ミステリアスお姉さん

 先日ふと、「アダルトビデオ調教日記」のリンク先たどってたら、こんなん見つけちゃいましたよ→http://anond.hatelabo.jp/20070527195952


 お姉さんの文章、「むなくそ悪い」らしいの。ショックで泣いちゃったの(大嘘)。むなくそ悪いなら読まなくていいわよんという基本的なツッコミは置いておいて、こんな無名の素人(でも素人って響き、いやらしくていいすよね)の文章を、誰だか知らねど匿名さんが宣伝してくれてまんねん、わざわざリンク貼って。何故むなくそ悪い文章を読むんだろうと思うけれども、世の中には好きのこのんで不愉快になりたい人や、苦しみたい人や、悩みたい人がたくさんいるのねだ、かっての私のように。(←こういう言い回しが胸くそ悪くさせるんでしょうねん。って、わかっててわざとやったんやけど!)
 いや、でもホンマに宣伝して下さってありがとうございます。どんどんしてしてん。いや、マジに。だって実際にこうやってリンク貼られてるとこから、何十人もここのブログを読みにきてくださってるんだもん。




 にやり。




 そんな胸くそ悪い自分語りを毎日のように垂れ流したいところですが、このところ私は爽やかなバスガイド業が微妙に忙しいのです。微妙っちゅうのは、波があるし秋ほどキツくないし、まあほどほどに。この時期の仕事っちゅうのは、ほとんど修学旅行ですわ。
 先日、小学生にちょっとした作文を書かせましたところ、こんなん書かれましてん。



「ガイドのお姉さん、謎が多い。」



 って。

 「オバサン」じゃなくって、「お姉さん」って書いてくれたところに喜んでしまった私。だって小学校6年生って、下手すりゃ親がワシとタメだったりすんねんもん。でも、謎が多いって、どういうふうに見られてんねんって思ったけれども、「爽やかバスガイド」じゃなくても、「ミステリアスバスガイド」もいいかも、、、って路線変更を考えたお姉さんでした。しかし、毎日40人ぐらいの子供と接してたら、いろんな子がいるなぁーって思うね。それは大人でも同じか。よく考えたら凄い仕事だ。毎日バス乗ってる時は、下手すりゃ一ヶ月で千人ぐらいの人と接してるってことか。それだけの人の前で喋ってりゃ、ホンマいろんな人がおりますねん。「客」にいちいち腹を立ててもしょうがないので、「困った人」や、「痛い人」に対しては怒るより、面白がるようにして、心の中で「ネタになる、、、にやり」とほくそ笑みながら仕事する爽やかミステリアスバスガイドさんです。


 修学旅行の仕事でここんとこ京都の東映太秦映画村に行く機会が多かったんですが、ここは時代劇のセットの他に映画発祥の地らしく偉大なる映画界の先人達のパネルや作品のスチール、愛用品などが展示してある「映画の殿堂」という場所があるのですよ。ここは修学旅行生が、あんまり来ないの。マキノ正博とか大谷竹次郎とか大河内伝次郎とかのクラスの人達だから、小学生中学生で興味を持つ子はいないんじゃないかな、多分。
 人が来ないし涼しいし、お姉さんの好きな場所ですねん。古き良き日本映画を好きな人達には、たまらない場所だと思いまっせ。映画村の中、もしくは京都の中で、一番「映画の匂い」のする場所かも。そういう「偉大なる先人」達の写真を見てて、何かを残した人達ってのは、「顔」が違うなぁといつも思うお姉さんでした。本当に「顔」ってのは、おもしろいよ。顔って変わるし、身体の中で一番正直な場所だしね。顔ほど心が現れる部分は無い。

 この前、ふとその「映画の殿堂」で思ったことがあるのです。


「AVの殿堂」があったら面白いかも、、、って、、、、。



 名を残したAV監督やAV女優のパネルや愛用品展示して、スチール写真展示して、サンプル映像見られるコーナーとかあって、、、例えば「ヒトシが頭につけてた変なモノ」とかがガラスケースの中に展示してあったり、映画村に水戸黄門暴れん坊将軍グッズが販売してあるように、「カンパニー松尾プロデュースのレトルトカレー」とか勿論「ヒトシキティ」がお土産コーナーで販売してたりして、、、



 そんなわけわからんことを仕事中に考えていたのも、炎天下の法隆寺金閣寺を歩きまわってちょっと疲れていたのと、最近AVを見ていないからかもしれません。確かにこういうことを考えてるバスガイドさんって、ミステリアスかもしれないですね。うふん。いやん。きゃーっ。(←これも胸くそ悪いかも)


 そういえば、以前書いた友達http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070201#p1が、まだ入籍はしていないんですが、婚約者と一緒に住み始めましてん。お祝いの一つでも送ろうかと思って(まだ送ってないけど)、住所を聞いたら、新住所と共に、


「嫌がらせしないでね」


 ってメール返されましわ。そういえば年賀状にも「憎まないで」って書いてあったなぁ。


 実は彼女が同棲を始めた時に、


「『憎む』から『呪う』に変化したから覚悟しときって、彼氏に言うとき!」


 って、お祝いのメールをしたのです。でも(彼女の彼に)嫌がらせしたいけどぉー、彼女は遠くに住んでるからぁー(関東の某県)嫌がらせやりにくいのぉーっ。
 あたいが口だけの女やないってことを教えてやりたいのにっ!! 


 って、実際は諦めもついたんですけどね、さすがに、、、寂しいけど、でも「一生、独身でいてくれ」なんて、私が願ってその通りにされても責任とれないし。当たり前の話ですが。
 ま、幸せになって下さい。
 私も幸せになります。ぼちぼち、と。


 働いたり、友達の彼氏を憎んだり、「AVのテーマパークあれば面白いのに、、」とかアホウな事を考えたりしてるお姉さんですが、仕事は大切やけど、仕事より大切なモノも確かにあるので、その辺をバランスとりながらたまには間違えたり怒られたりつまずいたりしながらも乗り切ろうと思っています。
 そして気がつけば6月です。
 間違いなく季節は変わり、翌年また訪れる。けれども同じ時代は二度と来ることはなく、全ての物が一度死んで再生して世界をつくり続けていくのだと思う今日この頃。


 世界は常に変わり続けるから、自分も同じところに居たら駄目なんだ。そして変化という物は、決して怖がるべきことでは無い。
 壊れたら再生したらいい、それだけのこと。