一粒の甘いチョコレート
だらあん
ぶうらんぶうらん
だらあん
数年前に、私が元婚約者でゲイのT君とデェト(今ふと思ったけど、私T君以外とあんまりデェトらしいデェトしたことがないような・・・)した時の話。
2人で、映画(市川昆監督・京マチ子主演・谷崎潤一郎原作の『鍵』という映画です)を観に行って、お昼御飯は某寺の境内の中で私の手作り弁当を2人で食べました(金が無かったからです)そんなラブラブの2人は、弁当を食いながら「京マチ子様素敵ね〜ん」と語り合っておりました。そして、ふいにT君が鞄の中から、一冊の雑誌を取り出しましたのです。
どんな雑誌かと申しますと、外国の無修正のゲイ雑誌・・・裸のたくましい兄ちゃん達が、これでもかと言わんばかりに棒を曝け出しております。
「これも素敵でしょ〜」
と、うっとりそれを眺める我が元婚約者・・・
いや・・私は・・あんまりそういうのは興味が無くて・・・女の子の裸の方が明らかに・・す・・・き・・・きゃっ。
T「でも、ジョニー(ゲイモデルの名前)は、ゲイじゃないと思うんです。棒に元気が無いでしょ?」
私「あ、ホンマですね。でかいんやけど、だらあんとしてますね」
T「撮られて興奮してないし、金の為と割り切ってモデルしてるだけで、ゲイじゃないかもしれませんね、だらあんとしてますから。まあ別に男前だから何でもいいんですけど」
私「隣のページの人マルコ(ゲイモデルの名前)は、そそり立ってるんですけど、ジョニーは、だらあんとしてますね」
T「だらんとしてますねーでも素敵ー」
でかいのが
だらあん
ぶうらんぶうらん
だらあん
だらあん
棒↓
そんなふうに最近なんだかだらあんとして生きておりますの。来月に入ったら1年で1番忙しい季節がやってくるからちょっとドキドキしてるし心が逃避してんのかしら。秋の観光シーズンに備えてストッキングも買いだめしておきましたわん。なんせ毎日肌色ストッキングと黒パンプスの日々ですのん。
そしてふと気付けば、「アダルトビデオ調教日記」(すごいタイトルといろんな方に言われますけど内容は上品←嘘)を始めまして、来月7日で一周年ですねん。きゃーっ! 一周年を記念して、何か自分で変わったことしようかなとふと思いましたが、たいしたことを思いつきませんでした。第一、そんなことしてる場合やないし、私は非常にめんどくさがり屋なんでダルいし。めんどくさいこといややねんもん。そもそも私が非常に交遊が狭いのも、めんどくさいからなんです、いろんなことが。
でもマイクを持った時だけ、社交的な私になれるのっ!!(それが仕事やからね)マイク離すと別人のようにムッツリ無愛想で冷たいけどねっ!
ふと、「変わったことしようかな」で思いついたのが、「京都を巡る大人の修学旅行日帰りバスツアー」とか企画して、人募ってコースとか自分で考えて(元旅行会社社員で旅行業取扱管理者資格もあるからねん)自分でマイク持ってバスツアーしようかなぁとアタマに浮かんだのですが・・・
んが
んが
だらあん
ぶうらんぶうらん
それこそ今そんなことしてる場合やないー。
っちゅうか、「藩金蓮」で、バスガイドする時は、それこそ本業辞めた時やな。大体、知り合いに見つかったらマズいからっ!!
ま、もしそんな機会がありましたら、こちらで人を募るかも知れません。あ、エロ喋り無しでっせ。真面目な京都案内しかしませんぜ、私しゃ。
その話は随分先のことになりますので(忘れるだろうし、どうせめんどくさがるだろうし)、ちょっくら置いておきまして、忙しくなる前に一本観ておきたい映画があるので、その映画を上映してる幾つかの映画館のHPを見てたら、自分が映画館に勤めていた時のことふと思い出したりしましてねぇ。
私が勤めていた映画館はシネコンやなかったから、映画は一本しか上映しなくて、上映中の映画の最終上映日のことを「看板替え」って言ってたんですよ。ポスターとか全部次の映画のに替えたり、看板(手描き)替えたり、パンフレットとかチラシを新しいの用意したりとか・・・ほんで、その看板替えの後に皆で飲みに行くのが通例でしたの。
それまでラブラブメロメロ恋愛映画を上映してたのが、翌日からはアクション映画になったり、またまたホラー映画やったり・・・映画館の雰囲気がガラっと変わっちゃうんですね。私ら働いてるモンは、のほほんと自然にしてましたけど。
配給会社が力入れてる映画やと、宣伝用の服着なアカンかったり、グッズ売らなアカンかったりもしました。
そして映画の初日に大体その映画の「結果」が出ます。朝から大行列出来てる映画もあれば、初日なのに数人しか来ない・・・ってことも勿論ございます。
私が居た映画館は何故か「ゆかいな人達」が多かったので、事務所のホワイトボードに他館の上映予定が書き込んであるのですが、それの「恋愛小説家」を「変態小説家」に、「陰謀のセオリー」を「陰毛のセオリー」に書き換えてたりして皆で遊んでおりました。ちなみに元婚約者と出会ったのもこの映画館でございます。
その映画館に勤めてた20代半ばの数年間は、金銭的、男女関係云々に関しましては、1番きっつい時期やったんですが、それでも会社に行ってる時は笑ってアホなことばっかりしてたので楽しかったっす。多分、映画館で働いててアホなことばっかりしてて毎日大笑いしてた(それだけ仕事が暇やったんですが)のが自分を救ってたんやなぁと思います。
今はシネコンが多いから、あの「看板替え」の雰囲気とかは味わえないやろうなぁ。いやん、ノスタルジア。
でも私ら働いてるモンは、ほとんど映画の話とかはしませんでした。
募集もしてへんのに「アルバイトさせてください!」と、頼みに来る「将来は映画の仕事をしたい映画オタク」達はたくさんいましたけどね。でもさー、そういうヤツらは、見事に仕事しなかったし、コミュニケーションも取れねーし(取ろうとしない)、ワシらが映画に興味無さそうなのを小バカにしてたりさーヒドいもんやったよ。だって映画の話になると目を爛々と輝かせて1人で語りたがるんやけど、他の話題になると露骨に興味無さそうな態度になったり。でもホンマに仕事せんかったねぇ。それで非売品の映画のグッズ持って帰ろうとしたり、映画のタダ見だけには情熱燃やしたり、どうしようも無いヤツが多かったっすよ。勿論そんなヤツらばっかりやないけど。
露骨に働く気が無いクセして図々しい映画のウンチク語って偉ぶった気になってる「将来は映画の仕事がしたい映画オタク」達が今どうしてんのかしらね。
そこの映画館でバイトしてた人で、現在「映画の仕事」してる人は2人知ってますのん。1人は、私は一緒に働いたことは無いので(私が入社する前に辞めた人やから)詳しくは知らないけど、上記みたいなダメアルバイトやなかったと思うよ。もう1人は「映画好き」やったけど、社会人経験があったせいか、よく働く常識ある人やった。全然2人とも普通にコミュニケーションはとってたし(私の知る範囲では)上記みたいなんとは違いましたね。ちょっと、変な人だったかも知れないけど・・・
そんなことを思い出しつつ、来月からの観光シーズンに実は怯えているのですが、なんちゅうても朝が早くて4時起きとか5時起きの日々なのねん。去年の忙しい時期の後半かなぁ、相当疲れてた時に私は朝のバタバタ忙しい時に、ほんの10分だけとかエロビデオを見てたりしていました。
なんだろうなぁ、実家に居てた時でも、緊張する仕事の朝とかは時間ないなりに10分だけとかエロビデオを見てましたの。
潤いが欲しくなるのかなぁ、疲れてる時とか緊張してる時とか怖がってる時とか(私はバスガイドの仕事ん時はいつも朝怖がってるよ、どんなお客さんか行ってみないとわかんないんだもん)に、「エロ」っていう潤いが。
疲れている時の、一粒のチョコレートみたいなもんか。
実家で派遣で働いてる時の仕事っちゅうのが、目を酷使して結構ハードやったんです。(その頃は平日派遣OLしてて土日にバスガイドや添乗員してた)目を酷使すると、頭痛も併発するし、肩も凝る。やから、同僚達は鞄にチョコレートかキャンディを潜まして、休憩中などに交換しあっておりました。
ホンマ、疲れてる時の一粒のチョコレートは天国へ導いてくれますね。
ガイドさんでも、チョコ持ち歩いてる人とかいますよ。のど飴は必須。運転手さんは眠気覚ましのガム必須。
残念ながら、エロビデオは仕事中にちょいと鞄から取り出してひとくち、と言うわけにはいかないのですが、今年も忙しすぎて鬱っぽくなったり、嫌なことや泣きたいことがあったりした時(そんなことは間違いなくある出来事だから)に、時間が無くても5分、10分観るだろうな、と思います。
甘い、一粒のチョコレートが疲れきった心を潤す。
二ヶ月間、なんとか倒れず乗り切りたい。泣いたりは絶対するだろうけど!(お客さんの前では泣かないすよ。昔泣いたこともあるけど)
やから今のうちに
だらあん
だらあん
ぶうらんぶうらん
だらあん
棒の如く。