セックスの常識・非常識


 下ネタ話っておもしろい。あんまり具体的な下ネタは生々しくて苦手だし、下手すると自慢話みたいな下ネタする人もいるので、相手を不愉快にさせないように、自分のパートナーにおける具体的なことを話さないように、と微妙なラインを保つ明るくておもしろい下ネタ話が好きだ。



 そういう下ネタ話は、絶対条件として、笑える話でなければならない。「この前、レイプした娘が妊娠しちゃってさー。」とか、「私今生理前で、まん○が臭い。」(←実際にこういうこと言う人がいた。ひいた。)とか、「彼氏が早漏なの」(現パートナーをけなすような話はNG)、「私のアソコ、具合がよくって、男の人にすごく喜ばれるの」(自慢話はコメントに困る、でもこういう自慢下ネタしか言えない人多い、空気を読んでくれ)どういう表情をしていいのかわからない、ひいちゃう話はタブーだ。


 おもしろく、笑える下ネタって盛り上がる。友人いわく、「下ネタって、てっとり早く親しくなれる話題でしょ?」

 こういう話をしていると、人それぞれセックスの常識・非常識が違っているのがわかっておもしろい。例えば、彼氏と一緒にお風呂に入るなんて考えられない! という娘がいた。私や、他の娘は、ラブホの広いお風呂だったら、当たり前に一緒に入るよ、って言ったら、その娘は、「そんなこと考えられない!」とビックリしていた。

 あと、絶対に電気を真っ暗にしないとできない娘とか、驚いたのが、小さくなった(つまり勃起していない)ちん○を一度も見たことがない娘とか(常に勃起してるのか?)、生でやったことがない人とか、アナルセックスや、アナル舐めや、精液を飲むことや、青姦や、大人のおもちゃの使用や、縛られたりとか、それを当たり前だという人も居れば、そんなことするのは変態だとか、人それぞれセックスの常識・非常識が違っておもしろい。すんげーやりまんなのに、「AVなんて、女が見るもんじゃない!」って、私を非難した女もおったげな。


 本格的なSMとまでは行かなくても、「ちょっと縛るのぐらい普通やん。」とか「外でするのなんて当たり前やん。」という娘も少なくない。車の中とかもね。



 イチローが、大リーグに入ったばかりの頃だったか、フライデーに、イチローと寝た女子大生の告白記事が載っているのを見たことがある。寝室でのイチローについて書かれていたが、バスローブの紐で、彼女の手首を縛りセックスしたと書かれていた。ニュースステーションのコメンテイターだった菅沼某も、外でやったり、バナナを入れたりして「バナナ不倫」とか言われていたし、山崎拓は、愛人に自分の尿を飲ませようとしてたし、そういうことを告白する女の是非は置いておいて(よくないですけどね)一部の人からしたら、変態行為と言われるようなことでも、それは普通のセックスだったりするんだなぁと感心する。普通じゃないと思いながら、日常的にするとか。



 そういえば、ある友人と飲んでいた時、彼女がかなり泥酔した。彼女はその時ある人に片思いしていた。酔いを覚まそうと、円山公園のベンチで腰掛けて風にあたっていた。彼女は、その片思いしている人とは、完全に望みは無かったし、勿論肉体関係も無かった。つうか、その時彼女は処女だったし。泥酔した彼女は叫んだ。



 「私、○○さんの尿飲みたいーーっ!○○さんの尿ならのめるーーーっ!○○さん好きーーーっ!」



 と。ひえぇっ。私には、「好きだから尿を飲みたい。」という発想は無いので驚いた。でも、飲ませたい人なら、別に知っている。山拓ではないけど、彼氏に「私のこと好きならおしっこ飲んで。」と言ったことがある娘もいた。それは結構わからんでもない。実際にやるやらないは別にして。


 精液を飲むのも、同じようなことで、なんで飲ませたいのか男の人に聞いたら、「女の娘が、自分の出したものを飲んでくれると自分を受け入れてくれているようで嬉しいから。」と言っていた。「中出しさせんから、その代わりじゃ。」という人もいたけど、、、




 めちゃめちゃ遊んでてやりまんな女が、「フェラチオしたことがない。汚くて出来ない。」と言って驚いたこともある。処女と童貞で結ばれてお互いしかしらないカップルが、結構すごいプレイを当たり前にしていることを聞いて驚いたこともある。そう思うと、「変態」って、何?って疑問に思う。変態の定義がわからない。




 真面目そうな人が、とんでもないセックスしてたり、いかにも遊んでそうな人が、排泄するだけのセックスしてたりする。人のセックスっておもしろい。特に、セックスの話を異常に嫌悪する人って、どんなセックスしてんだろ?って思う。見せてくれ、頼む。




 団鬼六の「外道の群れ」という小説の一場面で、変態と言われた責め絵師の主人公の伊藤晴雨の愛人・お葉が、竹久夢二にモデルとして請われて、夢二の住むホテルに篭り、晴雨と連絡がとれなくなった。それを知った晴雨が、ホテルに行き、お葉を呼び出す。「お前、夢二とやったのか? 」と晴雨が聞くと、お葉は、「だって私もう何日も、夢二先生と一緒の部屋に泊まっているんですよ。何もなかったら、それこそ変態じゃありませんか」と答えるシーンがある。
 

 いいセリフだねぇ。