チャンピオン


 今日は、上司(女社長)共々、仕事になりまへんでした。
 つーか、朝、ちゃちゃっと仕事を済ませ、あとは仕事をしてまへん。
 
 はい・・・WBCのせいです・・・

 うちの会社はテレビは置いてないので、二人でパソコンに張り付いて試合の流れを見てました。
 
 仕事をしていないのは、私らだけではなく、京都の某バス会社の担当さんは、昨日の時点で、

「明日はテレビに張り付いて仕事しませんから」

 とかおっしゃってて、試合終了後電話したら、「これから仕事しますわー」と言って、仕事の依頼FAXを流してこられました。
 
 和歌山の某バス会社さんは、

「甲子園、和歌山勝ってるらしいけど、それどころじゃありませんわ」

 と、電話でいうてるし。

 
 会見で、原監督も、イチローもうるうる来てましたね。


 私は、実は野球のノンフィクションとか読むのは好きだし、他のスポーツには激しく興味はないんだから、野球だけは昔から好きで、球場にも何度か行ってるのだ。
 
 なんで、野球だけは好きなのかというと、中学生の時に見た「甲子園」、そして生で見たPL学園のKKコンビのインパクトが強かったからだと思う。
 その辺のことは、以前書いてます→「さらば甲子園の星 ― 桑田真澄、清原和博 ― - 花房観音 「歌餓鬼抄」

 一番、熱心に見てたのは、彼らがプロで活躍してた頃で、その頃は、「週刊ベースボール」「ナンバー」もずっと買ってたな。
 いつしか、ちょっと離れてしまったんだが、それからも仕事で甲子園やら広島市民球場行く機会に恵まれた。
 

 WBCで、野球に興味を持った人がいるならば、一度、プロ野球の試合を見るために球場に来て欲しい。
 あの臨場感は、テレビでは味わえないから。

 私は、阪神戦の時の、甲子園球場は、「日本で一番ガラの悪い場所」やと、いつも行く度に思う。
 そういうとこで、ダフ屋とダベったりしてるお前はなんなんだという感じだが。(名古屋ドームでは、名古屋弁バリバリのおっちゃんの宴会に参入させられた)
 日本で一番ガラの悪い場所なんだけど、あの場所が好きだ。


 アリスの「チャンピオン」を聞きたくなった。

 必死に生きる男達だけが味わう、栄光と挫折の歌を。
 栄光と挫折はセットである。
 天国と地獄も。

 彼らが美しいのは、彼らが人生をかけた「仕事」を持っているからだ。
 
 生きながら死んでいる人間は多い。
 自分は何もせずに恩恵を受けることだけで生き延びている人間も多い。

 栄光も挫折も天国も地獄も知らぬ人生と、知る人生、どちらが幸せなのかはわからないけれど、美しいのは、明らかに後者だ。