せんとくん、きしょいねん。


せんとくんにハプニング」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100421-00000023-minkei-l29


 ・・・・愛らしい? 誰が? 

 もうすぐ始まる奈良遷都1300年記念祭のマスコット「せんとくん」だらけです、奈良だけではなく、京都も。近鉄の京都駅の改札んところなんて、せんとくんだらけで気色悪い・・うちの最寄の駅の売店にもグッズがあるし!
 せんとくんには、ちゃんとキャラクターの設定というものがあり、「子供のような喋り方をする」らしいですよ。

 いらいら。

 いらっ。

 絶対に可愛いとは思えないのですが、わたくし胸にこやつのクリップつけて仕事をしておりますよ。修学旅行生にウケるためだけで、好きじゃないからね!
 
 可愛いとは思えないのですが、作劇塾の塾生のM下K美ちゃんみたいに、「可愛い可愛い」を連発する人も実はちらほらおります。M下K美は「暖かくなったら奈良にせんとくんに会い行こう〜」とかヌかしておりました。そんなにせんとくんが好きなら結婚したらええねん。
 私は仕事で、嫌というほど、これからせんとくんに会えるよ。奈良は今、どこへ行っても、せんとくんのノボリだらけだし。

 可愛くない気持ち悪いんじゃとは言いつつ、仕事絡みで、私も記念祭のイベントが始まったら、平城宮跡に行こうと思います。せんとくんに会ったら、どついてしまいそうな予感。あの見かけで「子供のような喋り方をする」というのが、もうイライラして我慢できそうもない。



 奈良で思うこと。
  東京からのツアーのお客さんは、古墳にエライ反応してくれるような気がする。
  でもいいよね、古墳。


 奈良で、も1つ思うこと。
  古代、飛鳥、奈良時代の歴史というのは、性器に関する話や、近親相姦、乱交じみた行為などのネタが多いのですが、バスガイドのテキストには「セクシャルな話なので、話さない方がいい」と書いてあり、「セクシャル」にウケる。一番面白いところだとは思うんですけどね。



 日経新聞朝刊の女優・有馬稲子の「私の履歴書」という連載コラムが、なかなか生々しいhttp://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201004220040.html今週発売の週刊文春週刊新潮も記事にしてます。
 私も、ちょっと読んだだけなのですが・・・17歳上の映画監督(市川昆監督です)との不倫話が描かれていて、奥さん(脚本家の和田夏十)の連れ子を連れて家に来たり、不倫中も奥さんとの間に子供が出来たり、彼女が中村錦之助と結婚を決めたら、彼女に執着し始め結婚するなと言いだしたりとか・・・
 よくある不倫話ではあるのですが、何が怖いかというと、有名美人女優が50年経って、相手が既に鬼籍に入っても憎しみが消えずにこうして告白せずにいられないほど、恨みが女の中に根強くとれない染みになっていたのだと、この恨みを背負って50年を生きてきたのだと、そこんとこがホラーだ。
 憎悪は愛なんかじゃない。憎悪は憎悪、消えることのない悪夢のようだ。
 私は市川昆監督も和田夏十さんも好きで、そしてこれを呼んでも有馬稲子さんを悪くはどうしても思えないのだけれども、ただ、怖いな、と思う。そういいつつ、面白がってしまうのだけれど。ホラーは、娯楽なのだ。って、自分も全然ひとごとじゃない。


 前回書いた「雑誌の死」ですが、AVに疎い方は、どの雑誌だかわからないという声も聞いたので、こちらです→http://www.coremagazine.co.jp/magazine/vmdx/
 中村淳彦さんがブログに取り上げて下さったのですが、そうやって反応して下さるのは中村さんぐらいで、業界の人に私のような無名の「読者」の声なんて届かないし、読まれてもいないし、何も変わらないんですけどね。そのまま仲良しこよしでどんぶらこどんぶらこと不況の海を川下り。だけど感傷的になってる人達って、実は生活に何の支障も無い人達だったりする。現実に廃業とかそういう状況の人達は感傷に浸っている暇も無いだろうし、だからこそ「残念」「悲しい」「いい雑誌だった」の大合唱を尚更冷めた目で見てしまうわけです。あ、性格悪い? うん、性格悪いよ。
 片足の指先だけ突っ込んでしまったせいで、いろいろ「ウラ」の話も知ってるから尚更尚更尚更ですが。みんな仲良く人類は皆兄弟、なかよしこよしでどんぶらこどんぶらこと身体を寄せ合い不況の川下り、余計なことは見ざる聞かざる言わざる。ばいばーい、さようなら。
 ただ、私はこの雑誌、本当に好きで熟読してたんですよ。そうして世界を広げてくれた作り手、書き手には感謝してる。だからこそ、書いたんです。(誰も読んでないだろうが)


 近々、広島の平和記念公園に久々に行く。仕事だし、全然暇は無いわけですが、好きな場所なので楽しみ。ここは、薔薇の季節が美しい。平和記念公園は、一度は行くべき場所だと思います。街全体が祈りを唱えている。だからあの街は、いつも空気が透き通り、美しい。