紅葉の錦、着て帰る

 11/22幻冬舎より発売の新刊「女の庭」の見本が届きました。
表紙イラストは、西村オコさん、装丁は大久保明子さん、そしてなんと帯のコメントは村山由佳さんにいただきました!
 そういえば幻冬舎に行ったときに編集さんと、村山由佳さんの「ダブル・ファンタジー」の帯の一文、あれはすごいですよね……という話をしていたんですが……まさかその村山さんから言葉をいただけるとは、感激です。村山さんと聞いた時に大げさじゃなくて震えましたよ。


 

 イラストも可愛くて柔らかくて秘めやかで、装丁も美しく、素晴らしい本になりました。
 背表紙には「女はみんな、腹黒い」と書いてありますので、本屋さんではこの

「腹黒」

 の文字を探してください。
 官能小説でデビューして官能を中心に書いていましたが、今回の「女の庭」は官能小説ではありません。性がテーマであり、性描写もあるけれど、女たちが性に囚われもがく様を描いた小説で、特に女性の方に読んでいただくことを願っております。もちろん男の人にも手に取っていただきたいのですが。

 性がもたらすものは快楽だけではなく、痛みであるとか寂しさであるとか――けれどこれ以上ない、至福であるとか――それを京都という山に囲まれた箱庭みたいな街に住む5人の女たち、それぞれの「性と生」を通して書きました。

 是非、読んでください。


amazonの内容紹介より)
あかんのになぁ。こんなんしたら、あかんのに。
箱庭のような街、京都。そこで自分を縛り生きる6人の女たちが解放される時間……

 京都は山に囲まれている箱庭みたいな街だ――。ただ、いろんなものから守られているというのは、こうも言えるんじゃないだろうか。本当は、外の悪いものから守っているのではなくて、中にいるものを閉じ込めるために作ったんじゃないかって……。

 兄を心中で亡くし二十代で結婚するも離婚し、親の土産物屋を手伝う美しい京おんな、絵奈子。西陣の名家の生まれで安定した家庭を持つ里香。モデルのような美しさが取り柄の独身、愛美。カフェを夫婦で営む大人しい唯、そして、エステサロンを経営する翠。女子大の同級生だった6人が恩師の葬式で再会。三十を超え、それぞれ互いの老いと変化を観察しながら、6人は自らの腹の中に抱える「秘密」に向き合ってゆく。女同士だから言えない、友達だからこそ知られたくない、本当の自分。それを解放できるのは"あの時"だけだった――。
 京都を舞台に「腹黒い」京女たちが秘めやかに花咲く、情念溢れる物語。

「みんな京都の女は、腹黒いゆうけど、ほんまは誰だってそうやんか」

女の庭

女の庭






「幽」&「ダ・ヴィンチ」の企画「エロ怖」の、amazon以外での配信も始まったようです。
 私は「濡れ深泥」という作品を書いております。
 以下の媒体で配信されつつありますので、是非どうぞ。



楽天 11月12日 http://rakuten.kobobooks.com/
BOOK☆WALKER 11月15日http://bookwalker.jp/pc/
honto! 11月16日http://honto.jp/ebook.html
紀伊国屋書店 BookWeb 11月16日http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
ドコモブックストア 11月16日http://www.nttdocomo.co.jp/service/entertainment/dmarket/spmode/book_store/
booklive! 11月23日http://booklive.jp/
GALAPAGOS STORE 11月23日http://galapagosstore.com/web/btop
LISMO Book Store 12月1日http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/app/lismo_book_store/index.html
Reader Store 12月1日http://ebookstore.sony.jp/



 紅葉のシーズンなので、バスガイド業もやっております。たまに「まだバスガイドやってるの?」と驚かれることもあるんですが、現役だから! 現役バスガイドだから!
紅葉は綺麗ですが、人混みすごいです。京都へはなるべく自家用車は避けた方がいいですよ。
動けないから……。