京の暮れ

 師走は本当にバタバタとしていました。
 ありがたいことに「女の庭」が好調で、新規の仕事の打ち合わせ&取材等などもありました。
 先週は千葉の代々木忠監督の別荘の忘年会に3年連続でお邪魔して、男優さんたちとお会いしたり。
 ずっとみんな元気でこうしていられるといいなと思いつつ酒を酌み交わす。
 また、翌日は、以前から「文章に恋」していた女性作家さんを思い切って、ドキドキしつつ誘ってみて、東京でワインを一本あけながら「おんなトーク」しました。「女子トーク」ではなく、「おんなトーク」ね。
 ごくごくたまに「文章に恋」することがあります。男性でも女性でも。
 惹かれずにはいられなくて、その人の言葉がアタマから離れなかったりする。
 私には大変珍しく勇気を出して、「恋」の相手を誘って、はじめてサシで話し込んで、そしたら文章と同じぐらい、もしかしたらそれ以上に素敵な女性でした。
 
 今年一年を振り返ろうと手帳を開きましたが、なんかめんどくさい&どうでもよくなった。
 いろいろあったような気もするし、平穏だった気もするし。
 でも大きいのは、10年ちょいぶりに京都市民になったことですね。
 今年の2月までは京都のお隣の向日市に住んでいました。そしてその前は数年、実家にいたんで、本当の久々の京都市民。
 少し歩けば比叡山が見え、鴨川も近いところです。
 とても気に入っている環境なので、よほどのことがない限り動かないつもりです。

 そして3月からは生まれてはじめての男の人とのふたり暮らし。(結婚してから1年近く別居でした)
 昔は男と一緒に住むとか絶対に無理! と思っていたのですが、これが意外になんとかなっています。
 なかなか時間が合わなくて一緒にご飯を食べたりとかも滅多にないのですが、ほどよくすれ違っているのかもしれません。

 プライベートでの話題はそれぐらいで、あとはひたすら仕事。
 共著で「FKB 怪談実話 饗宴3」に書かせてもらったり、
 8月には実業之日本社文庫「寂花の雫」、11月には幻冬舎「女の庭」、ありがたく立て続けに本が出せました。
 そして「女の庭」がなんと発売一ヶ月で4刷と非常に好調です。
 あんまり実感はないのですが……。

 誰にもちやほやされないし……。


 でも急にちやほやされたら疑心暗鬼になってしまう我が性分。



 あと、なんといっても今年の一番のニュースは、隣の家で白骨死体が見つかったことですね。しかも怪談イベントの日に。
 白骨死体は夫により「はっこつん」と命名されました。


 
 来年の抱負とかを掲げても、きっとすぐに忘れてしまうのですが。
 ちゃんと仕事する、それしかないです。


 それでは皆々様、よい御年を!