さよならをおしえて

 最近、名刺とデジカメ探してるんやけど、見つからへん・・
 部屋のどっかにあるはずなのに・・・どないしよー。



 それはともかく、AV男優兼監督・市原克也様んとこのブログで、何故かAV男優・佐川銀次さんが沖縄でスタンダールの「赤と黒」を探す流れになってしまいました・・・

 AV男優の片山邦生さんが管理人の「銀風呂http://ameblo.jp/ginginginzi/は、面白いですよ。片山さんが描く佐川銀次さんの味が、一週間煮込みまくって味が染みて色が濃くなったおでんの具のようにええ塩梅ですねん。男優さんにもいろんなキャラの方がいらっしゃいまして、「才能としてのカッコよさ」をお持ちの太賀麻郎さんとか、こってりこてこて男の味がしみこんだ佐川銀次さんとか・・・


 何故か銀次さん話の流れの中で、市原さんは坂口安吾の「夜長姫と耳男」が好きだとおっしゃってて、昨夜久々読みました。残酷で、ギリギリの愛の話。


 私はずっと坂口安吾のベストは「桜の森の満開の下」だったんですが、ここのところ、「青鬼の褌を洗う女」を繰り返し何度も読んでいます。「青鬼」と、坂口安吾についてはまた後日書けたら書きたい。「青鬼」と「桜の森」は何度読んでも胸が苦しくなり泣けてしょうがないのですが、昨夜は「夜長姫と耳男」のラストの台詞にも泣いてしまいました。
 (情緒不安定なのではありません。いたって最近ご機嫌です。暑さでイライラはしてるけど)

 
 あと、マイミク(mixiのお友達)さんの日記で紹介されてて、戸川純の「さよならをおしえて」のPVを多分、10年以上ぶりに見ました。
 

 
(台詞部分)
例え大惨事が起きて 濁流が走り 街中が廃墟と化しても
シェルターの重い扉を開けて   貴方の名前を呼ぶ私


例え私が事故で死んでも   ほっとしちゃいけない
幽霊になってもどってくるわ 貴方の名前を呼ぶ為に



 この、「貴方の名前を呼ぶ為に」のところが、なんだか「にやり」とした感じで怖くていい。
 痛いけどカッコいいんだよなー、戸川純
 ストーカー女の歌なんやけど、なんかここまでいっちゃうと、それはもう「愛」だよと疑いもなく思わせてしまう凄さ。痛い女だけど、自虐的じゃなく、パワフルで、ユーモアがあるから、こんなにカッコいいのか、戸川純。愛は無敵だ、戸川純。愛は全てに勝つ、戸川純。相手は迷惑で怖がってるかもしれないけど許しちゃうよ、戸川純。愛は力だよ、戸川純
 エネルギーを出し惜しみせず、とにかく動け生きろ愛だよ、戸川純。さよならなんてしりたくない。



 
 坂口安吾の作品はネットでも読めるんだけど・・・やっぱり本で読みたい。






 「好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクが駄目なのもそのせいだし、お前のバケモノが素晴らしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊るして、今私を殺したように立派な仕事をして・・・・」


                      ―「夜長姫と耳男」―

 
 
 殺されるならあなたの手で。
 胸の中で息絶えたい。

 けれどもあなたは、私を殺しなどしないだろう。
 私の手をとり握り締め、唇から「生きなさい」と息を吹き込むだろう。
 そんなあなただから、きっと私は生きていくために、出会って、好きになったのだ。
 私は自分を愛し過ぎているので、あなたを愛しているかどうかはわからないけれど、愛していこうとは思う。