エロは地球を救わないけど私を救う


 連休は、実家に帰省しておりました。肩身が狭いものであまり近寄りたくない実家に何故帰省を決めたのかと言うと、「もしかしたら、あの人に会えるかも・・・こんな時しか会えない・・・」という微かな希望を抱いたからです。「あの人」とは・・・そう、弟の嫁のA子さん・・・

 2007年、私が一番衝撃を受けた出来事は、このA子さんとの出会いでした。昨年末に弟と婚約中のA子さんを紹介された時は、彼女があまりにも私のエロツボど真ん中だったので、呆然自失するという醜態を曝してしまいました。マジに言葉失って立ち尽くしちゃったんで、さぞかしA子さんも不審やったと思います。
 ほんで、うちのボーっとした弟との結婚はA子さんの方が積極的だったような話を聞いて、またうちの弟が結婚と同時に出世して本社に栄転とかで、どれもこれもなんや弟が憎たらしくなって心穏やかならぬ夜を過ごしておりました。いや、弟が変な気に入らん嫁連れてきたり、左遷させられたりクビになったりするんやないから、実はおめでたい話なんやけど、なんか納得いかんねん。

 3月に弟の結婚式で花嫁姿のA子さんに惚れ直したりしてたんですが、先日母親から電話があり、「弟の結婚式の写真出来たで。あんた写ってる写真送ろうか?」と言われた時に、つい「私の写真はどうでもええねん! A子さんの写真が欲しい!」とお願いしてしまいました。そして送られてきたA子さんの写真を見てにやにやしておったんですが、友人達には、「義理の姉が自分の写真持ってにやにやしてたら気持ち悪がられるからバレないようにした方がいいよ」と忠告もされました。しかし親から送ってもらった写真は、結婚式の写真やから当たり前ですが、全て隣にうちの弟が写っているのでムカつく。A子さん1人の写真が欲しいんじゃーっ!!


 弟は結婚式直前に大阪から東京に転勤が決まり、式の一ヵ月後に江戸へ単身渡りました。A子さんは、今の仕事を急には辞められないので、引継ぎなどを済ませた半年後に江戸へ向うそうです。つーことで、今は弟は東京に単身赴任で、A子さんは大阪に1人暮らし・・・・

 1人暮らしで寂しくしてる(?)A子さんを、義理のお姉さんがデート・・やなくって食事とか誘っても不自然じゃないよね・・・と、友達に相談すると、「下心が無ければ誘ってもいいと思うよ」って言われたので、「下心バリバリあるねん」って本音を言うと、「下心がバレたら相当気持ち悪がられてお嫁さんが気の毒だから止めた方がいい」と止められました。小姑に嫌われるよりは好かれた方がいいと思うんやけど・・・

 そんなA子さんと会えるかな? って少し期待したのですが、A子さんは弟んとこ行っててゴールデンウィークは帰省せずらしく残念・・・・
 でも義理のお姉さんが食事誘っても・・・おかしくないですよね・・・・お姉さんは・・お姉さんは・・・


 ってなわけで、一旦帰ると決めてしまったんで帰省していたのです。実家では、「春の観光シーズンに向けてお勉強しなくっちゃ!」と、仕事の資料を大量に持ち帰ったのですが、1度もそれを開くことなく、家にある漫画ばかり読んでました。
 今年は源氏物語の千年記ってヤツで、様々なイベントも行われる「源氏物語」を漫画にした大和和紀の「あさきゆめみし」を久々読んだんですが、やっぱりこの時代の人間には共感できん。共感出来るとしたら、「嫉妬」の感情ぐらいか。今回読み直したら、「源氏物語」って「恋愛小説」やなくて「嫉妬小説」やなぁと思いました。だって、登場人物の男共が、そら美しい口説き文句を並べて恋を語り世に評判の女達を口説くわけですが(この時代は女の顔は見ることは出来ませんから、歌や世評で、『美女』を男達が競い欲していたのです)、すぐに飽きて、また他の女のところに去り、しかし男達は「恋ってそういうもん」みたいに罪悪感も感じていないので、女の方はたまったもんやないのです。
 しかし物語としてはやっぱり面白いわ、源氏物語。結局のところドンファン光源氏は、継母である藤壺の面影を追うように恋の旅を彷徨い、藤壺と通じて、その禁断の関係の「罪」に苦しみ、またやがて彼もその「罪」に復讐されるかのように、妻の女三の宮が他の男と契り出来た子を我が子とせねばならない。よく出来た話や。
 結構登場人物にイライラしつつも読みふけってしまいます。


 漫画読む以外には、下の妹が連れてきた甥や姪(私になつきません)とたわむれたり、水をかけられたり、蹴りを入れられたり、年末に結婚して早や妊婦生活に突入した上の妹と語り合ったりしておりました。
 上の妹は、去年の夏に出会い、秋に結婚を決意し、年末に式を挙げて、今つわり中という、怒涛の展開の1年間で、「去年の今頃は、まさか自分がつわりで苦しんでるとは思いもせんかったわ」としみじみ言っておりました。う〜ん・・・一年先はホンマわからんねぇ・・・

 つわりの時期って、食べ物の好みが変わるとか、一つの食べ物に執着するとかいう話を聞きますが、うちの妹が今執着してる食べ物は、「カレーとウスターソース」だそうです。人生の中で、これほどカレーを欲するのは初めてだそうです。
 そんな妹とも話しておったのですが、うちは「新婚旅行運の無い家」なのです。

 ☆下の妹・・・新婚旅行でN.Yに行く予定が、式の一ヶ月前にテロがあり断念。代わりに北海道へ。パスポートは1度も使われず期限切れる模様。
 ☆上の妹・・・新婚旅行直前に夫が倒れ入院で旅行キャンセル。夫が退院した直後に妊娠が発覚。つわりが苦しくて旅行どころじゃない。
 ☆弟・・・新婚旅行計画中に、弟の転勤が決定。新居探しや仕事の引継ぎなどで旅行どころじゃなくなる。


 お、お姉さん(ワシ)は、今のところそういう予定は無いけど・・・・ちょっと怖いん・・・・つーわけで、うちの妹も弟もワシも海外旅行全員未経験。今時珍しいとか言われます。



 あと、高校時代から仲良しの友人(実は一つ上の先輩)が出産して実家に戻っていたので、高校時代の部活の同窓会がてら数人でその娘の家に行きました。子供産んだ友人B子は、普段は関東に居るので、年末私が鎌倉行った時に会ったりもしているのですが、あとの友人達は5年ぶりとか、相当久々の再会でした。
 その中に、一つ上のCという男が居るのですが、5年ぶりに会った彼の・・・髪が・・・髪が・・・・。
 Cの方から、「だいぶ額が広くなっとってビックリしたやろ!」って言われたので、「でもCさんは、昔からおっさんくさくて老けてたから!」と、フォローだか何だかわからないような返答をしてしまったわたくし。

 あと、このCの妻のD子さんも同級生なのですが、この2人は10数年前に、別の女性との挙式を一ヶ月前に控えたCに、それまではただの友人だったD子が涙ながらに「結婚しないで・・・好きなの・・・」と告白し、式も披露宴も新婚旅行も中止させるという大略奪愛劇を演じたのです。そんなカップルも今ではお互いを「ママ」「パパ」と呼び合う夫婦となって子供連れで来ておりました。Cはいろいろ昔からうるさいヤツなんで、なんや私がターゲットにされて「なんであんたはまだ結婚しとらんのじゃっ! ええ話ないんかっ!!」って何故か怒られましたけど・・・うるせぇ・・・ちょっと自分が略奪愛の大恋愛結婚したと思って偉そうに・・・
 いや、このCって男は、「自分は全ての女友達の父親であり彼氏である」と思っているんで、女友達に男が居ると聞くと、「紹介しろ」とかうるさいし、紹介したらしたで「あんな男と別れろ」とか言い出すんで、あえて皆男が出来てもこいつには話さないのです。今回子供を産んだB子も、ただの同級生でしかも妻子持ちのクセに彼氏気取りのCがうるさいから、結婚のこともずっと内緒にしてたんですよ。Cは、自分の妻D子の前で、Bの子供を抱いて、「本当のパパですよ〜」とか言ってあやしてましたけど・・・

 あと、その場に居ない人のことをボロクソ言って(悪口じゃなく本当のことを言ってるだけです。その証拠に本人の前でも同じようにボロクソ言います)盛り上がっていました。あんなんだからあいつはモテへんのじゃとか、あいつは年賀状のセンスが悪いとか、あいつの年賀状はいつも自分の自慢のために書かれてるとか、なんであんなもっさい女が三度も結婚したんやとか・・・欠席裁判て怖いねぇっ!! 


 ちなみにエロ子さんの高校時代の部活は合唱部です。ものすごく変な人が多かったです。社会的にはちゃんとした仕事に就いてるけど、人間は「変」という人ばかりです。


 最後に、父親と何故か喧嘩して(うちの父は私に似て口が悪い)不愉快な想いをして帰省を終えて京都に帰ってきました。前日の晩に大河ドラマ篤姫」見てる時に、オカンが私に質問してくるから、「幕末における薩摩藩の役割」を私が語っている間にも、父親の方から「お前はそういういらん知識があるから嫁に行けんのじゃ〜」みたいな嫌なオーラが出ておりました。昔から親には「あんたは世の中の役に立たないことばかりが得意だ」と言われ続けたわたくし。ええその通りでございますわよ! 徳川15代将軍の名前を並べられようが、京都観光文化検定2級所持しようが、平家物語の壇ノ浦と大原御幸のシーンを朗々と語って人を泣かせようが、うちの親からしたら、「男見る目が無く嫁に行けない女」は、「駄目娘」なわけです。
 弟や妹の結婚式ん時もさー、親戚軍団は、皆「結婚しろ」を連発するけど、誰1人「仕事頑張れ」とかは言ってくれないわけよ。それってちょっと悲しいでしょ?
 
 うちの上司も言ってたなー。うちの上司は女一代で会社を作り黒字経営、この不景気の時代に業績は上向き、車はBMW、家持ちで、どっからどう見ても「成功者」なわけですが、昔、親戚の集まりに顔出すと、「結婚は女の幸せやから早く嫁行け、女が会社経営するのはキツいやろ」と偉そうに説教始めるオッサンが居たんだと。明らかにうちの上司の方がそのオッサンより「成功」して収入も上なのに。またそのことが気にいらんのやろなー。


 京都でまたもや不愉快なことがありました。京都駅降りて、ちょっと心の慰みに本屋にエロ本を買いに行こうとしたんですね。ほんで本屋のエロコーナーに私が居ると、男が1人本屋に入ってきたんですが、すぐに出て行ったんです。おそらくエロ本を物色しようとしたんでしょうが、エロコーナーに女(ワシ)が居るんで逃げたのでしょう。
 そしたら、店主のオッサンが、「ご婦人向けの本はあちらですよ!」とファッションや料理の本のコーナーを指差し、私をエロコーナーから追い出そうとするのです。私はなんかいた堪れなくなって何も買わずに本屋を出ましたよ。

 いやー、なんかねー、仕方ないけどさー、私がエロコーナーに居るから、男の人が本屋出ていっちゃったりするから、店主からしたら「営業妨害」に見えたんやろうけどよー。でもちょっと悲しかったよー。私しゃ「ご婦人向けの本」なんて普段全然読まないのよ、興味が無いから。でかい本屋なんかでも、私が読みたい雑誌って、大抵エロやなくても「男性雑誌」のトコにある。定期購読してる雑誌もAV関係ばっかやしさー。エロコーナーに女が居たらそら男の人は嫌やろうし、あるいは勘違い(後つけられたことが何度かあります)されるかで、それは仕方ないけど、なんや久々に「壁」を感じましたねー。

 でも、エロは後ろめたい「影」であるべきで、だからこそ淫靡だと思うんで、「女性が堂々とエロ本を買えるような世の中」なんて来なくていいとは思うけど、でも女がコソコソと恥ずかしがりながらエロ本を選ぶのを、ソッとしておいて欲しかった。大概はソッとしてくれるけど、今回は露骨に追い出されてしまった。多分、後から入ってきた男が即効店を出て行ったせいや

 やっぱりエロの道は険しいですわん。今、私が急に病気や事故して、親が私の部屋とか入ってきたら、山積みのエロ本やAV見て嘆くやろうしね。あ〜あ〜わかってくれとは言わないがぁ〜そんなに俺が悪いのかぁ〜(ギザギザハートの子守唄 byチェッカーズ

 そんなエロ子さんは、何故か自分が作詞作曲した「エッチマン」http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070805#p1のテーマソングを口ずさみながら哀愁を帯びつつ京都駅を後にしたのでした。



「エッチマンの歌」

1.胸に輝く「H」のマーク 黄色いマントをなびかせて
  今日も現場に現れる エロ戦士エッチマン

  お前の指は何する指だ(まん○を触る指さ!)
  お前の口は何する口だ(ベタベタしたしつこいキスをする口さ!)
  お前の目は何を見てるんだ(女の子を視姦してるのさ!)

  お前の名前はエッチマン〜 正義の味方さエッチマン〜
  地球のエロを守る為 颯爽と現れるヒーローさ
  ゴールデンタイムにはテレビに出られない〜
  18歳未満には見せられない〜

   エッチマン〜 エッチマン〜 子供にゃ見せられない正義の味方エロ戦士エッチマン!



2.股間の膨らみ隠すことなく 「あの人変質者キモい〜」と通報されそうになっても 今日も行くエロ戦士エッチマン

 お前の好きな体位は何だ(騎乗位さ!)
 お前の好きなジャンルは何だ(ふたなりさっ!)
 お前の弱点はどこだ (乳首さっ!)

 お前の名前はエッチマン〜 公然わいせつ罪で逮捕されるぜエッチマン〜

 女の子達を悪の手から守る為 勃起して現れるヒーローさ

 正義の為なのか、性欲のためなのかわからない〜
 「ただやりたいだけなんでしょ」とか言われても〜

 エッチマン〜エッチマン〜 エロは地球を救うぜ
 正義の味方エロ戦士エッチマン!



 
 いろいろ複雑なエロ子お姉さんでした。
 エロは地球を救うといいなぁ。
 地球は救えなくても、私はエロで救われてるんやけどなぁ。せめて心の慰めに、淫語魔様ブログhttp://ingoma.blog64.fc2.com/blog-entry-304.html紫彩乃様の復活を知りましたので、連休最終日には「1人紫彩乃様復活祭」でもして楽しみますわよ。元彼と久々に再会した時に、「これすごくいいからっ!!」と手渡されたのが紫彩乃様のAVでした。そ、そういえば私、男の人からAV以外の物貰ったことって、ほとんど無い・・・。

 しかし紫彩乃様のような、素晴らしい女性が、自分より年上に居るってことは生きる励みになりますね。なんや周りに同性で「30歳超えたら女は終わってる」みたいなことを平気で言う人がたまに居るんやけど・・・アホの男が言うんんならともかく、自分が自分を「30歳過ぎたら女は終わってる」とかいうくだらん価値観に縛り付けて卑下するのって、ホンマに呆れるわ。勝手にお前だけ終わっとれよ。終わってんやなくて、自分で終わらせてんのやろ。

 でも女で「あたしもう30歳過ぎてるから終わってるぅ〜」とか言うヤツって、実は「そんなことないよ〜○○ちゃんならまだまだイケてるよぉ〜」って人から賞賛されたいがためだったりするから、あんまり相手しない方がいい。
 ま、単純に男でも女でも「若い方が勝ち」みたいな価値観を説得力のある根拠無しに口に出すとアタマ悪そうやから、止めた方がいいよ。アタマが悪くて許されるのは、それこそホンマに若いうちだけだから。


 
 あと、実家にはタケノコが山盛りありました。フキとかワラビとかも。畑にはパセリが群生してた。友達や妹達も言ってましたが、実家に居るとものすごく快便です。何か特殊なクスリでも混入されているんじゃないかと疑うぐらい快便です。