傷ついたと泣くならば、傷つけたと悔やむならば 「わけもなく泣くなんて嘘」


 私はAV好き女で、元多重債務者で、駄目男好きの貢ぎ女で、「変態」と言われるかもしれないような行為も散々やってきたし、そういうことが平気だし、このブログではそういうことも書いてるんですが、そーいうわたくしという人間に「引く」人もたくさんおります。男でも女でも。

 このブログを読んでなくても、本名の私と付き合いのある人でも、私に対して「引く」人はおります。最近は、できるだけ仕事関係者以外には「カミングアウト」しようと思っているのですが、やっぱりドン引きされてるなーと思うことはある。AVマニアの女って「得体の知れない存在」かいな。おもしろがられたりもするけどね。

 怖がられてんのかな? と思ったり、嫌われてんのかな? と思ったり、痛い女だヤバいぞと思われたりしてんのかな? と、思います。
 で、そうやって引かれると、私はどうも露悪的になってしまいます。お前らの見たくねぇもんを見せつけてやるぜっ! って。そして更に引かれる。

 なんで露悪的になるのか。防御してるんですね。態度には出さないけど、露骨に引かれるとこちらも傷つくんです。自分の異端さが排除されているような気がして傷つきます。「引く」方の人は、まさか私が傷ついてるとは思ってはいないんだろうけど。
 昔から、「お前はおかしいよ」と言われることが多かった。特に大学生の頃です。「普通」じゃないと言われると、「普通」に出来ない自分の存在が否定されているようで傷ついた。これは、うちの家族が保守的過ぎるほど保守的で固いからだという家庭環境も影響しているのだと思います。

 今はもう開き直っているというか、そういう「普通じゃない」ところこそ、自分の武器かもしれない、いや、武器にするべきじゃないかとも思う。ブログの内容を「不幸自慢」とか言われたことあるけど、不幸自慢っちゃあ不幸自慢ですね。
 とにかく露悪的になるのは、傷つく自分を防御する為の攻撃手段だということは自覚しております。



 本名の私は、社会できちんと働く人なので(いや、マジに)自分のダークな部分とかを出さずににこにこと生きております。だから人に舐められやすい。仕事関係者に「温厚」とか言われるとビックリする。横山やすし並みにキレやすいし、言葉で人を攻撃しだすと結構とんでもない。だから人と距離を置いているのです。仕事を円滑にする為に「温厚」であることは必要なことやと思うし。
 でも、だから、なめられやすい。こいつは何を言っても怒らないだろう、傷つかないだろうと思われて攻撃の対象にされやすい。


 そして自分自身も人を傷つける。
 そら、数え切れないほどに傷つけた。言葉を扱う職業やから人を傷つける言葉を豊富に持っている。言葉の暴力なんてなんぼでも振るえる。確信的にその言葉の暴力を使うこともあれば、親しい人に甘えて結果的に傷つけてしまうことも本当によくある。
 好きな人にたくさん今まで傷つけられたと思ってるけど、きっと同じぐらい私も相手を傷つけている。

 そう思うと、ますます人と共存していくのが怖くなる。人と友達になることも、人を好きになることも怖くなる。傷つくのも傷つけるのも怖いから。
 30代半ばを過ぎたのですが、年をとったからといってちっとも心は頑丈にはなっていないのです。

 ただ、昔よりは傷ついて傷つけながらも生きていく術は、少しずつ覚えたような気もします。それは社会に出て働いて身につけたことやと思う。だからねぇ、人間は社会に出て人に揉まれて傷ついて泣いて傷つけて泣かれ心を痛ますことが必要やと私は思うんですよ。そうやって人と生きていくことの「耐性」をつけないと、どんどんと年をとるごとに辛くなると思う。
 
 傷ついた傷ついたと被害者ぶって泣いているよりは、楽。


 傷ついたと泣いたことがある人、大切な人を傷つけて泣かしたことのある人、そんな人達に読んで欲しいのが、こちら「わけもなく泣くなんて嘘」http://realsimple.nikkeibp.co.jp/article/columns/20071210/100478/こちらで東良美季さんが心理カウンセラーのだいご先生と対談する形で、人の心の行方を探しておられます。先週、今週更新分の東良美季さんのコラムも生きづらさを感じたことのある人なら是非読んでください。


 私のブログの「不幸自慢」は、引く人や不愉快に思う人もいるみたいなんやけど、書くことで「どうしてこうなったか」って原因を探してたんですね。
 
 だって、人間は「過去」で出来ているから。
 そして「過去」を書いて本当に楽になった。
 書いて、生まれて始めて「私って、生きてていいんだ」って思いました。
 書くまで、つまりは2年ぐらい前まで「生まれてきたのが間違い」「生きちゃいけない人間」って思ってましたから。


補足・書いてて思ったけど、AV好きなのも、ここの理由がある気がする。
  AV見てると、(全てのAVやないけど)異端でもいいんだーとか、なんか自分を否定しないモンを感じるんですよ。