愛の言霊


 「結婚しないで・・・・(涙)」

 と、今朝も悪あがきをして友人に訴えてみました。
 そしたら、

 「もう結婚したでっ!!」

 と、返事が来ました。さっさと午前中に入籍したそうです。
 げっ。
 
 急いで、

 「離婚して。」

 というメールを送りましたら、返事が来ません。
 
 すてき


 さてさて、別の友人(独身)で、私に「○○さん(ワシの名前)は結婚しないでね。」と言い続けているヤツもいます。彼女は、私の「友達が少ないところ」が好きだそうで、何故なら友達が少ない人の方が数少ない友達(つまりは自分のこと)を大切にしてくれるからだそうです。女の人は結婚したらどうしても家庭を優先するので、それが嫌だから友達には結婚して欲しくないそうな。その気持ちはわからんでもない。


 そうなんですよ。実は私は友達少ないんですよっ!
 知り合いは多数おるかも知れんけど、友達と知り合いは全く別やし、人とちゃんと接するのは実は相当エネルギーを要することやから、そんなたくさんの人と「友達」付き合いは出来ないと思っているので少なくて結構なんですけどね。

 「友達」っちゅうのは、便利な言葉で、女が自分に気のある男をとりあえずキープする為に「友達」という言葉を使うこともあるし、一人で居ることが出来ない人が取りあえず便利な人間を作っておこうと「友達」という言葉を使うこともある。あとタチが悪いのは、優越感を得る為に「友達付き合い」をする人もおるのね、本人は無自覚なんやろうけれども。
 なんでこんなことを思うのかと言うと、知人が「友達ストーカー」に以前悩まされておったのです。知人からしたらその娘は「知り合い」だったんやけど、その娘が「友達だから悩みを聞いて欲しい」と、しつこくしつこく電話やメールを一方的によこしてきたらしい。しかもその娘の電話も自分の事ばかり一方的に喋るので聞いててひたすら疲れるらしいですわ。で、電話も出なくなって、メールも返事しなくなったらしいけれども、それでも数ヶ月に渡って「話を聞いて欲しい」と来るらしい。

 あと、これは別の友人と話してたんやけど、「恋の悩み」を聞いていたら、実はそれは惚気だったり自慢だったりと言うこともよくある話ですね。疲れまっせ。

 昔、こういうこともあったなぁ。ある男の知人の愚痴をよく聞いてたんですよ。彼は大学を卒業して就職して、そこでいろいろあったんでしょう。ほんで苦しそうやったんで愚痴の聞き役をしてたんですが、私が何か自分の意見を言うと、「あんたにはわかんないよ。」(私はダブってて当時まだ学生やったんで)って返されるんで、ほな私に言うなよーって思って、むかついたんでその後はその人との話を聞くのは止めました。

 どこまでが「友達」で、どこまでがそうじゃないか。
 それは、一緒に居たり話をしたりして、疲れるか疲れないか、楽しいか楽しくないかだと思いますけどね。自分では疲れてないつもりでも実は疲れてストレスになってしまったりしている人間関係ってのもあるし。


 ぶっちゃけ、ヤングならともかく、ええ年してプロフィール欄に「たくさん友達欲しいなっ! 友達募集っ!」とか書いてる人とは私はあんまり関わりたくないわけですよ。友達って、なろうとしてなるもんやないし、気が付けば仲良くなってたってのが友達だと思うし。
 友達という名目で、人を利用しようしようとしている人間って、実はたくさんおりますしね。利用と言う形でも自分が要求されるのが好きな人は、「友達付き合い」してりゃいいんじゃねぇかって思うけど。
 友達だからこそ、利用しちゃいけないと思いますけどね。いろんなことに。オナニーの道具にするなってことだよ。


 オナニー自体は好きだし、もっと皆するべきっ!! って思うけれども、恋愛でも友情でもオナニーしか出来ない人っってのは問題があると思う。でも人間は、一つの人格を持って存在しているわけで、誰かのオナニーの道具として利用されてたら、いつかその関係は崩壊するんじゃないかと思うのよ。

 他者を自分のオナニーの道具にして利用しないように気をつけないとねっ! (って、自分に言い聞かせております。実は一方的に愚痴を言いまくるなんてことは自分もやってたことだから)

 人間関係って、やっぱりオナニーじゃなくセックスだと思うわけですよ。コミュニケーションであり、キャッチボールだと。

 今日、あるAVを見ていたら、その中で「自殺ってのはオナニーだ」ってセリフがあって、本当にそうだなぁと思いましたの。私もついついたまに死にたい病が突発的に出てきたりするわけですが(本気で死ぬ気なんて全然無いけど)、ホンマに自殺は究極のオナニーですねぇ。

 オナニーって非常に気持ちが良いわけなんですし、他者が居ないので楽っちゃ楽なんです。もう一生セックスなんてめんどくさいことせずに、オナニーだけで生きて行こうって思うことありますもの。

 でも、セックスって気持ちがいいんですよっ! 奥さんっ! 私が日常的にしていない人間だからそう思うのかしら。毎日毎日していたら、もう「セックスなんていらないわっ!」って思えるのかしら。


 だから人間関係においてのコミュニケーションも、セックスはめんどくさいことが多いけれどもやってみると気持ちがいいもんだってことです。
 オナニー自体はいいことですが、人間関係においてのオナニーはええ加減にしないといけないね。


 そんな祇園祭の京都なのですが(行ってないけど)、大原にある「志野」http://www.sino.co.jp/news0705.htmlと言うお店。いつも仕事で大原行くと、このお店の前がすんごい人だかりなのですよ。ポン酢とドレッシングとダシのお店。このお店のコンセプトが面白い。無添加でいい材料を使ってるので、値段は高いです。だけど「値段は高いけれども味は日本一やわ」と言われるのを目指してますって。

 世の中が「安くしろっ! 安くしろっ!」って方向に流れてるのの逆を敢えてアピールしてて潔いし、いかにも京都らしいなぁと思うんです。でも高いっちゅうても、手が出せない高さやないと思うんやけど。

 先日ここの鰹としょうゆのドレッシング(500円ぐらいやったし)買うて見ました。大原本店までは中々いけないんですが、百貨店の地下などで売ってることもありますし、よく東京とかでも催し物やってるみたいですしね。

 ドレッシング、非常に美味かったっ! いや、マジに。うちの社長は、ここのキムチ鍋の素がお勧めだそうです。今度ポン酢を買うてみようかな。関西では、やしきたかじんお勧めの「旭ポン酢」が有名なので、それも一度賞味したいと思いつつ、一人暮らしでお勤めして家に居ないと、そんなにポン酢を消費しないのよねん。

 良い材料を使ってるから高い。だけど美味しいってのは、実は当たり前の話で、中国のダンボール入りのミンチやらのニュースを見てると、我に返りますねぇ。


 その「志野」がある大原三千院に至るまでの参道も中々私の好きな場所ですが、ここも例によって紅葉の時期は人だかりで駐車場は戦場のようになっているので、時期をずらしてお越しになるのがお勧めよ。でも三千院の紅葉は確かに綺麗ですけどね。近くにある血天井のある宝泉院も。


 でもやっぱり大原に人混みは似合わないや。


 大原には他にも寂光院というお寺があります。「平家物語」のラストシーン大原御幸の舞台となった場所でございます。大原御幸や建礼門院徳子の話をしていると延々長くなりすぎてしまうので、また体力のある時に。
 やっぱり「平家物語」ってのは、面白いんですよー。以前仕事で大原行った時に、大原御幸、及びそこに至るまでの平家の壇ノ浦の戦いでの滅亡をお姉さんマイク持って語ってたらついつい自分に酔っちゃいまして泣きそうになりました。って、お客さんもこの時数人泣いてたのよ。だから私も泣きそうになったんやけど。



 ワシは琵琶法師の耳無し芳一かっ!


 語りながら酔うのって、ホンマはよくないような気がするんやけど、お客さんと一緒に酔いしれるのならまあいいか。ちなみに私が自己陶酔しやすい話(笑)は、大原で語る平家物語と、北近江で語る織田信長の妹お市の方、あと静御前ね。静御前の話は淡路島やら吉野やら、いろんなとこで使えるますねん。関ヶ原も好きよん。滋賀県から岐阜県に入る時は、石田三成の話やら秀吉の話やらしながら県境のトンネル抜けた瞬間に「慶長5年1600年、この地で天下分け目の争いが〜っ」って、関ヶ原の話をいたしますの。そのまま岐阜長良川行く場合は斎藤道三織田信長の話に繋がりますのねん。


 歴史の話と言えば、最近私がちょくちょくコメント欄に出没する「ボヤキの小窓 〜淫語AVマニュアルの日々〜」http://ingoma.blog64.fc2.com/私と淫語魔さんのやりとりは、既にお互い「AV」の話から離れて展開しておりますが、「言葉」という観点からのこの方のAVの考察は、非常に興味深いです。AV興味無い方でも、「言葉」の重要性を知るということにおいて、見て頂きたいサイトです。


 言葉は人を傷つけて殺しもするし、逆に人を救いもするのです。日本には「言霊」という言葉がありますが、日本語というものは本来大変美しくて古典などを読むとうっとりしちゃうのですよ。
 セックスの記憶でも、後に残るのは挿入された時の肉の感触では無くて、耳元で囁かれた言葉だったりします。


 あと、以前何かで読んだ話なのですが(中村うさぎさんの本やったかな)、遺伝子というのは巨大な図書館で、その中で引っ張り出されて読まれる本なんて、ほんの一部だということ。読まれない本の方が多い。そして、その巨大な図書館の中から、本を引っ張り出す鍵は何かと言うと、それは「言葉」なんだそうな。

 だから怖いのは、誰かを「殺したい」って言う言葉を口に出してしまうと、その巨大な遺伝子の図書館の中から「殺したい」という言葉が鍵となって、「殺意」という遺伝子を引っ張り出してしまって、「人を殺すような人じゃない人」が、実際に人を殺してしまうこともあるのだとか、そんな話。

 だから言葉は危険なもんなんですよ。
 でも、逆に人を救うこともある。
 こういう歌があります。


 「恋ひ恋ひて 逢へる時だに愛しき 言尽くしてよ 長くと思はば」


 万葉集です。
 恋を続けようと思うなら、言葉を尽くしてよ、と。昔の人は、5・7・5・7・7 の決められた短い中で想いを託していたからこそ、言葉に対して慎重で、言葉というものの重要性を認識していて、だからこそ美しい恋歌が数多く残されているのだと思います。



 台風も去ったようだし。
 明日は、「エッチマン」http://d.hatena.ne.jp/hankinren/20070702#p1の主題歌でも考えようかな・・・
 
 「エロ戦士エッチマン」の設定ですが、清純派ヒロインは、保育園の保母さんなんですよ。そして、その保育園の向かい側に小さなビデオショップが出来て、そのビデオショップの店長が、エッチマンの世を忍ぶ仮の姿なのです。

 保育園の向かい側にそんないかがわしいビデオを売る店が出来て、子供達の教育に悪いっ! と怒ったヒロインが、ビデオ屋に抗議に行くわけなんですよ。そこでエッチマンはヒロインに一目惚れするんです。
 エッチマンの世を忍ぶ仮の姿は、ビデオ屋の店長をしながら、たまに汁男優としてAVにも出演しているんです。彼の将来の夢は、「加藤鷹のようなAV男優になること」か、「AV監督になること」か、どっちの設定にしようか今迷ってるんですよ。
 う〜ん、、AVマニアの青年の将来の夢は、「AV男優」か、「AV監督」か、どっちがいいかなぁ、、、、。


 彼は普段はAVを見てオナニーばっかりしている青年で、実はまともに女性と付き合ったことも無いんです。ただ、エッチマンに変身した時だけは、セックスしまくりの積極的なやりチン男になれるんですね。それでも清純派のヒロインにだけは手が出せないんですよ。
 一度、なんとかヒロインを誘いだしてデートすることの成功するんですが、不器用な彼はAVの話しか出来なくて、ヒロインを「エッチな人嫌いよっ!」って怒らせてしまうんです。


 ・・・・こんなことばっかり考えてる36歳女子・・・・
 ホンマ、すいません・・・・