情が絡み合う。
例え愛とか恋などが無くても、情の糸が交わり縺れる。
縺れた糸に身体も心も雁字搦めになり、執着や嫉妬が訪れる。
セックスって、快楽だけじゃない。
だから寂しい。
「キモチイイ」だけの行為じゃない。
それが無いと生きていけない。
禁止なんてされたら、死んだ方がマシだとすら思う。
「徳川セックス禁止令」、傑作です。
是非機会あれば一度御覧下さい。
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 761回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
☆バスガイド飲み会
ガイドさん同士の飲み会。若い子中心に、数人で。
仕事を離れてこうして会うのは初めて。
めちゃめちゃ楽しかった。
同僚って、「友達」やないの。一緒に戦っている「戦友」なの。だからこそ、信頼できる。
「友達」ごっこなんて、したくない。するヤツらも嫌いだ。やたらと友達が多い人や、友達になりたがる人は、「人に嫌われたくない調子のいい人」なんやと思う。
そういう人とはあんまり関わりたくない。
「大勢の中の1人」にしか過ぎないから。
人間の持つエネルギーって限られていて、そのエネルギーが歳と共に減少していくのをヒシヒシと最近感じる。
だから、そんなにやたらめったら「友達」付き合いなんて出来ない。
けれど、「戦友」は別だ。
年々戦友が増えてくる。
それは非常に頼もしい。
☆クリスマスイブのわたくし
伯爵こと、歌人でありコラムニストであり建築ライターの北夙川不可止氏のお誘いのもとに、大阪の日本聖公会大阪主教座カテドラル川口基督教会の深夜礼拝へ。
普段、寺とか神社ばっかり行ってるわたくしめが行っていいのか! と躊躇しておりましたが、イブは予定も無いし、「教会でのクリスマスイブ」に惹かれてのこのこと行ってまいりました。
教会へは、元婚約者のライブなどで足を踏み入れたことがある程度で、こういうちゃんとした礼拝など初めてです。
なんというか、すごく、不思議な経験でした。
キリスト教徒ではないことは仕方がないとしても、無知であることが勿体ないと思ったのですね。
一言で感想を言うと、「優しい」です。
受け入れてくれる、「優しさ」。
そういう場所と時間でした。
行って良かった。
そして、この建物自体が、本当に素晴らしいです。パイプオルガンの音が響き渡り、ステンドグラスに描かれた花の数々はいつまでも見ていて飽きません。大阪湾の近くに、こんな場所があるとは知らなかった。
是非、一度皆様お越し下さい。ここは見る価値があります。
その後、伯爵様ともお話していたのですが、大阪の世間一般での語られ方って、どこかズレている。「たこ焼き」「大阪のおばちゃん」「吉本興業」、それらの「イメージ」は否定はしないけれど、けれど大阪という街の歴史と、美しい文化、そして「言葉」が残されていない。何故残されようとしないのか、知られていないから、大切にされていない。
大阪人が、どれだけ大阪のことを知っているのか。
例えば、「浪速」(なにわ)という言葉の語源が、初代神武天皇からということをどれだけの人が知っているのか。何故、大阪が「天下の台所」だったのか。
とか偉そうに言ってますが、私も大阪に関しては非常に疎い。けれど、伯爵様と話していたら「文化」を愛し、残すということについていろいろ考えさせられました。
何にせよ、伯爵様の知識はすごい。この方、本当にお話が面白いのです。他にも様々な活動をされているので、HPhttp://cvnweb.bai.ne.jp/~comte/を御覧下さい。
☆ 家庭的というのは、嘘です。
粉砕骨折で松葉杖生活をしている作家・中山市朗氏に、銀シャリと、おでん、肉じゃがを差し入れする。(私は実家が農家なので米と野菜を送ってきてもらってます)
と、ここまでなら、ええ話なのだが、ついつい、
「先生、ブログで『藩金蓮さんは家庭的な人だ!』と書いておいて下さいね! ちゃんとアピールしておいてください!」
と、いらんことを言う。
そしたら、ほんまに書かれていた。http://blog.livedoor.jp/kaidanyawa/archives/51389073.html
しかし、よく考えていたら、料理したら家庭的なんかいなという話で、しかも普段はあんまり手の込んだことをしないし、部屋汚いし、整理整頓苦手で、要するにだらしないし。
家庭的というのは、実は大嘘です。
なんだよ、家庭的って。家政婦ってことかいな。
と、自分で「家庭的と書け」と言っておきながら、自分でつっこむ。
そういえば、この日、数人で、「創作について」の対談をしたんですが、途中から脱線しまくって、「オナニー」を私が連発しはじめて、変な方向に行った。その後の飲み会でも、「オナニー」がどうのこうの言ってるうちに、気がつけばクリスマスイブに突入していた。
☆ クリスマスのわたくし
映画館時代の同僚Cと、同じく映画館時代に知り合った元婚約者Tと3人で居酒屋に。
店員さんは全員、サンタの格好。
CとTは、私が今までの人生にて知り合った中で、断トツの「変な人」である。未だかつて、彼らを越える「変な人」に出会ったことはない。
例えばですね。
この2人、自分の年齢を知らないんですよ。把握していない。「そんなこと、どうでもいいから」と。
この2人と出会って、私は「人間って、こんなに自由でいいんだ」とカルチャーショックを受けました。
元婚約者がエロビデオって素晴らしいと連発する。
私も同意する。
けれど、元婚約者が観ているのはゲイビデオ。私が観るのは男向けのAV。
女が出ているのなんて観たくないという元婚約者。
私は女が出てないと嫌なんだよ!
☆ 昨夜のわたくし
塾の忘年会。
全身が焼肉臭い。
最中に、某所より衝撃の電話あり呆然。
生きてて良かった。
もういくつ寝ると、お正月。
今年は皆様、どんな年でしたか。
私は、よいこともあり、哀しいこともあり。
けれど、多分、終わりよければ、全てよし。