下天のうちにくらぶれば


 貼るカイロ発明した人は偉いとつくづく思います。私はいつからこんなに寒さに弱くなったんでしょうか。気合が足りないんでしょうか。雪国育ちで寒さ慣れしとる筈やのに、どうも今年の寒さに元々少ない積極性やら行動力やらが更に減少した模様で家と会社往復しかしていない今日この頃です。

 さて、前々回の日記で紹介いたしました「彼」と私のその後なんですが、皆様に悲しいお知らせをしなければなりません。簡単に言ってしまうと、彼とは終わりました。私が彼に飽きたんです。大根好きやけどさすがに同じメニュー続くとうんざりします。その前の週も大根ばっかり食ってたしなぁ。悪い女やと、酷い女やと思われても結構! 飽きたのっ! 
 そして先週の土曜日、彼に代わる人(人やないけど)との出会いを求めて同じスーパーに行きましたけど、彼のような人には出会えませんでした。まあええけどね。


 お仕事で様々な旅行のコースなどを見ていましたら、そう言えば最近蟹食ってないなぁと思いました。この時期、すんげぇ勢いで京阪神から日本海側にカニツアーが出てるんですよ。日帰りやと全部込みで余裕で1万円以内でありますしね。私は一昨年の夏までは田舎で家族と一緒に住んでいたんですが、見事に不便で何もない田舎ではあったんですが、少し車走らせると海があるので、蟹(安物の蟹やけど)は比較的手に入りやすかったんです。うちの食卓にはしょっちゅう蟹すきが上っておりました。鍋物は準備が楽やし、農家で白菜はたんまりあるし。安物の蟹なんで蟹自体は別になんちゅうことないんですが、鍋の後の雑炊が美味いですよね。雑炊の為に蟹食ってると言っても過言ではない。
 いつから蟹食ってないんだろーと考えたら、去年の秋に仕事で温泉旅館に泊まった時以来かなぁ。


 鍋は楽だし、野菜を摂取しやすく素晴らしいですが、当方1人暮らし、しかも友達と飯行くのも一ヶ月に一回あるかないかの人ですので、鍋というと1人鍋になります。ほんで1人鍋話するとよく言われるのが、「え〜っ〜寂しいねぇ〜」って台詞。1人鍋に限らず1人旅(他人と一緒の旅なんて10数年してないぜ!!)しても、1人神社仏閣お祭巡りしても「え〜っ〜信じらんないぃ〜寂しいぃ〜」と言う人の種は尽くまじ。ほっほっほっ今週末もどこか京都の祭事に1人で行くつもりよっ! 
 ただでさえ友達少ないし、私の行きたいところって結構マニアックなんで付き合ってくれる人もいないし、親しくもない人と一緒に好きな場所になんて行きたくないので、1人でどっか行くのが当たり前っちゅう感覚なんやけど。

 ぶっちゃけ言いますけど、上記のごとく「1人なんて寂しいぃ〜信じられないぃ〜寂しいぃ〜ん」って言うて1人でどこも行けない人種、あたし大嫌ぁあ〜いぃ〜っ!!! お友達になれなぁあ〜いいぃ〜なりたくもないぃ〜っ。

 ただ単に嫌なヤツで友達がおらんから1人で行動せざるを得なくて一人上手な人もおりますけどね。って、私もある意味そうか。人に合わせんの嫌いやし。


 さてさて1人鍋関連のお話ですが、仕事で神戸南京町に行った際にお客様に私がお勧めするのが、こちらのウェイパーです。http://www.koukishoko.co.jp/taste万能中華ダシのウェイパーは、別に神戸行かんでも全国のスーパーにあります。このウェイパーを溶かしたお湯に、ニラ、モヤシ、白菜、豆腐、豚肉、餃子、きのこ類、何でもかんでもぶちこんだ中華鍋が非常に美味しいです。傍らにキムチを置いておいて、取り皿に投入して二色味で楽しむのもいいですね。玉ねぎぶちこんでも美味しいけど、ちょっと甘くなるかな。ほんでシメはラー油(無ければゴマ油でも)をちょい垂らして、ラーメンを入れます。この鍋は昔、先輩夫婦の家で食べて覚えたんですが、人に教えても概ね好評です。

 このウェイパーは本当に優れモンで、実家おる時はよく冷蔵庫や畑にある野菜何でも使ってビーフン作りました。業務スーパービーフン安いんですよ。8食入りで100円しなかったような記憶が。乾麺やから保存もきくし。
 野菜はなんでも合うんですが、レタスとツナの組み合わせが好評でした。楽やし安いし実家おる時はよく作ったなー。
 チャーハンにするもよし、八宝菜するもよし、中華丼するもよし、大根の中華スープするもよし、まさに「万能中華調味料」です。

 中華と言えば、今年も551の蓬莱でバレンタイン限定のハート型肉まんが発売されるそうな。http://www.551horai.co.jp/甘いモン苦手な男の人にどうぞ。シャレもきいてるし。どうでもいいけど、私は「義理チョコ」という風習が嫌いで嫌いでしょうがない。やけどお勤めをしているとどうしても避けられない場合がありますよね。本命チョコも買わんのに、何で義理に金出さなアカンねんと過去何度思ったことか。日頃お世話になってる人への「気持ち」っちゅう、浮世の義理やということはわかるんですけどねぇ。世の中の大半はそういう「浮世の義理」みたいなモンで出来てたりする。めんどくさいことだらけや。

 バレンタインの前に節分のフェラ・・ではなく、太巻きネタがあるんですが、それは毎度毎度やってるからhttp://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070126今年は書きません。食うけどね! 太巻きっ! 今年の恵方は南々東やから! さあ女性の皆さんご一緒にっ!! ふ、ふと過ぎてお口にはいんなぁあ〜いっ!! あなたのって、大きぃい〜のぉ〜っ! こんなの入んないぃ〜っ!!


 ところで、私の公開しておるメルアドは上総介(そのまんまやと先客がおるらしく登録できひんかったんでちゃん付けしました)で、これは織田信長のことなんです。酷い男やと思ってはいても惹かれ続けている「彼」です。
 
 私は全く記憶に無かったんですが、大学ん時の友人曰く、当時女子大生数人で「好きな芸能人は誰か」みたいな話を飲み会の席でしていた際に、皆それぞれに、例えば今やったら「キムタク」とか「福山雅治」(最近の芸能人知らなくてスマン)とか言ってた中で、私は大真面目に「織田信長!」と答えて、友達はそれにエライ受けてんて。つーか芸能人やないけど。
 そんな発言をした記憶は無いけど、確かにその頃って、夏休みに青春18きっぷ使って「織田信長の追っかけ」とか言って岐阜城とか行ってたな。
 中学校の卒業文集にも確かに「好きな異性」の欄に「織田信長」と書いているから、私が大真面目にそういうこと言っても全然不思議やない。
 
 ほんで、私はそもそもいつから日本史及び織田信長を好きになったんかと言いますと、そのルーツは小学生の時にジイちゃんと一緒に毎週NHKの大河ドラマを見ていたとこから始まってるんですね。
 一番古い記憶にあるのが菅原文太主演の「獅子の時代」。これが1980年で私は9歳ん時ですが、内容はほとんど覚えてない。その次の佐久間良子主演の「おんな太閤記」これは結構記憶にある。ラストシーンが多分、京都東山高台寺から炎上する大阪城北政所が感慨にふけりながら観る場面だったような気がします。その次の「峠の群像」は赤穂浪士の話で、ジイちゃんと一緒に赤穂城跡まで行って絵葉書を買って貰って喜んでた記憶がある。大石内蔵助を演じた緒形拳とか、松平健とかのポストカード。(今思うと渋い小学生ですね)
 ほんで、翌年の滝田栄の「徳川家康」ですよ! 奥さんっ! 滝田栄の家康はともかく、この時の役所広司織田信長の印象が強烈でしてねー。終わりよければ全て良しということで、信長ドラマの質ってのは、最期の本能寺の変のシーンで決まると思っているんですが、この役所信長の本能寺の変のシーンが当時12歳の私に大きなインパクトを与えたんです。あれからずっと今に至るまで織田信長が好きだなー。
 その頃から叔父の所有していた歴史小説を読み始め、中学の頃は授業中に教科書に隠して読んでましたね。山岡荘八徳川家康全26巻とかも。今、26巻まである小説読む気力は無いなぁ。ここ2ヶ月ほど「私本太平記」とか「翔ぶが如く」(文庫やと8巻)とか読んだけど、それも読み始める前に気合要りましたよ。
 でも歴史小説は面白いすよ。数あるジャンルの中で一番好き。山田風太郎の確実な歴史知識に基づいたハチャメチャな歴史モンも勿論面白い。あれだけ日本史で遊べるというのは、常人にあるまじき歴史の教養が無ければ出来ないことだから、山田風太郎はいまさらながらホンマに凄い。

 山田風太郎の何が凄いって、風太郎記念館に行った時にプライベートアルバムを見せていただいたのですが、どこかに旅行に行った際に笑いを浮かべている風太郎の写真がありまして、その欄に本人の手書きのこんなコメントが・・・


「ボケのうす笑い」


 って・・・。
 私しゃ腰砕けそうになったよ・・自分の笑ってる写真のコメントに「ボケのうす笑い」って・・・そんな風太郎が好きっ!


 話を戻しまして、役所広司織田信長役所広司が特に好きとかではないんですね。別の他の役を演じてるの観ても何とも思わないから。だけど私の中で織田信長役所広司です。役所広司様御本人とは、実は一度だけ仕事関係で遭遇したことがありまして、その時は「お、おだのぶながっ!!」と思って激しく動揺いたしました。ひ、ひとことだけ口きいたよっ!! 織田信長とっ!!

 そういうわけで、以前からもう一度観たいと思っていたので、先日大河ドラマ徳川家康」のDVDを何枚か借りてきましたの。全部はさすがに観る時間ないから信長が出てる分を何枚か。本能寺はまだなの。最後の楽しみにとっておくの。ちなみに最近は、大河ドラマどころかテレビをほとんど観ません。毎週同じ時間にテレビの前に座るということが出来ないんです。

 昨夜も、ちょいと信長がまだ「尾張のうつけ者」と呼ばれていた頃の、濃姫の輿入れシーンや、木下藤吉郎(後の秀吉)と出会ったシーンや、父の信秀の葬儀の席での態度を悲観した平手中務政秀が切腹してそれを嘆くシーンやら見てましたの。観たら結構覚えてましたわ。
 ドラマも小説も、歴史物って、これからこの人物がどうなるかあらかじめわかってるわけです。「翔ぶが如く」読んだ時も、西郷隆盛大久保利通がどういう最期を遂げるが知りながら読んでますし、「家康」見てても、信長はもちろん、平手政秀や、家康正室の築山御前、家康長男の信康、家康の家臣鳥居元忠がどういう悲劇的な最期を遂げるかこっちはわかって観ているわけで、それが悲しいというか切ないというかで涙無しでは観られません。友達から電話があった時に「大久保利通が紀尾井坂で暗殺された場面読んで泣いてた」というと、「はぁ??」と呆れられたりするけど。
 鳥居元忠はまだ名誉の死みたいなとこあるけど、築山御前と信康は無残で救いようのない死に方としか言いようがない。不条理だよなぁ。


 よくよく思えば、役所信長に出会わなければ、日本史にここまでハマることも無かっただろうし、日本史にハマんなければバスガイドにもなってなかったでしょう。間違いなく。日本史を好きじゃない私がどんな人生を送っていたかなんて、想像もつかないけど。


 でも、その後に織田信長のついていろいろ知るうちに、「好きな芸能人は?」と聞かれた際に、彼の名を言うことはなくなりました。好きは好きやけど、男性としては嫌やし、関わりたくないから。(関わることもないけど)今はその質問には、「高杉晋作」と答えております。どっちにしろ芸能人ちゃうやんっ! って、つっこまれるけど。