旅枕
あ、さて! あ、さて! さては南京玉すだれっ!
と、弟の結婚披露宴の為に日々「南京玉すだれ」を練習している忙しい年の瀬です。(嘘)
マジ玉すだれ披露宴でやったら、皆ドン引きするやろうなぁ・・・誰も「結婚しろ」とか言わなくなるかしら。
あと、芸と言えば東映太秦映画村とかでもやってる「ガマの油売り」も思い浮かびました。
バスガイドの芸って、喋ることぐらいしかねぇしなぁ。あ、バスガイドさんは皆、雑巾堅く絞るのが上手なんですよ! 雑巾で水滴が残らないようにバスの窓拭きとかするから。バック誘導とかするから、笛(体育の先生が首にぶら下げてるヤツ)吹くのも上手よん。それは芸じゃないか・・・
披露宴と言えば、司会の人が「新郎新婦のプロフィール」とか読み上げますよね。妹の披露宴の時に隣に居た弟に、「あんた趣味は何?」と聞くと、「読書」と答えたので、「どんな本読んでんの?」と更に聞くと、返ってきた答えは「少年ジャンプ」でした。あんた少年ジャンプ歴永いねぇ・・さすがに小学生の時、ジャンプ放送局(巻末にあった読者投稿コーナー。まだあるんかな?)の常連だっただけあるよ・・・
先日電車(勿論女性専用車両)の中吊り広告を見ておりましたら、ドラえもん映画で、「キー坊」がどうのこうのと書いておりましたので、
「えっ?? ドラえもんに西川きよしが出るの? ついでにもしかして横山やすしも??」
と、一瞬胸ときめかせましたら、、、ドラえもんに「キー坊」という全く「やすきよ」と関係の無いキャラがいるのね・・
「キー坊」言うたら、西川きよしのことやと誰でも思うやんけっ! 怒るでしかしっ!!
そう言えば、先日帰省した時に、ちょこっとだけAV調教中の純情少女Nちゃんと会ってきました。Nちゃんに関してはカテゴリーの「美少女調教日記」参照して下さい。
久々に会ったNちゃんに、「ぶるぶるまりもっこり」のマスコット人形を手渡したんです。北海道生まれの下品キャラまりもっこりの「ぶるぶるまりもっこり」という人形はね、股間のもっこり部分を引っ張るとぶるぶると(感じてる?)震えるんです。
私「Nちゃん・・この股間の部分を引っ張ってごらん・・伸びるから・・・」
N「嫌だよっ! 触れないよっ! 恥ずかしいよっ!」
私「触るんやっ! 引っ張るんやっ!」
N「エ、エロ子さん(Nちゃんは私をこう呼ぶ)は、私にこの部分を触らせてその様子を見る為に、わざわざこの人形を持ってきたんだね! いっ、いやらしいよっ!」
私「わかっとるなら、早く引っ張らんかぇっ! 引っ張るんじゃっ! 触るんじゃっ!」
N「こ、怖いよっ!」
私「早よ触らんかぇっ!! 触らんと、ワシがあんたの別の部分触ったるぞっ!」
N「こ、怖いっ・・エロ子さん怖い・・・」
そして私の脅しに恐れをなしたNちゃんは、赤面しながらも「ぶるぶるまりもっこり」の股間の膨らみ部分を引っ張ってくれましたよ。ほんで人形がブルブル震えて、彼女は「ひょー」とか「ふぇー」とか、表記しにくい叫び声をあげておりました。
そうやって無事にお姉さんの趣味の「調教納め」(?)も済ませましたの。お仕事の方も今日で仕事納めいたしました。お休みって素晴らしい・・・
そういうわけで、旅に出ます。
10月から二ヶ月間続いたハードな仕事しまくりの日々の間に考えていた「私が1番やりたいこと」は、「旅に出ること」でした。仕事で散々行ってるやないけと言わんといてね、仕事は仕事やから。
このクソ忙しい仕事しまくり時期を終えたら旅に出よう、旅に出たいんじゃと、そればかり考えていました。つーか、そういう楽しみ持ってないとやってらんないし、働かないといけない時期に必死ぶっこいて働いたんだから遊ばないと何だかワリが合わないような気がする。
私にとって「遊び」っちゅうのは、(親しい)人と飲みに行くことや、カラオケすることとか、映画見たりとか、そういうことも「遊び」ではあるんやけど、1番は「1人旅」なのです。ここんとこ15年ぐらいは1人旅しかしたことない。
去年は北海道へ。一昨年は実家に居たから「京都」に泊まりに行くのが旅行でした。ビジネスホテル泊まることが多いけど、好きなのは商人宿とか、なんだか妙な宿。そういう宿の方がなかなか見つけるの難しいんやけど。
そうやって今年も終わろうとしているわけですが、全然実感わかない。いろいろあったような気もするし、無かったような気もするし、私自身はあまり変わらないように思える。
だけど、確かなのは、一昨年より去年の方が幸せな1年で、去年より今年の方が幸せな1年でした。大きな出来事は無くて、きっと他の人から見たら些細過ぎるほど些細な小さな幸福の積み重ねだったんやったんやけど、この調子なら来年は今年よりもちょっとだけでも幸せな1年になるのは間違いないと信じられるので、2008年が来るのが楽しみです。一つ年を重ねてしまうけれども、老いて知ることが増えて楽しみが多くなるということもあるので、悪いことばっかやないと思うよ。
少なくとも私は、20代より30代の方が、100倍以上は幸福なので。
良い出会いもありました。ネット上でも、仕事上でも。「この人と一緒に仕事できて良かった!」と思えるバスガイドの先輩が何人かいますの。今日そのうちの1人と喋ってて、たわいもない会話やったんやけど、すごく幸せな気分になりました。
ワシら、まる一日とか、二日間、時には三日間喋る仕事やないですか。そうなると、「知識」「技術」よりも、大事なんは結局「人柄」っちゅうか「人間性」なんですよね。お客さんからしたら、そうでしょう。「知識」「技術」より、そのガイドさんの人柄でその旅行が楽しめるかどうかの方が大切なわけですよ。(勿論知識も重要やから、おろそかにしたらアカンけど)
「私! 頑張ってます!」みたいな必死さも要らんのよ。「頑張り」を仕事でお客さんに対して出すのって、出す方の自己満足に過ぎないから。お客さんは「頑張る人」を見に来てるんやなくて、自分達が楽しむ為に来てるんやから。
そやから、自然にその場の楽しい雰囲気を作るというのは、やっぱり「知識」や「必死さ」じゃなくて「人間性」やと思う。それはサービス精神であったり、思いやりであったり、、いろいろ含めての「人間性」やけど。
いろんな先輩ガイドさんを見てきて、実際にその人の喋りを聞いてるわけじゃないんやけど、「人間性」に好感の持てるガイドさんに対しては「この人のバスに乗りたいなぁ、楽しいだろうなぁ」と思うもん。
今年の秋、それに気付いたんですの。知識や技術を身につければいいってモンやないんやーって。先輩ガイドさん達と一緒に仕事して。
旅行はいいよっ! 旅行はっ! 旅に出ずにはいられないっ!
そんなわけで、旅に出てきます。
年内には帰ってくるけど。そんな長期旅に出る金はねぇし。
行ったことのない場所に行くのは、ひたすら楽しみです。
知らない景色を眺めることも。
一ヶ月に1度は旅行に行くような生活が出来たなら、と思う。「1人で寂しくないの?」とよく聞かれるけれども、1人やからこそ見られるもの、感じられることというのは世の中にたくさんあるのですよ。寂しいかも知れないけれども、「寂しい」という感情に身を浸すことで、知ることが出来る大事なことは間違いなくある。
私はどこへ行くのかしら。
その答えは、風に吹かれている。